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ネパール旅行記(アンナプルナトレッキング)-#2

世界の屋根ヒマラヤの絶景を望む神秘の国

主な訪問地:ノーダラ~ポカラ~カトマンズ

素朴な山間の村を通りながらノーダラに到着。翌朝、トレッキング最終日にして朝日に輝くマチャプチャレが顔を出してくれた。初めて間近で見るヒマラヤの大きさにただただ感動。

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ネパール旅行5日目 ノーダラ~ポカラ

ヒマラヤお目見え

3日目の早朝、最後の期待をし外に出ると、ついにヒマラヤの山々が姿を現してくれました。だんだん雲が晴れ、その全貌が見えてくると、私も友人も今までにないくらい興奮しました。本当にデカイ。想像以上でした。7,000、8,000メートル級の山がすぐ目の前にそびえ立っています。

トレッキング

地元では、ヒマラヤの山のひとつ、マチャプチャレには、「神様が住んでいる」とされ、人間が登ることは許されていないそうです。 今まで、日本だけではなく、いろいろな国に行って、いろいろな景色を見てきましたが、自分で気づかないうちに涙が出ていたという経験は、今回が初めてです。思えば、ネパールでは「初めて」の体験をたくさんさせてもらいました。最終日にしてやっとヒマラヤを拝むことができたのも、きっとあの虹のおかげでしょう。

ヒマラヤに暮らす人々の普通

しばらくして、みんなが起きてくると、コックさんがあったかいミルクティーを入れてくれました。大好きな紅茶を飲みながら、ヒマラヤを見るなんて、なんて贅沢なんだろうと感動していると、近所の人がやっきて私たちに言いました。 「山が見られてよかったね。でもぼく達は、朝起きたときも、ランチのときも、夕食のときも、いつもこの山を見てるんだよ」

トレッキングトレッキング
トレッキング

人によって「普通」というのがこんなにも違うものかと改めて思い知らされました。世界中のトレッカーが憧れるエベレスト登山も、今回同行したシェルパは、そこで普通に仕事をしている。「普通」というのは、自分だけの基準なんだなとここで実感しました。

まさかこの旅で、そんな簡単に変わるはずもない、自分の人生観を変えるような体験をするとは思ってもいませんでしたが、こんなこともあるんだなとちょっと嬉しくなりました。この先、どのくらいの出来事があるかわかりませんが、今回の体験は確実に、私を成長させてくれたと思います。

ヒマラヤ最後のトレッキング

朝食後、最後のトレッキングのスタートです。ここまでいろいろありましたが、あっという間にきてしまいました。あとは、ポカラまで山を下っていくだけです。

トレッキング
トレッキング
トレッキング
トレッキング
トレッキング
トレッキング
トレッキング
トレッキング
トレッキング

集落を通り抜け、ランチの場所まで着きました。用意が出来るまで、周辺を散歩していましたが、そこでついに恐れていたことが起きたのです。ガイドくんが遠くで何か叫んでいました。「ヒルがいるー」その直後、私の友人が異変に気づき、靴下をめくりました。とそこにヤツが・・・!すぐに取り払い、ガイドくんのところへ戻ると、なんと彼もやられていました。靴下の一部が真っ赤に染まっていました。友人の話によると、「痛くはない(が、気持ち悪い)」とのことです。

最後の食事を終え、シェルパたちは余った燃料などを近くの家にあげて、荷物を軽くしていました。しかし、それでもやっぱり重そうです。ポカラの街に入るということで、服も着替えていました。今日中にカトマンズへのバスに乗るそうです。

ここからは下るだけだと余裕で歩いていたら、確かに下りですが、その下り方がハンパではありませんでした。こんな急で長い下りは(これまた)初めてです。体中がほてり、膝は笑いっぱなしです。

そんな中、この急な坂を下から登ってくる観光客とすれ違いました。「ハ・・ハロー・・」そのカップルはそれだけ言うと、その後は無言でした。それも無理はないと後でわかったのですが、そのすれ違った地点からまだ永遠と急な下りが続いていたのです。彼らはそこをずっと登ってきたのだと思うと、頭が下がりました。 ここは、サランコットの丘と言って、ポカラから気軽にこれる絶景ポイントとして有名だそうですが、トレッキングに慣れていない人にとっては、決してラクではないような気がします。

トレッキング
トレッキング
トレッキング
トレッキング
トレッキング

文明のありがたさ

やっとの思いで下り終わると、雨が降り出しました。雨宿りも兼ねて、ふもとの売店で、瓶入りのコカコーラを飲みました。ここでは、どこにでもあるようです(山小屋にもありました)。雨も小降りになり、舗装された道をポカラの街中へ向けて歩き始めました。もうホテルまで20分くらいだということです。やはり下にくると暑く、汗が流れます。街に入ると、いったん彼らと別れ、夕方再び会うことになりました。おそくなったので、今日は一泊するということです。

私たちは、そのままホテルへチェックイン。部屋には、エアコンもテレビもシャワーもありました。熱いシャワーを浴びてサッパリし、エアコンの涼しい風にあたっていると、やっぱり幸せを感じます。もし今、「あの山の中で、毎日ヒマラヤの山を眺めながら暮らしていいよ」と言われたら、どうするかなとふと思いました。日本に帰った今でもまだわかりません。

夕方、彼らとホテルのロビーで落ち合いました。お別れの挨拶をし記念写真を撮りました。名前とメールアドレスを交換し、みんなと別れました。本当に彼らにはお世話になりました。心から「ありがとう」と言いたいです。

その後私たちは、夜の街を散歩しました。ここはまったく観光の街で、メインストリートの両側には、おみやげ物屋さんやホテルがびっしりと並んでいます。
しばらく歩き回った後、ホテルのレストランで食事をしました。ガイド君から聞いた「モモ」という料理を頼んだのですが、日本の餃子そのものでした。タレが違うだけで、形といい、味といいそっくりです。後でガイドくんに教わったのですが、モモには、チベット風とネパール風の2種類あって、今回食べたのはチベット風だということです。
ビールで乾杯し、他の料理もとてもおいしく大満足でした。最後の下りで、ひどい筋肉痛になりましたが、今夜は、大きなベッドでぐっすり眠ることができました。

ポカラ
ポカラ

ネパール旅行6日目 ポカラ~カトマンズ

新車の威力

朝、部屋の窓から外を見るとヒマラヤが綺麗に見えました。

ポカラ

ガイドくんとホテルのシャトルバスでポカラの空港まで行きました。手作業での搭乗手続きの後、ヒムさんいわく「アメリカ製の新車」へ搭乗しました。
行きと同じ航空会社ですが、その「新車」というだけの威力を今回知ることになります。

離陸後すぐに雲の上にヒマラヤが姿を現しました。圧巻です。夢中で何枚も写真を撮りました。ポカラへ向かうときは右、帰りは左の席に乗るのがポイントです。20人くらいしか乗れない小さな飛行機なので、搭乗が始まったらすぐに乗り込むのがいいでしょう(席は決まっていないので、早い者勝ち)。

ブッダエアから
ブッダエアから
ブッダエアから
ブッダエアからブッダエアから

  40分ほどで、カトマンズの空港へ到着。そこで、荷物がくるのを待っていると、20分くらい前に別の飛行機で離陸した人たちが、私たちの後にやってきました。どうやら上空で彼らを追い越したらしいのです。ガイドくんもこれには驚いた様子でした。「さすが新車」またも初体験をしてしまいました。

ブッダエア

カトマンズ観光

ガイドくんとともにタクシーでホテルへ。その後、時間があるからと言って観光名所を案内してくれました。タクシーで回ったのですが、相変わらず運転技術は素晴らしかったです。

最初にボナダートへ行きました。外国人は入り口で入場料を払って入ります(ネパール人は無料)。ガイドブックでは見ていましたが、 ストゥーパ(仏塔)がこんなに大きいとは思いませんでした。しかもその途中まで上ることができるのです。上ってみると、たいして高所ではないのに、周りに高い建物がないので、ずっと向こうまでカトマンズの街が見渡せます。

その仏塔の周りは、観光客用にお土産屋さんがぐるっと一回りしていて、骨董品やマンダラなどが売られていました。そのカラフルな景観はまるでディズニーランドのようです。
ネパール全土を見たわけではないのでわかりませんが、少なくとも今回行ったところはみんなこのような感じで、なんて色使いがきれいな国なんだろうと思いました。

カトマンズ
カトマンズ
カトマンズカトマンズ
カトマンズカトマンズ
カトマンズ

次に向かったところは、パシュパティナートとスワヤンブナート(別名モンキーテンプル)です。パシュパティナートの内部には ヒンドゥー教徒の人しか入れないそうで、私たち部外者は外から眺めるのみです。入り口には、あの有名なシヴァ神が彫られた門があり、信者の人はその手前で靴を脱いでから中に入るそうです。

  門を後にし歩いていると、出家した人たちがいる棟などがあり、いろいろな人が暮らしているようでした。ここだけではなく、本当に様々な人がいました。物乞いをする子供、道に倒れている人、足がなく腕で移動している人・・・。日本人の私にはショッキングな光景もありましたが、同情などではなく、それがネパールという国なんだと、そのまま受け入れました。

カトマンズ
カトマンズカトマンズ
カトマンズ
カトマンズ

  タクシーで、タメル地区に戻り、ランチを食べてからホテルでガイドくんと別れました。少し疲れたので、夕方まで部屋で休んだあと、近くのピザとアイスクリームがおいしいと有名なレストランへ行きました。外国人観光客で混んでいましたが、待つこともなくすぐに入れました。いつものようにビールで乾杯し、大きなピザとラザニアで、今回の旅の思い出話に花を咲かせました。
食事の後、ほろ酔いで夜の街を散歩しましたが、今回は2度目なので迷うことはありませんでした。おみやげを買い、無事ホテルへ戻りました。

ネパール旅行7~8日目 カトマンズ~バンコク~成田

出国

翌日、11時にホテルのロビーで待ち合わせだったので、その間ホテルやその周りの写真を撮りました。

カトマンズカトマンズ
カトマンズ
カトマンズ

友達が外に行っているとき、宿泊したホテルのオーナーがきて、3年勉強しているという日本語で、いろいろと話しをしました。

  あっという間に時間になり、ヒムさんとガイドくんがホテルに迎えにきました。空港に着くと、利用者以外は中に入れないので、入り口のところでお別れです。握手をして笑顔で別れました。

  無事出国手続きも終え、飛行機に乗り込みます。今回ネパールでエベレストが見れなかったので、飛行機から見たいなと思っていましたが、席が反対側だったのでダメでした。バンコクまで3時間。あっという間のネパール旅行でした。

カトマンズ

  本来ならバンコクからすぐ乗り継いで日本に帰国するのですが、今回はその便が満席だったので、バンコクで一泊することになっていました。時間も遅く、疲れていたのもあって、ホテルで寝るだけになってしまいちょっと残念でした。

  次の日、バンコクの空港でマッサージをして、日本へ帰国しました。

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