「SAYONARA 国立競技場 FINAL FOR THE FUTURE」でいよいよ聖火点灯。五輪選手らが聖火リレーをし最後はレスリングの吉田選手へ。国立最後の聖火が点灯された。その後ゲストによるコンサート、56年の歴史を振り返るショーなどが行われ、会場全体で盛り上がる。そして聖火が消灯し、700発の花火が国立上空を彩った。
演奏が終わると、競技場に聖火のトーチを掲げたバレーボールの元日本代表選手たちが現れました。
トラックには一定の間隔ごとに次に受け取る選手たちがスタンバイしています。
聖火リレーランナー
井戸川(旧姓:谷田) 絹子 東京五輪女子バレーボール金メダリスト
大畑 大介 元ラグビー日本代表・JSC SPORTS JAPANアンバサダー
小野 喬 東京五輪男子体操金メダリスト・東京五輪選手宣誓
小原 日登美 ロンドン五輪女子レスリング金メダリスト・JSC SPORTS JAPANアンバサダー
大日方 邦子 長野パラリンピックアルペンスキー金メダリスト・JSC SPORTS JAPANアンバサダー
小野 喬 東京五輪男子体操金メダリスト・東京五輪選手宣誓
神田(旧姓:松村) 好子 東京五輪女子バレーボール金メダリスト
北澤 豪 元サッカー日本代表・JSC SPORTS JAPANアンバサダー
小谷 実可子 ソウル五輪シンクロナイズドスイミング銅メダリスト
坂田 好弘 元ラグビー日本代表
鈴木 大地 ソウル五輪競泳金メダリスト
谷本 歩実 アテネ・北京五輪女子柔道金メダリスト・JSC SPORTS JAPANアンバサダー
冨田 洋之 アテネ五輪男子体操金メダリスト
吉田 沙保里 アテネ・北京・ロンドン五輪女子レスリング金メダリスト
渡辺 高博 バルセロナ五輪陸上競技日本代表
エリートアカデミー生(9名) レスリング・卓球・フェンシング・水泳/飛込み・射撃
次々とトーチが受け渡され、最後はレスリングの吉田沙保里選手が階段を駆け上がり聖火台に点火。
国立最後の聖火が点されました。
聖火が点され、自衛隊の三宅由佳莉三等海曹が国歌独唱。
全員起立で聴きますが、一緒に歌っている人もたくさんいました。
テレビでは何度か拝見したことがありますが、ナマで聴くとその声量のすごさが実感できます。
最後はビシッと敬礼をして退場。
こういうキビキビとした動作は見ていてとても気持ちがいい。
続いて関係者と来賓のご挨拶。
日本スポーツ振興センターの河野一郎理事長、このイベントの実行委員長で2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長、下村博文文科相・五輪担当相。
その後、スタジアムの備品の贈呈式と表彰式があったのですが、その中で一番感動したのが、昭和40年に国立競技場に入社されてから芝の管理をずっとやってきたというグラウンドキーパーの鈴木憲美さんの表彰。
しわが刻まれ日に焼けた笑顔がとてもステキで、目にはうっすら涙も・・。
会場の中にはもらい泣きした人も多かったのではないでしょうか。
グラウンドが暗転しスポットライトが当たります。
その中に谷村新司さんが登場し「昴」を熱唱。
「昴」はこういうイベントには「間違いなし」という曲ですね。
続いて、真っ赤なドレスでキメた森山良子さんとバトンタッチ。
ギター片手にグラウンドの中央へ走っていきます。
曲は、これまたこの場にぴったりな「今日の日はさようなら」。
学生のとき、授業や何かで歌った覚えがありますが、プロのナマ唄はまったく別物ですわ。
どちらもライブで聴くのは初めてでしたが、やはりテレビなどで聴くのとは違い、直に体にしみ込んでくるものがありました。
都倉俊一さんの指揮で50人の昭和音楽大学の合唱団とともに「蛍の光」を観客全員で合唱。
その後、56年の軌跡を振り返るショーが行われました。
歴史に残る数々の名場面が生まれた場所がライトアップされ、そのときの選手の動きがレーザーで再現。
大型スクリーンには映像も映し出されました。
感動的な音楽と演出と映像で、なんだかジーンと目頭が熱くなります。
まわりにも涙をぬぐっている人がいました。
そしてついに聖火消灯。
最後の国立の火が消えました。
聖火が消えてまっくらになった競技場に、花火が打ち上がりました。
700発の花火が上空に炸裂します。
大型スクリーンには「SEE YOU IN 2019」と映し出されています。
やっぱり最後は、しんみりするよりこういうパーっとした終わり方の方がいいかも。
きっとたくさんの人がそれぞれの思い出を思い起こしながら見ていたことでしょう。
拍手喝采の中、ファイナルイベントが終わりました。
スクリーンの文字が「SAYONARA」に・・・。
終了後、ピッチが開放され、希望者は下りることができました。
トラックでポーズを取る人、芝に寝転がる人、それぞれ最後の国立を楽しんでいます。
私はサンダルを脱いで、芝の上を歩いてみました。
意外に厚みがありフサフサとして気持ちがいい。本当に綺麗な芝でした。
グラウンドからスタンドをぐるりと見渡すと、煌々とライトが照らされかなりの圧迫感。
これだけたくさんの人たちに見られながらプレーをするのは、それ相応のプレッシャーも感じるだろうなと思いました。
退場を促すアナウンスがあり、そのピッチから直接外に出る出入り口から退場。
56年間、お疲れ様でした。
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