韓国の世界遺産を巡る韓国旅行記。バスとTKX(高速鉄道)を利用してソウル、安東、慶州、水原などの史跡を見学した。安東河回村では藁葺屋根の村でリュ・シウォンの実家にも訪れ、各地の仏閣では国宝級の見事な建築物も堪能。毎回の食事ではサムゲタンやチヂミ、石焼ビビンバ、焼肉などの韓国料理を楽しんだ。
主な訪問地:ソウル~安東~慶州~水原
旅行時期:2012年2月/利用航空会社:全日空航空/[外務省]韓国基本情報
韓国旅行 評価:3.5 -kaycom
2012年2月。
今日から3泊4日で、両親と韓国旅行のツアーに参加しました。
母親は初の海外旅行となり、
まずは近場で
ということで韓国になりました。
私も父も韓国は初訪問です。
今回のツアーは羽田発なので、私の家からは1時間ほどでアクセスがとてもラク。
両親が今暮らしている鹿嶋からも直行の高速バスが出ていて便利です。
空港の受付カウンターには9時半集合。
まだ時間があったので空港内を探検してみることにしました。実は、羽田の国際線ターミナルに来るのは今回が初めて。テレビでは見てましたが、和をイメージした商店街が面白い。季節柄、お雛様も飾られていました。
コンビニで朝食を軽く買って食べた後、ちょっと早めに受付に行ってeチケットや案内などをもらい、ANAのカウンターでチェックイン。
その後、荷物検査を経て出国審査へ向かいました。私が一番先に終わらせて、次に父。カウンターの向こう側で母を待っているとなんだか楽しそうに出てきました。どうしたのかと聞いたら、
お父さんのパスポートと逆だった
とのこと。
どうやらお互いのパスポートを間違えて持っていたようです。
審査の人がパスポートの写真と私の顔を何度も見るからヘンだと思ったのよ
で、審査官に「パスポート逆ですよ」と言われたらしい。
しかし父は、母のもので審査をパスしたので、あんまりよくチェックしてないのかもしれませんね(笑
無事審査も通過し、搭乗ゲートへ。ひとまず席を確保したあと、再び探検。成田と違ってこじんまりとしていて使い勝手がよさそうです。
その後、3000円ほどウォンに両替をして飛行機に乗りました。
飛行機は定刻の11時半に離陸。ソウルまでは2時間半の短いフライトです。
それでも映画の一本くらいは観れるかもしれないと、上映プログラムの中から「タイム」に挑戦しました。
少しすると機内食が配られましたが、見た目がお膳のような感じで内容はとんかつ。機内食でとんかつを食べたのは初めてかもしれない。
あっという間に時間が過ぎ、やはり映画は最後まで観れずに到着してしまいました。
入国審査、税関を抜け、現地ガイドさんが待っている出口へ。すぐに旅行会社のプレートを持ったガイドさんと合流できました。
そこで参加者全員が揃うのを待って出発。今回の人数は30人だそうで、予想はしていたもののやっぱり多い・・
値段が安いので仕方がないですが、この寒い時期によくこれだけ集まったなあと感心しました。
時刻は15時。
外はとてもいい天気です。空気は東京よりもかなり乾燥し寒く、日差しが強く感じます。
カーテンが派手な大型バスに乗り、さっそく観光開始。
今回私たちの面倒を見てくれるガイドさんはかなりなベテランで、日本の大学教授の案内を任されるなど、知識もとても豊富。海外旅行に慣れていない両親がいるので心強いです。
最初に向かったのは世界遺産の昌徳宮(チャンドックン)。
今日は日曜日でしかも現地の春休みということで、道が混んでいます。狭い路地を路駐の車をよけながらなんとか駐車場に到着。
ガイドさんの詳しい説明を聞きながら見学です。
昌徳宮は李氏朝鮮王朝の離宮で、こちらには、韓国最古の門である敦化門と、最古の錦川橋が現存し、
「チャングムの誓い」というドラマが撮影された庭や、
チャングムが働いていた水辣間などもあります。
敦化門をくぐり錦川橋を渡って仁政殿へ。ここは昌徳宮の正殿で様々な国の行事を行う場所です。
内部は見事な彫刻がほどこされ、カーテンやシャンデリアなど西洋風なインテリアで装飾されていました。
その後、宮殿に残された唯一の青い瓦の宣政殿や王と后が日常生活をおくっていた熙政堂と大造殿、チャングムが活躍した内医院と水辣間などを見て周りました。
庭園内はとてもよく整備され、屋根の上に乗った守り神の動物の彫刻や、カラフルな装飾など独特なデザインを見ることができます。
約1時間半、閉園まで見学し門番の人たちに見送られて宮殿を後にしました。
観光の後は、さっそくツアーにつきもののお土産物屋さんへ連行。免税店ですが、親子そろって興味がないので、外へ出て散歩することにしました。
小さなお店を見て時間を潰し、コンビニで水を買って再び集合。母はこの旅行のために韓国語を勉強してきたらしいのですが、さっそく使っていました。
さて、楽しみにしていた夕食です。今夜は焼肉。
ホテルの地下にあるちょっと高級なお店。店内も綺麗で、出張っぽい日本の人たちが結構きていました。
ツアーでついているのは、三段腹豚肉のサムギョプサル。
綺麗なお肉を熱々の鉄板に乗せて、お店の人がはさみでバチバチ切ってくれます。すぐさまお肉の焼ける香ばしい香りが立ち上り、表面に焦げ目がついてきました。いい具合に焼けたら、オイルと塩を混ぜたタレにつけていただきます。
お肉もおいしいけど、このタレうまい!
追加でガイドさんお勧めのカルビもオーダー。2人前で52000ウォンと少々お高めな気がしますが、やっぱり本場のを食べてみたい。
辛味噌ダレをつけてサンチュに巻いていただきます。さっぱり味のサムギョプサルの後なので濃い目の味が美味しい。
かなりお腹いっぱいになりましたが頼んでよかったです。
食事のあとは、オプション2000円で、南大門市場とロッテのスーパーマーケットに行くことになりました。
市場は思っていたより閑散としていましたが、歩きやすくていい。
カンボジアのとかとくらべるとあまりごちゃごちゃ感がなく近代的ですが、ビニールシートで覆われた屋台は面白ろそう。食事がまだだったらこういうところで食べてみたかったです。
次に向かったスーパーマーケットはかなり巨大で、地元のイオンを思い出しました。
今後のおやつやまっこりなどを買い込みましたが、コンビにとかと比べるとかなり安かったです。
ガイドさんによると、このロッテマートができたおかげで、周辺の小さなお店のお客さんが半減してしまったそうです。
バスに乗り、本日のラマダソウルホテルに到着。今回の旅行は両親と3人なので、部屋はトリプルにしてもらいました。なので、エクストラベッドが設置されちょっと狭い。これで十何日のツアーで荷物が大きなスーツケースだったら広げるのに結構苦労したかもしれません。(今回はボストンバッグ)
父はさっそくスーパーで買ってきたまっこりで晩酌をはじめ、母と私はシャワーを浴びておやすみです。
6時半。モーニングコールで起床。
韓国は日本と時差がありませんが、日本より西に位置しているため、やはり日の出や日の入りが少しずれています。なので、この時間はまだ真っ暗。
朝食はビュッフェですが、品数が多くとても充実していました。
いつもは朝食はそんなに食べないのですが、国内でも国外でも旅行に出ると朝からお腹が空きます。今回もがっつりいただきました。
9時。チェックアウトして出発。寒いけどいい天気です。
今日はこのまま南下し、途中、世界遺産の安藤河回村に寄って慶州まで移動。安藤までは約3時間半の予定です。
高速道路をひた走って郊外まで出ると、なんだか東京から茨城まで行くときに見る風景のような感じです。やはり国が近いので、そんなに景色も変わらないのでしょう。
サービスエリアで休憩を挟みましたが、とても広くて日本のと変わりません。トイレには中庭のようなものまであって綺麗。
安藤に近づくと山や畑が多く、気持ちの良い田舎の風景が広がりました。やはり、ソウルなどの都会よりこういう方がテンションが上がります。
細い道を走っていくと、大きな駐車場が現れました。世界遺産の安東河回村の麓にあるお土産屋さんやレストランがある場所で、見学の前にまずここで腹ごしらえです。
安東河回村名物の藁葺き屋根の民家のようなレストランで、法事の際に食べるという「ホッチェサパプ」をいただきます。
店内ではおばあちゃんとお母さんが切り盛りしていて、本当にどこかの家に遊びに来たような素朴で居心地のよい雰囲気でした。
テーブルにはすでにたくさんのナムルが並べられており、見た目にも鮮やかで美味しそう。
ホッチェサパプには、韓国料理に多く使われる赤い色のものは入れないのだそう。なのでまったく辛くなく、全体的にあっさりとした優しい味です。
大きな器に入ったご飯とナムルを全部まぜて、刻まれた韓国海苔をふりかけていただきます。この韓国海苔がいいアクセントになって美味しい。
小さな小鉢のナムル群はお代わり自由で、なくなるとすぐに追加してくれますが、ご飯が多いのでそれだけでお腹いっぱいです。
大きなレストランでの食事もいいですが、
こういう民家っぽいお店で食べるほうが旅行に来た気がします。
お腹がいっぱいになったところで、今度はシャトルバスに乗って村の入り口へ向かいます。ここは、駐車場からさきは一般車両の立ち入りが禁止されていて、ほんの数分の距離ですが専用のバスに乗り換えなければなりません。
まずは入り口にある資料館へ。
以前エリザベス女王が訪問された際の写真などが飾ってありました。
外へ出て、少し歩くと集落の入り口があります。
その道すがらには広大な畑が広がり、安東の娯楽である仮面劇の仮面のオブジェなどもありました。
入り口に近づくにつれ、藁葺屋根の民家が見えてきました。なんだか昔話の世界に入り込んだ感じ。
この村には、俳優ののリュ・シウォンの実家もあるそうです。
世界遺産ですが、そんなに観光客でごったがえしているというわけでもなく、本当に静かな田舎の村という雰囲気。
さっそく村の中を散策します。
村には藁葺き屋根の家と、瓦屋根の家が混在していますが、どちらにしても趣のある建物で、のんびりと散策して見学するのにはうってつけ。
観光客の声以外には鳥や犬の鳴き声しか聞こえません。
細い路地に入ると、この村の御神木のケヤキの大木がありました。ここには願い事が書かれた紙が木の周りのロープに縛ってあって、その紙とペンも設置されていました。
せっかくなので私も書いてみることに。
たくさん海外旅行ができますように
なんとも現実的ですが、旅行ができるということは健康で収入もなければいけないので、そういうのも含めた大きな意味で、ということで神様お願いします。
その後は、リュ・シウォンの実家や有名な家を回って、たっぷり1時間半近く散策しました。
帰りは村の脇を流れる洛東江の川沿いをのんびり歩いて戻りましたが、ここは桜並木ということで、春にはとても綺麗な道になるそうです。
バスに戻って、次は慶州へ向かいます。
たっぷり歩いたのでバスの中ではみんな熟睡。慶州につくころにはすっかり夕暮れになっていました。
ここは水晶の産地ということで、まずは水晶のお土産屋さんへ。
大きな水晶がごろごろと置いてありましたが、これにも興味がなかったので店内をぶらぶらして終了。
ホテルのロビーにいったん荷物をあづけ、近くのレストランで夕食です。
今夜のメニューは山菜定食とのことですが、たくさんのナムルとなぜか秋刀魚の塩焼きが出ました。季節的にあっているのかわかりませんでしたが、塩をつけて食べるこの秋刀魚がとってもおいしくて、みんなにも大好評。
この後、近くの普門湖を散歩できる道があるというので、同じツアーの一人参加の男性と4人で行ってみることにしました。
確かに公園らしきものはありましたが、白鳥たちが行儀良く整列しているだけで、特に人気もなく限りなく寂しい感じだったので早々に撤収。
今夜のコモドホテルはリゾートホテルということでとてもゴージャス。
そして慶州は温泉地でもあるので、ホテルにはスパなども併設されており、各客室のシャワーから出るのは温泉とか。さっそく入ってみましたが、確かにお肌がつるつるします。
父はマッサージを予約して他の申込者と出かけていきました。
このホテルは部屋も広くて、この旅一番のいいホテルでした。
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