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吉本新喜劇と食い倒れなにわ珍道中記-#1

街中のゲストハウスに宿泊

大阪のたこ焼き

2009年9月。ニュージーランドのワーキングホリデーで出会った仲間と大阪で同窓会。お決まりのお好み焼き、たこ焼きを食べ吉本新喜劇では大笑い。夜は新世界の串揚げ屋さんでまさかの駄目だしをくらい、大阪の洗礼を受けました。久しぶりに泊まったバックパッカーの宿では懐かしいあの頃を思い出しました。

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難波~お好み焼き~たこ焼き~吉本新喜劇~新世界~串かつ

こだま車内

大阪でニュージーランドにいた頃の仲間と同窓会をすることになり、東京からはもう一人の仲間と一緒に行くことにしました。

大阪までは、「ぷらっとこだま」というチケットで片道1万円、ワンドリンク付きです。
品川駅から新幹線に乗り込みますが、友人とは席が別々なので、暇つぶしのために小説を一冊買い込んで乗車。

こだまの座席は広々としていて、比べるのもなんですが、飛行機のエコノミーよりよっぽど居心地がいいです。

8時すぎ、快晴の天気の中出発。
すぐに、前もって買っておいた朝ごはんを食べ、あとはひたすら小説の世界に入り込みました。

大阪のエスカレーター

およそ4時間半後、新大阪に到着。
ここで東京からの友人と合流し、集合場所の「難波」というところまで地下鉄で移動です。
大阪でもSuicaが使えると聞いたので持って行ったのですが、それはJR線だけで、私鉄は使えませんでした。

事前に関西の友人たちから、「電車の中で関東弁で大きな声で話すと睨まれるから気をつけて」というアナウンスがあったので最初は様子を見ながら話してましたが、まだいろいろな地方の人が乗っているのか、ぜんぜん睨まれているような感じはしませんでした。

無事難波の駅に着き、目の前にはエスカレーターが。
大阪のエスカレーターと言えば、

右立ち左追い越し

本当にその通りだったので、友人と共に感動。写真まで撮ってしまいました。

指定された待ち合わせ場所で、ガイド役をしてくれる大阪在住のAちゃんを待ちます。
ここで、

~大阪でやってみたいことその1~
  大阪の人は銃を撃つまねをすると死んだフリをしてくれるのか

を実験してみることにしました。
久しぶりに会えるのと、実験の楽しみで、もうワクワクドキドキです。
待つこと数分。待望の大阪人Aちゃんが登場。ニュージーで別れてから、もうかれこれ10年以上振りの感動の再会です。
Aちゃんも私達を発見し、うれしそうにこちらに近づいてきました。
久しぶり~と手を振るAちゃん。

バーーーン!!

私はそんなAちゃんに、手を振り返すことなく銃弾を打ち込みました。

・・・な、な、

言葉を詰まらせ若干引き気味のAちゃん。

・・・なんやねん・・・

あれ?

普通のリアクションでした。
さすがの大阪人もこんな不意打ちには反応できなかったようです。まあ、まだチャンスはいくらでもあるので次に期待しましょう。
とにもかくにも、あの頃と変わらない二人に感動です。

今回集まるのは6人ですが、まずは東京からきた観光客のために大阪観光をして、あとのメンバーとは夜に落ち合うことになっています。さっそく、お腹もすいたので、お好み焼き屋さんに連れて行ってもらいました。

豚玉

駅を出て歌舞伎座などをみながら商店街に向かいます。土曜日ということだけあって、たくさんの人でにぎわっていました。
まず目に付いたのが、

店が派手

ということ。
多くのお店がギラギラの大きな看板をかかげ、まるで香港やラスベガスのイメージ。品よりも目立つことが第一条件のようです。

そんな中、地元のAちゃんに連れられ、一軒の小さなお好み焼き屋さんに到着。
店内はカウンターとテーブル席が3、4つある程度です。テーブル席はすでにいっぱいだったので、私達は目の前に鉄板が広がるカウンターに座りました。

私は定番の「豚玉」を注文。おいしいのを食べたかったので、お店の人に焼いてもらいます。手馴れた手つきで3人分のお好み焼きが作られていきました。ほどなくしてできあがり。おかかや青海苔、マヨネーズなどをかけていただきます。

これは、おいし~♪

豚バラはカリカリで香ばしく、生地はフワフワ。きゃべつがいい甘みを出しています。
さすが本場。
大げさではなく、今まで食べた中でも一番美味しかったです。

大阪のまち

小腹も満たされたところで、周辺の観光に出かけました。
かに道楽やグリコの看板、この間引退したくいだおれ人形(なぜかいた)、ひっかけ橋、阪神が勝つと阪神ファンが飛び込む川(名前忘れた)など、一通りの名所を見て回ります。

私の大好きな壮大な自然の風景とはほど遠いですが、これはこれでかなり楽しめました。

たこ焼き

市内観光後、私達のリクエストで「たこ焼き」を食べに行くことになりました。Aちゃんおすすめのたこ焼き屋さんへ向かいます。
途中にも、ガイドブックなどに載っているらしい有名なお店がありましたが、地元の人はあまり行かないというAちゃんの厳しい評価で却下。

そんなAちゃんが連れて行ってくれたのは、「なんばグランド花月」の隣にあるお店です。行くと、結構な行列ができていました。

さっきお好み焼きも食べたので、2人前を頼んで3人で分けることにします。ひとつは「ノーマル」、ひとつは「ポン玉」というポン酢につけて食べるたこ焼き。

焼いている後ろに食べる場所があるので、そこでいただきます。店内は、若い人たちでほぼ満席状態でした。
そこで、

~大阪でやってみたいことその2~
  大阪で関東弁を話すと睨まれるのか

を実験。
有事の際には、地元民のAちゃんもいるので心強いです。
さっそく密着度の高い狭い店内で、関東弁で普通に会話をしてみました。若干チラ見をされている感はありましたが、睨まれるという感じはなかった気がします。(鈍感なだけか?)

検証が終わりすっかり気が緩んだところで、たこ焼きをいただきます。ノーマルはそのまま、ポン玉は付属のポン酢を器にうつして、それに浸して食べます。
まず、

熱くて食べられない

猫舌の私は特にですが、他の人も結構苦戦していました。結局しばらく傍観。
たこ焼きの上でウネウネと動く鰹節を眺めたり、たこ焼きとたこ焼きを離してみたり、半分に割ってみたり、早く冷めるようにいろいろと策を講じ、やっと耐えられる熱さになったので一口。

これもまたかなりうまい!

ありきたりな表現ですが、外はカリカリ、中はトロトロ。ポン玉にいたっては、ポン酢とたっぷりのネギがいい味を出しています。
最初、量が多いので食べれるか心配でしたが、ぺロリと平らげてしまいました。

たこせん

おいしいおいしいと盛り上がっていると、隣の席に若いカップルが座ってきました。見ると、男子の方の手に、見慣れない食べ物が。
Aちゃんにこっそり聞くと、あれは、

たこせん

という食べ物らしい。
エビ煎の間にたこ焼きを挟んだもので、一見するとハンバーガー。
どうしても気になったので、思い切って美味しそうに食べている男子に声をかけてみました。

あの~それ、写真撮らせてもらっていいですか?

はい?

それ…

と、たこせんを指差しカメラを構えます。最初、きょとんとしていた彼も事情を察し、快く承諾してくれました。
そして隣にいた気の利く彼女が、

こっちのほうが…

と言って、まだかじっていない綺麗な面をぐるぐる回して出してくれました。
おお~これはもしや、

~大阪でやってみたいことその3~
  大阪人は困った人をほっとけないのか

のいい例ではないでしょうか(ちょっと違う気もするけど)
その親切心に感謝しながらシャッターを切らせてもらいました。

その後、お店を出るときに、撮影に協力してくれたカップルにお礼を言うと、なぜか男子も「ありがとう」とお礼を言ってきました。
お礼を言われることはしてないのにと思いましたが、Aちゃん曰く、

面白いことに巻き込んでくれてありがとう

という意味らしいです。
大阪ってかなり面白い。

のれん

たこ焼きを食べた後、隣の「なんばグランド花月」でお笑いライブを見ることになっていましたが、まだ時間があったので金物屋さんや食器屋さんなど業務用の製品を売っている問屋街へ行ってみました。
まず目に付いたのが、

たこ焼き機

どのお店にも一番目立つところに置いてありました。大きいものから小さいものまでその品揃えはさすが大阪です。
食器屋さんにおいては、在庫全てを出してるんじゃないかというくらい、
お皿の山がところ狭しと並んでいました。
また、ちょうちんや暖簾には「たこ焼き」や「お好み焼き」と書かれた物が多かったです。

オモシロクナ~ル

そうこうするうちにあっと間に時間がたち、講演の時間になりました。
劇場に行くとたくさんの人でごった返していましたが、Aちゃんが前もってチケットを買っておいてくれたのでそのまま中へ入ります。

エスカレーターを上がって二階へ行くとロビーになっていて、吉本関係のお土産がいろいろ売っていました。ここで、

オモシロクナ~ル(ラムネのお菓子)

を購入。姉妹品で「ヨクスベ~ル」もありましたが、ここはお笑いを取ってからということで、今回は見送りです。

開演時間になったので席に行くと、私達は二階席の一番前でした。高い位置からステージがよく見えます。
劇場内は少々くたびれた感じで、ステージにもマイク一本と、申し訳程度のセットがあるのみ。お笑いに余計なものはいらん!ということでしょうか。

ブザーが鳴り、いよいよライブの始まりです。
出てくる芸人さんは知ってる人も知らない人もいましたが、大阪ではお客である一般人もつっこみを入れるという、

客席参加型

のようです。(毎回ではないらしい)
ステージでコントをする芸人に容赦なく口笛やつっこみが入り、それに対して、芸人の方もアドリブで対応しています。しかし、お客の立場でつっこむ方もそれなりの自信がなかったらできないでしょう。もしすべったら、それこそ場内で赤っ恥です。

大阪のお笑いって厳しい…

そう思いながらも手を叩いて大笑い。
お客のつっこみもそこそこでしたが、ステージ自体が最高に面白かったんです。お腹のそこから思い切り笑って、大満足の公演でした。

新世界

新喜劇で大笑いしたあとは、いよいよ残りのメンバーとの再会です。待ち合わせ場所は、おいしい串かつのお店がひしめくという新世界。大阪のエッフェル塔(と言われているらしい)、通天閣の下で集合です。

地下鉄にのり最寄の駅で下りると、そこはなんだか新宿の路地裏と東京の下町を合わせたような風情でした。
最近まではちょっと治安が悪かったそうですが、串かつが流行始めてから観光客が増え街の雰囲気も明るくなったとか。
それでも、

二度見はあかんで!(絡まれるから)

というAちゃんの警告どおり、好奇心を抑えつつ大人しく通天閣に向かいます。
細い路地に入りお店が増え始めると、本当に串かつばかり。行列しているお店も結構ありました。

通天閣

しばらく行くと建物の間から通天閣がお目見え。町のお店ほど派手な装飾ではないですが、やっぱり目立ちます。
その足元でしばらくまっていると、見覚えのある人影が登場。
マシンガントーク滋賀1名、おっとりマイペース和歌山2名です。

ぜんぜんかわってない~!

オモシロクナ~ル(ラムネのお菓子)

とお互い称えつつ感動の再会。本当に長い年月を感じさせないほどあの頃のままでした。

串かつ

近況を報告しつつ、今来た道を戻り串かつのお店を吟味します。
並ぶのは嫌だったので、行列している有名店は避け、すぐに全員が座れる一軒の小さな串かつのお店へ入りました。
そこはおじさん一人でやっているカウンターだけのお店で、私達6人で満席です。

ビールは自分達で外の冷蔵庫から取り出し、適当に串かつを注文。
今日はヒマなのか、素材が入っているはずのガラスケースの中はほとんど空っぽです。
それでも何種類かの揚げたての串かつが出てきたので、二度付け禁止のタレにくぐらせ一口。

普通においしい

3、4種類食べたところで他のものを注文すると、

あ~もうないわ

と言ってメニューから削除。
じゃあ、エビは?と聞くと、何やらごそごそと気の進まない感じのおじさん。
すかさずマシンガントーク滋賀が、

めんどくさいん?おっちゃん

とつっこむと、

若干なあ

とからかうような笑み。どうやらこのお店は趣味でやっている感じ。
それでもちゃんと(?)エビを揚げてくれてました。

ビールも進み話もはずんでくると、おじさんも私達の会話に参加。一緒にビールを飲みながら和気藹々。
そんな中、おじさんの近くに座っていた東京からの男子が目をつけられ、

その髭はあかん

と、急遽彼の髭を剃ることになりました。串かつ屋が床屋に早変わりです。
髭剃りクリームを顔に塗りたくり、かみそりで容赦なくじゃりじゃりと剃っていきます。私達は他人事なので大笑いですが、本人は災難。かみそりの切れ味が悪かったせいで後々まで顔がヒリヒリすると言っていました。

おじさんともすっかり仲良くなりましたが、宿のチェックインの時間が迫っているのでそろそろ失敬。

いくら?

と聞くと、

適当でええよ

と、まったく商売っ気がありません。しかしそうもいかないので、自分達で串と空き瓶の数を数えて申告。記念撮影もたくさんしてお店を後にしました。

こんなところで思いもかけず地元の人と触れ合えて本当に楽しかったです。
お店を出るとき、少しおじさんが寂しそうに見えたのは気のせいかな

バックパッカーズ

串かつ屋さんで思わぬ笑いをもらったあと、本日の宿へ向かいます。今度は地下鉄ではなくJRに乗ったのでSuicaが使えました。
駅を降りてすぐの商店街を歩いていると、マシンガントーク滋賀が、一軒の花屋さんに立ち寄りました。
もう夜も遅いのでほとんどのお店がしまっているのですが、店内には閉店後の片づけをしていた男子が一人。どうやら友人のようです。

またあとで落ち合う約束をして、ひとまず私達はそこからすぐのバックパッカーズへ行きチェックイン。
受付けは白人の外国人で片言の日本語で案内してくれました。
共同のリビングも兼ねたロビーには、いろいろな写真やポスターが貼られていて、なんだかニュージーなどで泊まっていた宿を思い出します。
テーブルでは外国からのお客さんが折り紙をしていました。

私達は6人部屋のドミトリー一部屋を与えられ一人2500円。
日本で男女相部屋だとは意外でしたが、もうそういうのには慣れた仲間たちなので気にしません。

部屋には二段ベッドが3つあり、中央にはテーブルと椅子もある結構広いスペースです。
各自好きな場所に荷物を置き、さっそく外へ。

ホルモン焼き

さきほどの花屋さんと合流しホルモン焼きのお店へ行きました。
ここで花屋さんの友人の披露宴帰りの友達とも合流です。人見知りという言葉が辞書にないメンバー達なので、初対面でもすぐに仲良くなりました。

帰り際、ここでも実験をやってみました。
お店の人に大阪人か確認した後、

バーーン!

しかし、イケメンの若い店員さんは死ぬフリをするどころか、

ああ、テレビでやってたやつですね

と・・・・・・。
もうたくさんのお客さんに撃たれまくっているのか、さらりと受け流されてしまいました。
どうやら、

銃を撃つマネをすると死んだフリをしてくれる

という大阪の文化は、時代と共に消えつつあるようです。

ホルモン焼きを後にした私達は、小洒落たバーへ行きました。ここでしばらく飲んでいましたが、途中で、花屋さんと披露宴が海へ行くと行って離脱。私達も結局午前3時すぎまで飲んで、新聞屋さんが町を走り始める頃宿へ帰還しました。

トマトスープのラーメン

次の日の朝、早く起きた私とAちゃんは、1階のリビングで、私がペルーで買ってきたマチュピチュのコーヒーを飲みながら積もる話で盛り上がり、あっという間に10時過ぎ。
その間にも、たくさんの外国人バックパッカーが出かけていきました。

チェックアウトの時間も迫ったので、爆睡するみんなを起こして出発。外はとてもいい天気で残暑の太陽が照り付けています。
まずはお腹かがすいたので、受付けのお兄さんおすすめのラーメン屋さんへ。

トマトスープのラーメンというちょっと変り種です。
味は、

…まあ、なるほど

という感じで好き嫌いが分かれる一品。

こだま

とりあえずお腹も一杯になり、新幹線の時間も迫っていたので、難波駅まで向かいます。
私達東京組みは、ここで関西組みに見送られてお別れ。
みんなと握手をし次の再会を誓って改札を抜けました。

新大阪でこだまに乗り込み、また席が別だったので、本でも読もうかと思いましたが、気づけば爆睡。
ほとんど眠ったまま東京へ帰りました。

たった1泊2日でしたが、大阪の主要なポイントは押さえ、面白い出会いもあり、時間もめいっぱい使えた充実の旅行でした。

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