日本にいながら世界の料理を体験!ペルー料理 荒井商店(新橋)のレポートと写真(ページ下部)、お店の情報を掲載しています。めずらしい珍味から絶品メニュー、定番ご当地グルメまで、おすすめ各国料理レストランレポートです。
新橋にある、なかなか予約が取れなかった、「荒井商店」というちょっと変わった店名のペルー料理のレストランに友人3人と訪問しました。
レストランの予約は19時だったので、その少し前に集合。金曜日ということもあり、新橋の駅はすごい人です。
駅前の繁華街を抜け、しばらく歩くと、ひっそりとした街角にお店はありました。「荒井商店」と大きく書かれた渋い看板が印象的です。
お店はとても小さくて20人も入れば満席。この日はすでに全席予約でいっぱいでした。スタッフは、若いご主人夫婦ともう一人の計3人。
席に着くと、学校の出席簿のようなメニューが出てきました。
私達はコースを頼んでいたので、飲み物を選びます。奥さんがいろいろと説明してくれるので、初めての人にも選びやすいでしょう。
まずはやはり、ピスコサワーをオーダー。今まで飲んだものの中でも一番卵白の泡がきめ細かく、これだけでも丁寧に作ってるというのがうかがえます。
お通しに出てきたバナナのチップスと一緒にぐいぐいいってしまいました。料理にも期待が高まります。
まずはセビチェから。この酸味がたまらなく好きなのですが、今日は鯛を使っているということで、弾力のあるサイコロ状の身がゴロゴロと入っています。一緒に添えられている白いとうもろこしも日本ではなかなか食べれないもの。
おすすめされた二杯目のピスコサワー。こちらは、卵黄を使ったものということで初体験です。やはり卵白のものとはかなり違い濃厚な感じで、甘いカフェオレみたいな味。お酒の弱い人にも飲みやすいかもしれません。
つづいてカウサ・レジェーナというポテトのサラダ。黄唐辛子を使ったマッシュポテトに鶏肉が挟んであります。現地でも食べてお気に入りのひとつだったのですが、ここのもピリッと辛くて美味しい。ポテトもよーくマッシュされていて、ねっとり感がいい感じです。
今回初めて食べるハレア・ミクスタ。一口大に切った魚介のから揚げで、日本人にはなじみのある味ですが、一緒につけて食べるソースがペルーっぽくしてくれます。外はカリカリ、中はジューシーでまわりのたまねぎと一緒に食べると美味。
ここで、3杯目のピスコをオーダー。こんどはシンプルにロックでいってみました。ほとんどくせがなく、強いお酒をのんだときの喉のひりひり感みたいのもあまりありません。非常に飲みやすいです。
さて、いよいよメインのご登場。ペルーの代表料理ロモ・サルタードです。牛肉と野菜の炒め物で、インカ米のような細いお米のご飯と一緒に食べます。味は醤油味(たぶん)で、日本人には誰でも食べやすい味。ジューシーなお肉とたっぷりの野菜で、かなりボリューム満点です。
最後はデザートのピカロン。これも初めて食べるのですが、かぼちゃとさつまいもの揚げドーナツで、バニラアイスとほろ苦いソースがかかっています。食感がモチモチしていて、かなり私好み。今までの料理でお腹一杯なのに、いくらでもいけちゃいます。
締めはペルー産コーヒー。現地でも飲みましたが、ほんのり酸味があって軽い飲み心地です。
美味しい料理にほろ酔いも加わって、気分は上々。となりのテーブルのお客さんとも仲良くなって、ペルー談義に花が咲きました。
お店の奥さんは、いろいろな質問にも心良く答えてくれて、サービス精神満点です。
ひと段落すると、ご主人もカウンターから出てきて、お客さんといろいろお話してました。
お会計のときは、割り勘の計算がしやすいように、なんと伝票とともに電卓も一緒にやってきます。しかも合計の金額が打ち込まれた状態で。小さなことですが、荒井商店のお客さんに対する気持ちがこんなとこにも現れてる気がします。
帰る際は、ご夫婦でドアの外までお見送りしていただき、ちょっと立ち話。
ペルーで撮った料理の写真を事前に送ってくれれば作りますよ~
とうれしいお言葉が。
料理も文句なく美味しいし、ご夫婦の人柄も最高だし、本当に満喫できたひとときでした。
人気のお店なので、行く際はぜひご予約を。
お勧め度5つ☆
==お店のサイトから引用==
ご主人のプロフィール
出身地 神奈川県横浜市
1994年 武蔵野調理師専門学校卒
1994年~1999年 オテル・ドゥ・ミクニ 勤務
http://www.oui-mikuni.co.jp/index2.htm
1999年~2003年 トパンガコーポレーション 勤務
http://www.theroadandthesky.com/
2003年~2004年 ペルー
現在、レストラン営業中。
取得免許
調理師免許
西洋料理専門調理師免許
西洋料理調理技能士免許
一年間の料理修業
孤児院の給食のおじさんに始まり、合計5店舗のホテル、レストランにもぐりこみペルー料理の技を盗んできました。
また、その間には旅を通じて北から南、東から西へとほとんどの町に訪れ市場を調査、現地の味を調べてきました。
お店のURL:荒井商店(公式HP)