主な訪問地:トズール~ドゥーズ~マトマタ~スファックス~エル・ジェム~スース~エル・ジェム~シディ・ブ・サイド~チュニス~ミラノ
独自の景観を持つ町の中でもマトマタは有名。ベルベル人が住む竪穴式住居が点在しており、スターウォーズの映画のロケ地にもなった。世界遺産の遺跡や建物は古代の異国を思わせ見所が多い。
今日の午前中は、出発まで自由行動。友人と、トズールの街を歩き回りました。この街には、チュニジアでもここだけにしかない壁の模様があります。それぞれの家で独特の装飾がされていて、見ていて飽きません。
通りすがりのおじさんに「Musse」があると聞いて行ってみました。入り口に立つと、どこからともなく少年2人が走ってきて中を案内してくれました。まるで迷路のような路地をずんずん進んでいきます。彼らがいなかったら間違いなく迷っていたでしょう。そこで暮らしている人の家の中まで見学させてくれました。
「Musse」から無事脱出したあとまた散歩。街角では、明日の「羊の犠牲祭」のための羊が売られていました。郵便局に寄ってディナールに両替し、時間になったのでホテルへ戻りました。
トズールを出発しドゥーズのショット・エル・ジェリドへ向かいます。
ここは、巨大な塩の湖で、なんの目印もないため、昔はここで遭難する人が後を絶たなかったそうです。今では、ちゃんとした道路が通り、そのようなこともなくなりましたが、実際に降り立つと、もしここで置き去りにされたら生きては戻れないだろうと思いました。今までは、結構涼しかったのですが、ここは違いました。まさに砂漠の炎天下という感じで、ギラギラと太陽が照り付けてきます。
道路から乾いた湖へ下りてみました。塩が一面に浮き出ています。かろうじて残っている水を舐めてみると(やっぱり)しょっぱい。この塩の大地を見ていると、なんだか地球の成れの果てのような、そんな空しい感じになりました。
道路の脇に一軒だけあるお土産屋さんには、ここでとれた塩や、砂漠の花などが売られていました。ただの小さなお土産屋さんですが、このようななんにもない場所にあるとちょっとホッとします。
バスに乗り、ドゥーズの砂漠を見ながらラクダに乗りに行きました。私がイメージしている砂漠は、「サラサラの砂丘をラクダが歩いている」というものですが、着いた場所は、(砂丘を除き)まさにそんな景色でした。パウダー状の砂が、風に吹かれて風紋を作り出しています。
まずはテントでランチ。
そのあと、観光用のラクダがたくさん並んでいる乗り場に行き、ベルベル人の民族衣装(観光用)をまとい、いざラクダへ。
乗馬はしたことがあるのですが、やはりラクダは同じようにはいきませんでした。まず、乗り降りがかなり怖いです。しゃがんでいるラクダに跨り、立ち上がるのですが、しっかりつかまっていないと振り落とされます。また、歩き方もかなり揺れるので、乗りながら写真を撮るのはけっこう辛かったです。
しばらくカンカン照りの砂漠をラクダで歩くのですが、その間、馬に乗ったベルベル人の若者がさっそうと近寄ってきて、「馬に乗らないか」と誘ってきます。佐藤さんに「それには乗らないように」と言われていたので、乗りませんでしたが、あれはあれで気持ちよさそうでした。
砂漠のあと、いよいよ今回一番楽しみにしていたマトマタへ。ここは、あの「スターウォーズ」の撮影場所となった街です。
まず、ベルベル人が住んでいる竪穴式の住居を訪れました。それは岩場の間にあるのですが、入り口が小さいためなかなか見つかりません。中に入ると、そこは外からは想像つかないくらい広々としていて、円形の中庭のまわりにいくつもの部屋が並んでいます。
私たちが行った家は、今回のツアーと契約しているらしく、見学料をもらう代わりに中を公開しているようです。そこには、家のお母さんがいて、食事を作る様子などを見せてくれました。
今日のホテルは、水がいっぱいに張られた大きなプールがあるリゾートホテルでした。砂漠の中に突然現れたその場所は、あまりにも周りの景色とかけ離れていて違和感すら感じました。でも、本当に素晴らしい建物で、そこだけでひとつの街のようでした。宿泊客は、私たちだけで、閑散としていましたが、ゆっくりと休めました。
その日の夕食は、前から一度食べてみたかった「クスクス」です。想像していたものとは少し違いましたが、とてもヘルシーな料理でした。
朝、広大な敷地のホテルを散策してみました。本当に広い。
スターウォーズの撮影で使用したホテルを見学しました。まさに・・。感動です。今にもそこからR2D2とかが出てきそうな勢いでした。このホテルは今でもホテルとして運営していて、宿泊することができます。私たちが見学しているとき、一人のお客さんが来たのですが、その人は映画に出てきたような服(マント?)を着ていて、「絶対この人なりきってる」と思いました。
スターウォーズ色は、このホテルだけではなく、町中にありました。今度は個人でゆっくりと滞在してみたいと思います。
今日は、イスラム教では重要な「羊の犠牲祭」の日です。お店もみんな閉まり、各家庭では、羊を生きたまま買ってきて解体するそうです。バスで移動中でも、車窓から羊を解体している光景が見れました。
チュニジア第二の都市、スファックスを経由してエル・ジェムへ行きましたが、ここは大都市だけあって祭日でも人がたくさんいました。今まで見てきた砂漠地域に比べるととても近代的で、街を歩いている人もみなおしゃれでした。若い人は、今風の服を着てお化粧をしています。きっと、羊を解体することも少なくなっていくんだろうなと思いました。
スースの旧市街へ行くと、ここは閑散としていました。お店もほとんど閉まっていて、人も歩いていませんでした。ここは、白と青で統一されたとてもかわいい場所で、いかにも港町の観光地という印象を受けました。
このあと行った地中海に面したカンタウィ港は、さらにリゾート地で、ヨットハーバーやたくさんのホテルが立ち並んでいます。そこで、みんなのリクエストで地元のスーパーに行きました。おみやげ物屋さんと違って、普通のスーパーなので、価格も安いしその国の台所事情が見れて楽しかったです。みんなも、ここでお土産をどっさりと買い込んでいました。
今日のホテルは5つ星というだけあって、今までとは格が違いました。外国人の宿泊客もたくさんいて、レストランやエステなどもあり、ホテルの裏からは直接海岸に出ることができました。夕方の地中海の海岸はとても気持ちがよく、夕陽がとてもきれいです。
夕食は、ビュッフェ形式でしたが、味も種類も申し分なく、外国の観光客を意識したものでした。ちょっと疲れた体にはとてもありがたかったです。しかし、その夜停電になりました。5つ星とはいえ、やはりチュニジア。こういうときは添乗員さんがいると、みんな対処してくれるので団体旅行もいいかなと思いました。
エル・ジェムの円形競技場へ行きました。バスを降りてから徒歩で近づくのですが、その大きさには圧巻です。ここも、映画の撮影に使われた場所で、とても綺麗に保存されていました。
一通り、シュワイエムさんの案内で回ったあと、遺跡の上のほうまで登ってみました。途中の回廊といい、階段といい、どれもこれもその当時を思い起こさせるような歴史の重みを感じました。本当に当時の技術で、よくこれだけのものを建設でき、そしてよく今まで残っていたなと感心するばかりです。
見学時間が足りませんでした。
その後モスクをまわり、街のレストランでランチ。ちっちゃい魚がひとつ・・ちょっとさみしい食事でした。
次に、教科書でも見たことのある、カルタゴ遺跡のローマ浴場を訪れました。このすぐ隣に首相官邸があることから、その方向を向いての写真撮影は禁止されています。
「こんな大浴場がある旅館があったら絶対行ってるだろうな」と思うくらいすばらしい彫刻と、広々とした浴場は、まるで石の庭園でした。実際に浴場の中に降りてみると、背丈よりも高い太い柱が何本も立っていて、なにも知らずにきた人は、ここが浴場だとは気づかないでしょう。
その後、カルタゴ遺跡にある博物館に行きました。ここには、これぞお城という城があり、その高台から見下ろす景色も最高です。この博物館には、人間のミイラなども展示されていました。
次に訪れたシディ・ブ・サイドは、白と青の2色で統一されたまちで、ここも観光名所となっています。このまちには、有名なカフェ「カフェ・デ・ナット」があり、そこでミントティーをいただきました。
しばらく街を散策しましたが、おみやげ物屋さんで、あまりに値段をふっかけてくるので頭にきてしまいました。だいたいこういう場所では、ふっかれられるのは普通なのでいつもは気にしないのですが、それにも限度があります。
気を取り直し、この度最後のホテル「シェラトン」に向かいました。夕飯はホテルのレストランでいただきます。
朝4時すぎにホテルを出発。せっかくのシェラトンなのに早すぎる・・。あっという間にチュニジアの旅が終わってしまいました。
今日は、トランジットの時間を利用して、イタリアのミラノ観光です。
空港からバスにのって、ミラノ市外へ。今回、アフリカも初めてでしたが、ヨーロッパも初めてだったので、滞在時間は短いですがとても楽しみでした。町並みは絵画のようで、なぜか、「フランダースの犬」をイメージ。
現地のガイドさんの案内で、街中を散策し、大聖堂にも行きましたが、ここは圧巻で、すばらしいステンドグラスとパイプオルガンがあり、口を開けっ放しで見とれていました。解散後は、大聖堂の上にリフトで上りましたが、ここからの景色は最高でした。ミラノの街が一望できますし、大聖堂の見事な彫刻を間近で見ることが出来ます。
しばらくそこで楽しんだ後、ちょうどセールの期間だったため、デパートに行ってみました。イタリアらしく、カラフルなものが多く、サイズも大きめです。でも見てるだけでも楽しくて、食事もせずほとんどの時間をそこですごしてしまいました。
最後にスタンドでパニーニを買って、バスの中で食べながら空港へ戻り、帰国しました。
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