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ペルー旅行記-#2

ペルー鉄道で天空の遺跡マチュピチュへ

主な訪問地:ウルバンバ~アグアスカリエンテス~マチュピチュ~クスコ

ペルーレイルで向かう、天空の世界遺産マチュピチュ遺跡。麓のアグアスカリエンテスからバスで山道をのぼり、さらに遺跡内を徒歩で上っていくとついにその全景を拝むことができる。インカ道を通り、太陽の門インカ橋まで足を延ばした。

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ペルー旅行4日目 ウルバンバ~アグアスカリエンテス~マチュピチュ

ウルバンバからオリャンタイタンボへ

6時15分起床。
今日はいよいよ世界屈指の世界遺産マチュピチュへ行く日です。
ドキドキしながら外の天気を確認すると・・・

どんより

灰色の雲が厚く垂れ込めていました。

ウルバンバ

マチュピチュは雨の多い地域だし、今日は見れないかも・・・

という不安を抱きつつ出発。
しかし、列車に乗る町へ移動している間にだんだん雲が切れ、すっかり晴れてきました。
ガイドさんも、

マチュピチュの方は晴れてるでしょう

とお墨付きでホッと一安心です。
細い石畳の路地に入っていくと、ほどなくオリャンタイタンボに到着。

オリャンタイタンボ
オリャンタイタンボオリャンタイタンボ
オリャンタイタンボオリャンタイタンボ
オリャンタイタンボ
オリャンタイタンボオリャンタイタンボ
オリャンタイタンボ
オリャンタイタンボオリャンタイタンボ
オリャンタイタンボ
オリャンタイタンボ

バスを降りて、駅への入り口へ向かいます。ゲートを抜けて中に入ると、すでにたくさんの観光客で賑わっていました。

オリャンタイタンボ

ペルーレイル

やがて真っ青なペルーレイルの列車が煙を上げながらやってきました。
添乗員さんからチケットを受け取って、指定された車両の入り口で車掌さんに渡します。このとき控えとかはくれないので、席の番号は自分で覚えておきましょう。チケットを記念に残したい人は、あらかじめ写真を撮っておくしかありません。

ペルーレイル
ペルーレイル
オリャンタイタンボオリャンタイタンボ
オリャンタイタンボ
オリャンタイタンボ
ペルーレイル
ペルーレイルオリャンタイタンボ

中に乗り込むと、意外に広々としていて、チベットで乗った青蔵鉄道のように、指定席なのに自分の席が取られていたり、通路にまで人や荷物が溢れている・・・ような状況ではありませんでした。
ちゃんと一人一席確保でき、ゆったりと過ごすことができそうです。

ペルーレイル

ペルーレイルの車窓から

9時53分出発。
鐘の音とともに、列車はゆっくりと動き出しました。
これから1時間30分、山間を縫うように走っていきます。途中、インカ道をトレッキングする人たちを見かけたり、山の斜面にある石組みが見えたり、車窓も十分に楽しめました。

ペルーレイル
ペルーレイルペルーレイル
ペルーレイル
ペルーレイルペルーレイル

アグアスカリエンテスに到着

そうこうしているうちにマチュピチュ駅に到着。

ペルーレイルペルーレイル

列車を降りて、まずは余分な荷物を置きに歩いてホテルへ向かいます。
マチュピチュの麓のアグアスカリエンテスの町は、山の中にあるので、どこへ行くにも坂ばかり。駅からホテルまでも、ずっと坂を上っていきました。
10分ほど歩いて、車は通れそうもない細い路地にホテルはありました。
ここに一旦、観光に必要のない荷物を預けてすぐにマチュピチュへ出発です。

マチュピチュ村
マチュピチュ村
マチュピチュ村
マチュピチュ村マチュピチュ村
マチュピチュ村マチュピチュ村

マチュピチュまでの道

今度は坂を下って、マチュピチュの入り口まで行くバスのターミナルへ。すでに長蛇の列が出来ていました。しかし、バスは次から次へときて、満席になったらすぐに出発するるので、そんなに待つこともなく乗ることが出来ます。

マチュピチュ村

私は一番前の席を確保。バスはすぐに満席になり出発です。
つづらおりの山道を20分ほど上って行くのですが、その途中からマチュピチュ遺跡の一部がチラチラと見え始めました。

きたーーー!!

見覚えのある石組みが今目の前に!
もうテンションは急上昇で、興奮の叫びを抑えるのに必死でした。一番前の席だったので、木々の間から覗く遺跡の写真をとることができました。

マチュピチュ
マチュピチュ

そして興奮のうちに入り口へ到着。いよいよ、世界が誇る世界遺産マチュピチュへ入場です。

マチュピチュ
マチュピチュ

マチュピチュ散策開始

マチュピチュの入場口で、あらかじめ名前の書かれたチケットを見せると、本人確認のためにパスポートの提示を求められました。再入場する際にまた必要になるので、チケットは大切に保管しておきましょう。

今日の午前中は、ガイドさんの説明を聞きながら、みんなで一緒に回ります。順番にチェックを通過しいよいよ中へ。あの絶景がいつ目の前に現れるのかとワクワクしながら歩いていきます。しかし、入り口を入ってからしばらくは、まだマチュピチュの全景は見えません。

マチュピチュ

恐らく、初めてきたほとんどの人は、

早くアレが見たい

という共通の思いを抱いているのではないでしょうか。
そこはガイドさんも良く知っていて、まずは、マチュピチュの全景を見渡せる絶景ポイントへ連れて行ってくれました。入り口から進んで、市街地方面とは逆の急斜面の山道を登っていきます。

マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ

7,8分ほど登ると、森が途切れ視界が広がります。
そして、ついに、テレビなどで何度も見てきた、これぞマチュピチュという有名な風景が眼下に現れました。

マチュピチュ

(再び)きたーーー!

だれもが歓声を上げるくらい、完璧なマチュピチュの姿です。その感動はまるで、超有名スターにやっと出会えたときの感じ。(そういう経験はないけど)
バックに聳えるワイナピチュの前面に、太陽に青く輝く芝生と、見事な石組みの町が広がっていました。なんだかまだ自分が実際に現地に立っているという実感がわきません。

みんなの感動を引き連れながら、ガイドさんはさらに上へと案内してくれました。登りながらも、振り返り振り返り景色を見ましたが、どこから見ても絶景で、なんど足を止めて写真を撮ったかわかりません。

マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ

急な石段を少し登ると、広い芝生の広場に出ました。ここで休憩を兼ねて、ガイドさんの案内をしばらく聞きます。
結構登ってきたので、みんな疲れた様子で地面に座り込んでしまいました。しかし私は元気満々で、日ごろから鍛えておいてよかったと内心思いつつ、その広場を歩き回り写真をパシパシ。

マチュピチュ

ガイドさんの案内によると、今いる広場の裏手に聳えているのがマチュピチュ山で、その中腹にインカ道がはしっており、そのインカ道を1時間ほど登っていくと、太陽の門が、反対側に進むと、インカ橋があるとか。
なるほど、目を凝らすと、線のようにつながるインカ道とその先に小さく太陽の門が見えました。
インカ橋は残念ながらここからは見えませんでしたが、20分ほどで着くそうです。

マチュピチュ
マチュピチュ

休んだ後は、マチュピチュ名物の段々畑や見張り小屋を訪れました。
マチュピチュは断崖の斜面にあるのですが、そこを観光するには、当然観光客も足のすくむような場所を通らなければなりません。さらにマチュピチュには、遺跡を保護するためか、景観を守るためか、転落を防ぐための柵というのがないので、

ここから落ちたらただでは済まない

という場所では、特に、写真を撮るとき、撮られるときなどは、足を踏み外さないように注意が必要です。また、遺跡を守るために観光のルールがあり、それを破ると監視員の人に笛を吹かれて注意されるので気をつけましょう。

マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ

一通り見た後は、今度は斜面を下り、市街地へ向かいます。
町に近づくにつれ、その詳細がだんだんとはっきり見えてきました。遺跡は広場をはさんで、左右に分かれており、向かって左側に多くの重要な遺跡が集まっています。
建物を形作る石は精巧に組まれ、美しい町並みを形成していました。

マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ

斜面に続く石段を下りていくと、その先には町への入り口の門が訪問者を待っています。この門から中を覗くと、ワイナピチュが綺麗に見えるようになっています。

今でも謎に包まれているこの場所で、住民達はどんなことを考え、どんな生活をし、どんな人生を送ったんだろう…
そんなことを想像しながら、当時のマチュピチュの住民になったつもりで門の前に立ちました。

分厚い門をくぐって裏側を見ると、上のほうに石の出っ張りがあります。これは、当時ここにドアがあり、それを支えていたものだそうです。

マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ

両側に立ち並ぶ石壁の通路を通り抜けると、遺跡を一望できる高台に出ました。そして、坂を下りていくと、まず最初に現れたのは、「石切り場」です。
大きな石に縦一直線に割れ目が入り、その途中に杭を打ち込んだ後が見れました。

マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ

次は、マチュピチュの「ミニ植物園」。この辺りに生息している植物が植わっているのですが、とても小さなエリアなので、言われないと見過ごしてしまいそうです。植物の近くには、ちゃんとプレートがささっていて、名前などを知ることが出来ます。

マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ

そこを通り過ぎると、「3つの窓の神殿」「神官の館」「主神殿」がある「神聖な広場」に出ます。
この遺跡は、マチュピチュを語る上ではとても重要なもので、その精巧な作りから、マチュピチュが単なる一時的に隠れる場所として作られたものでなく、きちんと計画されて作られたものだということがわかるそうです。

マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ

小高い丘を登っていくと、マチュピチュの最高地点「インティワタナ」にたどり着きます。
ここには、石で作られた大きな日時計があり、太陽暦を元に時を記していました。そして、ここはパワースポットでもあり、この日時計の石に手をかざすとパワーがもらえるそうです。
最高地点ということで、ここからの眺めはとても良く、いい記念写真が撮れました。

マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ

マチュピチュのパワーで元気になった後は、断崖絶壁の細い階段を下りて、市街地に入ってきた門とは別の門のそばにある「陵墓」と「太陽の神殿」へ行きました。
陵墓の上に太陽の神殿があり、陵墓には、当時ミイラを安置していたとされていますが、本当のところはまだよくわかっていないそうです。

マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ

ひとまず午前の観光はここまでで、写真撮影をしながら、昼食を取るためにマチュピチュの出口へ向かいました。

マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ

サンクチュアリ・ロッジのランチ

今日のお昼は、入り口にあるホテル「サンクチュアリ・ロッジ」のレストランでブッフェです。
日差しが強く暑い中歩き回っていたので、のどがカラカラ、お腹もペコペコ。
いろいろな種類の料理はもちろん、数種類のソフトドリンクも飲み放題だったので、しっかり腹ごしらえ&水分補給ができました。

マチュピチュ
マチュピチュ

マチュピチュのリャマとご対面

お昼を食べた後は自由行動となり、麓の町へ戻る人は一旦バス停に集合して一緒に帰ることになりました。私は町の写真を撮りたかったので戻ることにしましたが、まだ集合時間まで時間があったので、それまでマチュピチュ散策に出発しました。
再度入場するときは、再びチケットとパスポートを提示して入ります。

前半の散策の帰り際、マチュピチュに放し飼いにされているリャマを見かけたので、まずはその場所へ向かいます。

マチュピチュとリャマ

日本を出発する前から、ぜひこのツーショットを撮りたいと思っていました。
市街地の方へ行くと、

いたいた…しかも何頭も

中には真っ白な子供のリャマもいます。かなりかわいかったので、この子供を中心に撮影開始。でも相手は遺跡と違って動き回るので、なかなかいいポジションにきてくれません。
かと言って、じっと待ってる時間もないし、ここはとりあえず撮っとけ!
ということで、ほとんど連写状態でシャッターを切りまくりました。こういうとき、カメラの十分な予備バッテリーとメモリがあると心強いです。

マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ

本場南米サッカー

リャマとの撮影会を終え、時間になったのでバス停に集合し、アグアスカリエンテスへ戻りました。
一旦ホテルに行き、チェックイン。朝預けた荷物と部屋の鍵を受け取り、部屋へ向かいます。なんだか、都会の大型ホテルと違い、インテリアがとてもかわいい雰囲気のあるホテルでした。

マチュピチュ村マチュピチュ村
マチュピチュ村

部屋に荷物を置いて、少し休憩した後出発。アグアスカリエンテスはとても小さな町なので、主要なところはすぐに回ることができます。
しばらく写真を撮りながら歩いていると、散歩していた同じツアーの人に会いました。
その人が、

あっちでサッカーの試合がやってて盛り上がってるよ

と教えてくれたので行ってみることに。
町を流れるウルバンバ川を渡り、反対側へ行くと確かに人だかりができていました。近づいてみると、その人だかりの向こうにサッカー場があり、青年達が元気良くプレーをしています。
最初は遊びでやっているのかと思ったのですが、なんだか結構本格的な試合っぽい感じ。

私もフェンスの向こうで繰り広げられる本場南米のサッカーを見ようと、人の隙間から覗き込みましたが、ほどなくゲームオーバー。残念ながら、少ししか見れませんでした。

マチュピチュ村
マチュピチュ村
マチュピチュ村マチュピチュ村
マチュピチュ村
マチュピチュ村マチュピチュ村
マチュピチュ村
マチュピチュ村

市場で買い物

散っていく観客に混じってサッカー場を後にし、今度は鉄道駅の近くにあるお土産屋さんエリアへ行きました。この町についたときに少し通ったのですが、たくさんの露店が連なりとても面白そうだったので、絶対後で来ようと思っていた場所です。露店のテント同士がくっついているので、このエリア全体が屋根覆われています。
中へ入ると、あるわあるわペルー土産。

マチュピチュ村マチュピチュ村

インカの模様を描いた雑貨から、伝統的な楽器、人形、織物…

ペルー旅行で、品質はともかく、思い出に残るお土産をいろいろ買いたい人にはお勧めの場所です。(下のほうにある商品は、たまに放し飼いの犬が汚しているので避けた方が無難)

さて、私も今回の旅行では、たくさんお土産を買おうと思っていたので、さっそくお店を覗いてみました。
するとすぐに、いろいろなところから、

オジョウサン、ミテッテ、ヤスイヤスイ

と日本語で営業が始まります。
気になるものを手に取ると、すぐにそれの色違いとかデザイン違いのとか出してきて、お客さんの選択肢を広げてくれます。そして、品物の値段を聞いて、「高い」と言うと、

じゃ、あなたの値段は?

と、こちらにいくらなら買うのか聞いてきます。交渉スタート直後の早い段階で、この切り返しをしてくるとは、日本人の弱点をよく知っているなと思いました。恐らく日本の人は、遠慮してそんなに安い値段を言えない人が多いと思うのです。

しかし、残念ながら私は「遠慮深い日本人」ではなく、今までに行った外国の市場での経験を活かし、遠慮なく値切らせてもらいました。
日本人だと(かなり)高くふっかけてくるので、複数のお店を見て、だいたいの相場を知った後、向こうの言い値に惑わされることなく、自分が納得できるまであの手この手でがんばります。
そして、結局この日は、

・インカの模様のかばん
・小物入れ
・帽子

をゲットし、夕食の時間になったのでホテルへ戻りました。

マチュピチュ村

ホテルで夕食

今日の夕食はホテルのレストランで魚料理です。
出てきたお魚は、外はパリッ、中はフワッと、ほどよい塩加減でかなり美味しかったです。
ペルーは魚料理が豊富で美味しいのが意外でしたが、考えてみれば海に面しているので当然といえば当然ですね。

マチュピチュ村マチュピチュ村

これで、3日目の観光が終わりました。
明日は5時に起きて、再びマチュピチュに行く予定です。

チケット
チケット

ペルー旅行5日目 マチュピチュ~アグアスカリエンテス~クスコ

完全防備で出発

今日は早朝のマチュピチュに行くため5時起床。外は雨が降っています。
一瞬行こうかどうか迷いましたが、止むことを願って準備開始。持ってきた上下のレインウェアを着込みます。

マチュピチュ行きのバスの始発が5時30分なので、本当はそれに乗りたかったのですが、ホテルの朝食も5時30分からなので、まずは腹ごしらえをしていきます。レストランに行くと、一緒に行く人とは別に何人か早朝出発組みがいたので、みんなで食事を済ませバス停に向かいました。

まだ薄暗い中折り畳み傘をさしてバス停に着くと、こんな天気にもかかわらず長蛇の列が。でもどんどんバスが来て、すぐに乗れました。
マチュピチュの入り口に着くと、これまた長い列がゲートに続いていました。人が多いことに加え、パスポートチェックに時間がかかっているのでしょう。

マチュピチュ

レインウェアを持っていない人は、麓で売っていた簡易カッパをかぶっていますが、結構濡れていたので、やはりちゃんとしたものがあった方がいいでしょう。また、リュックとカメラの水濡れ防止に折り畳み傘もあるとさらに安心です。

雨のマチュピチュ

雨の中しばらくのろのろと進み、やっと入場。マチュピチュは、雲に隠れて真っ白でした。
でも時折雲の間から覗く遺跡はかなり神秘的。全部丸見えなのもいいですが、ちょっと雲に隠れている方がマチュピチュらしい気がします。
こういう姿も見てみたかったので、今回の旅行では、晴天バージョンと雨天バージョンのふたつを見れてラッキーでした。

マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ

太陽の門へ

とりあえず、私たちは今日の目的地「太陽の門」へ向かいます。急な斜面を登っていき、途中ちょっと迷いながらもルートを発見。ここから1時間ほどインカ道を登っていきます。
雨にもかかわらず、この辺りの道は石畳になっていてとても歩きやすく、幅も結構あるので人とすれ違うのもラクでした。

マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ

私たちが登っていると、逆方向から下りてくるたくさんの観光客とすれちがいました。おそらく、インカ道のトレッキングをしてきた人達でしょう。
しばらく団体さんたちと遭遇していましたが、ほどなく誰もいなくなり、本来の静けさが戻ってきました。雨もほとんど止み、道沿いにはいろいろな花が目を楽しませてくれます。

マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ

30分ほど行くと、遺跡が現れました。最初、もう着いたのかと思いましたが、また別のもので、ちょうど太陽の門との中間地点くらいにあります。

マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ

そこから再び緩やかなインカ道を登っていくと、だんだんと岩がゴツゴツしてきて、ちょっと険しい道になってきました。道の谷側もスパッと切り落ちて、霧で視界が遮られていましたが、かなりな断崖です。
そこを通り過ぎると、また歩きやすい石畳に戻り、急斜面に作られた段々畑が現れました。

マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ

そして、緩やかなカーブを描く道を進むとその先に、うっすらと朝もやに煙る石柱らしきものが見えてきました。

太陽の門だ…

もう気分はすっかりインディージョーンズ。
遺跡を探して霧深い森の中をさまよっていたら、木々の間からその遺跡が現れた…
のような、それはとても神秘的で感動的な出会いでした。

すごい

その、まるで映画のような美しい風景に、私は何度も一人で呟いてました。

マチュピチュ

近づいていくと、だんだんその全様がはっきりと見えてきました。
インカの石組みで建てられた石柱の間に階段があり、そこを上っていくとちょっとした広場があります。そこを通り抜けると、また階段があり、それを下ると再びインカ道が続いていました。ちょうど太陽の門が峠になっていて、ここからはどちらに行くにも下りです。

マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ

私たち以外には誰もいませんでした。
森の中にひっそりとたたずむ太陽の門は、朝もやに包まれてとても神秘的です。きっと当時、長く険しいインカ道をたどってきた人たちは、この門の姿を見たとき、やっと着いたんだとホッとしたのではないでしょうか。

下山

貸しきり状態の遺跡の中を思う存分歩き回り、写真も十分に撮ったので戻ることにしました。帰りは、岩場を除いてずっと緩やかな下りなのでお散歩気分です。様々な高山植物を眺めながら、なんなく中間地点を通過。雲も切れ、天気も良くなって来ました。

マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ

そこからしばらく下ると、大きな一枚岩のある広場に出ました。実は、行きにも通ったのですが、人がたくさんいて写真が撮れなかったので、素通りしていたのです。
しかし、今は誰もいません。チャンスとばかりに写真を撮り、一段上まで登れるようなので行ってみます。

小さな広場には、たくさん石が積まれていました。よく、何かを願って石を積んだりしますが、たぶんここのもそういう意味のものなのでしょう。
私も小さな石を置いてきました。

マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ

居住区とワイナピチュ

ここからは、あっという間にマチュピチュに到着。昨日は行けなかった、ワイナピチュの登山口まで行ってみることにしました。
急な階段を下りマチュピチュの居住区へ入ります。このエリアは、迷子になりやすいと聞いていたのですが、確かに迷路のようでした。でもそれがまた遺跡っぽくて楽しい。

マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ

ところどころにある案内板を頼りに、絶景を見ながらワイナピチュへ向かいます。途中、観光客が立ち止まって手をたたいている場所がありました。どうやら音が響くポイントらしく、私たちもやってみましたが、気持ちいいくらいパーンと反響します。

マチュピチュ

そこからすぐのところに登山口がありました。入り口には受付の小屋があり、たくさんの人が並んでいます。
ワイナピチュに登るのは人数制限があるので、朝早くこないと登れない場合があるそうです。私たちのツアーでは登山禁止だったのですが、内緒で登った人に後で話しを聞くと、行きはひたすら急登で、山頂付近はさらに険しい危険ポイントだそうです。道も狭いので人とすれ違うときが結構危ないと言っていました。

マチュピチュマチュピチュ

ワイナピチュを下から眺めて、別のルートを通って折り返します。
マチュピチュの中央にある広場を横切ったのですが、そこは遺跡の中でも低い位置にあるので、今まで上から見てきたマチュピチュの景色とは別の姿を見ることができました。
ここも絶景ポイントのひとつだと思います。

マチュピチュ

昨日見学した神殿エリアの脇を通り抜けて、今度はインカ橋へ向かうことにしました。

インカ橋へ

インカ橋へは、また斜面をずっと登って、太陽の門とは反対側へインカ道を辿っていきます。分岐からは20分ほどの距離だと聞いていたので、軽い気持ちでルートに入りました。
しばらくゴツゴツした階段状の道を登ると、ワイナピチュのビューポイントに出ます。

マチュピチュ
マチュピチュ

そこをさらに登っていくと、傾斜が緩くなり、断崖の細い道に変わりました。
視界が広がったところで、遠くの岩肌に続くインカ道が見えましたが、それを見る限りしばらく崖っぷちを歩くことになりそうです。

視線を足元に移すと、すっかり霧が晴れていたので谷底を流れるウルバンバ川まで良く見えました。
一緒に行った人は、そのあまりの高さに足がすくんで腰が引けてたので、高所恐怖症の人にはきついかもしれません。

マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュ
マチュピチュマチュピチュ

結局最後までそんな感じの道が続き、ドクロの看板があるところで行き止まりになります。
インカ道はまだ続き、そこから少し先にインカ橋があるのですが、これ以上は危険なため進むことができません。(←と、ドクロが言っている)

マチュピチュ

望遠レンズで橋を見てみると、二本の古びた丸太が道をつないでいました。テレビでは見たことがありましたが、実際目にすると、

できることなら渡りたくない

と思うような仕上がりとロケーションです。幸い渡らなきゃいけない用事もなかったので、写真を撮って引き返しました。

マチュピチュ

さよならマチュピチュ

遺跡へ戻ると、太陽に照らされた、晴天バージョンのマチュピチュになっていました。今日も昨日以上の観光客が遺跡を歩いています。
以前ニュースで、遺跡を守るために、一日の入場者数の制限をしようというのを見たことがありますが、実際に観光客であふれる姿を見ると、それも仕方ないかもしれないと思いました。

マチュピチュ

日も高くなり、そろそろマチュピチュとお別れの時間です。
今回は天気にも恵まれ、お決まりショットから、太陽の門、インカ橋まで、思う存分マチュピチュを堪能することができました。
いつまでもこの姿を保ち続けてくれたらと心から思います。

マチュピチュ

後ろ髪惹かれつつ、最後のマチュピチュの風景を目に焼き付けて、次の集合場所のアグアスカリエンテスのレストランへ向かいました。

再びアグアスカリエンテス散策とランチ

バスに乗って麓につくと、まだ少し時間があったのでアグアスカリエンテスの町を散策することにしました。

お土産屋さんを覗きながら歩いていると、制服を着た子供たちが壁に囲まれた建物から出てきました。どうやら小学校が終わったようです。みんな小さなキャリーバッグをゴロゴロと引いて親と一緒に下校していきました。ペルーでは、日本のランドセルがキャリーバッグのようです。

マチュピチュ村

その学校のすぐ近くに教会があったので行ってみると、入り口に人がいて中に入っていいと言うのでお邪魔してみました。
決して豪華ではない内装でしたが、地元の人たちによって大切にされているのがわかります。
ちょうど内装工事の人たちが入ってきたので、中の写真を撮ってもいいか聞くと快く許可してくれました。

マチュピチュ村
マチュピチュ村
マチュピチュ村マチュピチュ村
マチュピチュ村
マチュピチュ村マチュピチュ村

町の広場をとおり、町外れのレストランへ向かいました。
まだ時間があったので、近くのお土産屋さんなどで時間つぶしをしていると、どこからか何人もの警官が現れ、町の中を通る線路の脇に立ち始めました。
なんだなんだと見守っていると、ほどなくペルーレイルが煙を上げながら登場。
警官たちは、柵も何もない線路に人が入ってひかれないようにガードするために集まったようです。

マチュピチュ村
マチュピチュ村
マチュピチュ村
マチュピチュ村
マチュピチュ村

今日はたくさん歩いたので、若干疲れが出てきました。早く時間にならないかと思っていると、お~いと呼ぶ声が。ちょっと早めに着たガイドさん以下数人が私たちに声をかけてくれて、他の人たちより先にレストランに入ることができました。

マチュピチュ村

トイレに行ったり飲み物を注文している間に、全員そろい、食事開始。ブッフェスタイルで、ここのレストランもたくさんの料理がならんでいました。
そして、美味い!
後で知ったのですが、ペルー料理というのは、「世界の美味しい料理ベスト10」に入っているそうです。

マチュピチュ村マチュピチュ村
マチュピチュ村

ほどなくすると、フォルクローレの生演奏が始まりました。軽快なアンデスの音楽を聴きながらのおいしい食事。すっかり疲れも癒されました。
演奏が終わるとCDを売りに来たので、一枚購入。今回の旅で音楽のCDも買おうと思っていたのでいい機会でした。

マチュピチュ村

この後は、列車でクスコに戻りますが、それまでの間は自由行動です。
疲れた人はレストランの二階で休憩できるというので、時間もまだ2時間ほどあったので、私たちは少しお邪魔することに。部屋の隅にあったソファーで一時間ほど休憩しました。

マチュピチュ村
マチュピチュ村

その後郵便局へ寄って、再び町中へ入ると市場を発見。初日にガイドさんが教えてくれたのですが、すっかり忘れていました。小さな建物の中には、豊富な果物や野菜、チーズやパンなどの食料品の他に生活雑貨や下着などの衣料品も売っていました。
反対側の入り口の外では、屋台も出ていて食事している人もいます。

マチュピチュ村マチュピチュ村
マチュピチュ村マチュピチュ村
マチュピチュ村
マチュピチュ村マチュピチュ村
マチュピチュ村マチュピチュ村
マチュピチュ村

市場を出て町中をとおり、昨日行った露店エリアでちょっと買い物し、集合場所のマチュピチュ駅へ。
そこで添乗員さんから列車のチケットと朝ホテルに預けた荷物を受け取り中へ入ります。

マチュピチュ村マチュピチュ村
マチュピチュ村
マチュピチュ村

出発までベンチに座って待っていましたが、その間に、他のツアーで来た人と話す機会がありました。
その人たちは8日間で、ほぼ私たちと同じコースを周るそうなのですが、高所も含まれるので、8日間というのは体が結構きつそうな感じです。

マチュピチュ村

再びクスコへ

17時前になり列車へ乗り込みます。
すでに外は薄暗くなり、景色も見えないのでクスコまでは寝てました。
20時15分、予定時間より早く到着。遅いと40分くらいになることもあるそうです。

ペルーレイル
ペルーレイル
ペルーレイル
ペルーレイル
ペルーレイル
ペルーレイル

フォルクローレのディナーショー

迎えに来ていたバスに乗り込み、ホテルへ。今夜はこれからフォルクローレのディナーショーです。
ホテルへ着くと、部屋には行かず、直接ホテルのレストランへ行きました。
食事はブッフェで、特にスープがとても美味しい。

クスコ
クスコ
クスコ

演奏が始まり、民族舞踊の踊り子さんたちが登場。
独特の衣装で、結構動きの激しい踊りです。(ブータンの踊りとは大違い)
夜も遅く、ちょっと疲れてましたが、楽しい夕食になりました。

クスコ
クスコ
クスコ
クスコ

クスコから同行してくれたガイドさんとはここでお別れです。

クスコ

次は、チチカカ湖のウロス島へ

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