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ペルー旅行記-#3

チチカカ湖のウロス島へ

主な訪問地:クスコ~プーノ~チチカカ湖~フリアカ~リマ~イカ(ワカチナオアシス)

クスコからプーノまでは、標高4335mのララヤ峠を越えていく。3900mの都市プーノではチチカカ湖のトトラでできたウロス島を訪問。真っ青な湖に夕日に照らされた島がオレンジ色に染まる。一気に高度を下げ、広大な砂漠の真ん中にあるワカチナオアシスでは、砂丘のうねりのかなたに沈む夕日を眺めた。

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ペルー旅行6日目 クスコ~プーノ~チチカカ湖

オロペサのチタパン

チタパン早朝6時、ホテル出発。
どこから聞きつけたのか、こんな早い時間にもかかわらず、ホテルにはお土産売りの人が数人きていました。ちょうど欲しかった人形とここからプーノまでの地図を購入。

天気はくもり。今日は、チチカカ湖のあるプーノまで移動します。
バスもひとまわり大きくなり、車内では、今日からフリアカの空港まで同行してくれるガイドさんとご対面。

まだ薄暗いクスコの町を抜けると、山間ののどかなアンデスの風景が広がってきました。
30分ほどして、オロペサという町に到着。ここはチタパンという、人の顔の大きさ以上もあるパンで有名で、ガイドサンだけ降りて、買ってきてくれました。一切れ食べてみましたが、ほんのりと甘くそぼくな味です。

サンパブロでアンデスの動物とふれあい

アンデスの動物1時間30分ほど走り、サンパブロに到着。ここでトイレ休憩です。

ここはお土産なども売っているのですが、それよりもなによりも、アルパカやリャマ、ビクーニャなどのアンデスに生息する動物が放し飼いになっています。どれもかなりかわいく、30分ほどの時間をほとんど彼らと過してしまいました。

添乗員さんから、アルパカとリャマの見分け方を教えてもらったのですが、それでもどっちかわからないのもいて、正確にご紹介できません。

 教わった見分け方は、ほっぺに毛がたくさんあるのがアルパカで、あまりないのがリャマだそうです。ちなみに、一番上質な毛を持っているのがビクーニャで、その製品はかなりなお値段だとか。

お土産アンデスの動物アンデスの動物
アンデスの動物アンデスの動物アンデスの動物
アンデスの動物アンデスの動物

本ツアー最高峰ララヤ峠

天気もすっかり晴れ、草原と山々が連なる大自然の中をひた走ります。道の傍らにはアンデス高原鉄道の線路が併走しています。

アンデスの風景
アンデスの動物

だんだんと標高を上げ、今回の旅行の最高地点ララヤ峠に到着しました。ここの標高は4335m。
さすがに少し早く歩くと息がきれます。
ここからはアンデスの絶景が見事で、眼下には世界で2番目に高い場所にあるララヤ駅を見ることができます。
ちなみに1番目は、2005年に開通した青海チベット鉄道のタングラ山駅で5068mあります。
チベット旅行記参照)

ララヤ峠
ララヤ峠
ララヤ峠
ララヤ峠
ララヤ峠

このあたりは、アルパカの製品で有名ですが、売られているものすべてが正規品であるかどうかはなんとも言えません。
私もララヤ峠の露店で

ベビーアルパカ100%

と書かれたタグがついたマフラーを買いましたが、2本で10ドルまで値切れました。話のネタとしてはいいですが、本物が欲しい場合はちゃんとしたお店で買った方が無難です。

ララヤ峠ララヤ峠

プカラ牛

ララヤ峠は、クスコ県とプーノ県の県境なので、これからはプーノ県を移動することになります。
しばらくアンデスの高原地帯を走り、プカラでトイレ休憩です。

アンデスの風景アンデスの風景
プカラプカラ
プカラプカラ
プカラプカラ
プカラ
プカラ

ペルーの家の屋根の上には、沖縄のシーサーのような家の守り神「プカラ牛」が置かれていることがあるのですが、この町はその生産地として有名だそうです。
今までペルーを旅行してきて、あれはなんだろう?と疑問に思っていたのですが、ここで解決しました。

プカラ牛

近くの露店を覗くと、お母さんたちがじゃがいもを剥いていました。
ペルーはじゃがいもの原産地なのでその種類は数多く、国のじゃがいも研究所では、なんと3000種もの品種が研究されているそうです。

プカラ
プカラ

フリアカでスト遭遇

お母さんたちとお別れし、プカラを出発。荒涼とした荒野をしばらく進み、フリアカの町に入りました。
しかし、市内に入る前にバスがストップ。どうやらストが発生したらしく、道路に石や割れたガラスなどが散乱して道を封鎖しています。

アンデスの風景アンデスの風景
フリアカ
フリアカ
フリアカ
フリアカフリアカ
フリアカフリアカ

ペルーでは、こうしたストが各地でよく発生するらしく、たいていの場合その原因は、道路に橋を作れとか、ちょっとした要求が多いそうです。(だから数が多い)

ガイドさんたちが現状を把握しに行っている間、結構長い時間、バスの中に閉じ込められていました。
しばらくして戻ってきたガイドさんの話によると、ストは収まったがこの先通り抜けられるかわからないので、迂回するとのこと。
バスは、幹線道路から、舗装されていないデコボコのわき道に入りました。まわりは住宅街になり、レンガ造りの家が立ち並んでいましたが、リマなどの町並みと比べると、かなり質素なものでした。

フリアカフリアカ
フリアカ
フリアカ
フリアカ

しばらくガタガタと煙をあげながら住宅街を通り抜け、再び幹線道路に復帰。まだところどころに散らばっている障害物をよけながら、フリアカの町を抜けました。

フリアカフリアカ
フリアカ

シユスタニ遺跡とウマヨ湖

茶色い丘陵地帯が車窓に広がります。
マチュピチュあたりのうっそうとしたジャングルの気配はもうありません。

アンデスの風景アンデスの風景
アンデスの風景

メインの道路から一本わき道に入ると、ほどなくシエスタニ遺跡に到着です。駐車場からは、遺跡のある丘と真っ青なウマヨ湖が見えました。

シユスタニ遺跡シユスタニ遺跡
シユスタニ遺跡ウマヨ湖

まずは、遺跡を見る前にランチタイム。バスを降りて、ランチボックスと水をもらって外のベンチでいただきます。箱を開けると、中にはおにぎりとゆで卵、白菜の漬物が入っていました。こんなところでふたたびお目にかかれるとは。

ランチボックス

お腹がいっぱいになり、食後の運動も兼ねて遺跡めぐりです。ここの標高は3900mほどあり、遺跡に行くまでには、駐車場から丘を登っていかなくてはならないため、高山病の症状が出ている人には結構辛い道のりかもしれません。
しかし、景色がすばらしいので、ゆっくりでも登る価値はあります。

シユスタニ遺跡

右手にウマヨ湖、左手上方に遺跡を見ながらガイドさんの案内でのんびりと登っていきます。青く輝くウマヨ湖は、周りの景色を映しこんでまるで鏡のよう。その美しさに、目を奪われっぱなしでした。途中祭壇の遺跡を経由して10分くらいで頂上に到着です。

シユスタニ遺跡シユスタニ遺跡
シユスタニ遺跡シユスタニ遺跡
シユスタニ遺跡

丘の上は広い広場になっていて、チュルパと呼ばれる円筒状の墳墓が点在しています。

シユスタニ遺跡
シユスタニ遺跡
シユスタニ遺跡シユスタニ遺跡

そのほとんどがくずれてしまっているのですが、その中でも保存状態がよいチュルパに行きました。
このチュルパも片面が崩れているのですが、これは雷が2度落ちたせいだそうです。
どのチュルパにも東側に小さな窓が開いていて、冬至になるとその中に太陽の光が差し込むようになっています。

シユスタニ遺跡
シユスタニ遺跡シユスタニ遺跡
シユスタニ遺跡

丘の上からは、反対側にもウマヨ湖を見ることができます。こちら側の湖の色は、深い深い青。
こんなに何の混じりけもない深い青はなかなか見れないと思いました。
4000mの天空の世界に静かに湛えられた青い絶景です。

シユスタニ遺跡シユスタニ遺跡
シユスタニ遺跡

丘を下っていくと、渦巻きの模様が彫られた大きな石がありました。これはパワーストーンで、石に方位磁石を近づけると針がぐるぐる回ってしまいます。
本当にペルーには不思議な遺跡がたくさんあります。

シユスタニ遺跡シユスタニ遺跡
シユスタニ遺跡シユスタニ遺跡
シユスタニ遺跡

ボリビアの山々

シユスタニ遺跡を後にし、今日の最終目的地プーノへ向かいます。プーノまでは、相変わらず殺風景な大地の中をひた走るのですが、途中で、雪を被ったボリビアの山々が遠くに見れました。
その標高は6000m級とのことで、アンデスのスケールの大きさを改めて感じます。

アンデスの風景
アンデスの風景
アンデスの風景
アンデスの風景

チチカカ湖の町プーノ

景色が、荒涼とした乾いた大地から、だんだんと湿原のように変わってきて、やがて、トトラに覆われた青い湖が現れました。今回のハイライトのひとつ、チチカカ湖です。

チチカカ湖チチカカ湖

道はくねくねとした山道になり、それをずっと登っていくと、今度は眼下に、プーノの町が広がりました。茶色いレンガの家が、ところせましと立ち並び、かなり大きな町だという印象を受けます。標高3855mの高所に、よくこれだけの大都市を築いたものだと感心。

プーノ
プーノ

町中に入るにつれ、鉄筋がむき出しの作りかけの家がやたらと目に入ります。
他の町でもよく見かけていましたが、ここで添乗員さんの説明がありました。実はこれには理由があり、ペルーでは、

所有者不明の建設途中の家に5年以上住み続けると、その家はその人のものになる

という面白い法律があるので、わざと完成させないでおくのだそうです。砂漠などにも、掘っ立て小屋がたくさんありましたが、それもこの理由から、とりあえず建てて、運よく5年間追い出されなければ自分のものにしよう、という考えらしいです。

プーノプーノ

プーノの市街地へ入ると、リマやクスコほどではありませんが、整然とした町並みで、人口も多いというのがわかります。
私たちのバスは市内を通り抜け、湖畔に建つ5つ星ホテルへ。中に入ると、ロビー一面がガラス窓になっていて、窓いっぱいに憧れのチチカカ湖が広がっていました。

プーノ
プーノプーノ
プーノプーノ
プーノ

チチカカ湖クルーズ

さっそく荷物を預けて、そのままチチカカ湖クルーズへ出発。ホテルの下に小さな桟橋があり、そこから船に乗ることができました。
一隻貸切で出港。
穏やかな水面をトトラの合間を縫って進みます。

チチカカ湖チチカカ湖
チチカカ湖チチカカ湖
チチカカ湖
チチカカ湖
チチカカ湖チチカカ湖

ウロス島上陸

30分ほどいくと、トトラの監視塔があり、そこを抜けるとウロス島に到着です。

ウロス島はいくつかの島に別れていて、それぞれに数家族が一緒に暮らしています。私たちが上陸したのは、8家族が住んでいる島でした。
船を横付けると、島の女性たちがカラフルな民族衣装をまとって迎えてくれます。

すべてがトトラでできている島にあがると、ふわっとした柔らかい踏み心地で、最初はちょっと歩きにくいですが、慣れると、なんだかたくさんの落ち葉が重なった地面のすごいやつを歩いているようで、だんだんと心地よくなってきました。

チチカカ湖チチカカ湖
チチカカ湖チチカカ湖

最初に一箇所に集められ、島の人からウロス島の作り方や島に住むウル族の文化などのレクチャーを受けます。
ウル族の女性は、カラフルな民族衣装も印象的ですが、みつ編の髪につけている髪飾りも独特で、これによってその人が既婚か未婚かがわかるそうです。
また、島には、フジモリさんが太陽光発電のパネルを設置し、電気も通るようになったりなど、文明は入ってきていますが、島の人の寿命は平均で40~50歳と短命です。

チチカカ湖チチカカ湖
チチカカ湖チチカカ湖
チチカカ湖

その後自由に家を見学したり、お土産を見たりしてすごしました。

チチカカ湖
チチカカ湖
チチカカ湖
チチカカ湖チチカカ湖
チチカカ湖
チチカカ湖
チチカカ湖
チチカカ湖
チチカカ湖

一通り周った後、各島にひとつはあるという監視塔へ上ってみることに。手作りのはしごを上がると、3,4人ほどが立てるスペースになっていて、湖に浮かぶウロス島の全景を見ることが出来ました。人が上ったり下りたりすると、若干揺れるので、適度なスリルを味わうこともできます。

チチカカ湖チチカカ湖
チチカカ湖
チチカカ湖

次はお買い物です。
ウロス島の人たちの主な収入源は、私たちのような観光客からのものなので、お土産は島で買おうと決めていました。
島の一角で、女性たちが敷物の上に、たくさんの民芸品を並べています。私はトトラでできたバサラ(船)のミニチュアとインカのアクセサリーを購入。
他の人たちも、結構たくさん買っていました。
やはり、「ウロス島で買った」ということで、間違いなく思い出の品になるでしょう。

チチカカ湖

バルサの乗船体験

買い物の後は、一人2ドルでバルサの乗船体験です。
船は二階建てになっていて、20人以上の私たちのツアー全員が乗ることが出来ました。トトラ製ですがとても丈夫で、実際に動き出しても安定感があります。

チチカカ湖

島を離れるとき、女性たちが日本の「ちょうちょ」などの童謡を歌って見送ってくれました。若干日本語の歌詞が間違っていましたが、予想もしなかった思わぬサービスです。
この島は、日本人担当だったのかもしれません。

チチカカ湖

チチカカ湖は標高が3800mで、汽船が航行する湖としては世界一高所にあり、ボリビアとの国境でもあります。
船は人力で、島の男性が二人がかりで漕いでくれました。

チチカカ湖

エンジン音もしないので、静寂の中でなんとも心地よい気分です。
ちょうど太陽が傾き、その光がウロス島をオレンジ色に染め始めました。青い湖にオレンジ色の島が映りこみ、ここでしか見れない風景をつくっています。

チチカカ湖チチカカ湖
チチカカ湖チチカカ湖
チチカカ湖

島では、子供たちが走り回り、お母さんが洗濯物を干したりしています。

本当にここで生活してるんだ

と、そういう生活感溢れる風景を見て改めて思いました。
バルサで他の島まで行ってそこで船を乗り換えウロス島訪問はおしまい。
1時間ほどの滞在でしたが、夕暮れ時ということもあり美しい風景を見ることが出来ました。

チチカカ湖チチカカ湖
チチカカ湖チチカカ湖
チチカカ湖
チチカカ湖
チチカカ湖チチカカ湖チチカカ湖
チチカカ湖

5つ星ホテルのディナー

ホテルに戻り、ホテルのレストランで夕食です。
今日のメニューは、チチカカ湖で獲れたお魚のムニエル。5つ星ホテルの料理ということで、期待感もアップです。

でも、感想は…、いたって普通な感じでした。
(今までの料理がおいしすぎたか?)

5つ星ホテルのディナー5つ星ホテルのディナー
5つ星ホテルのディナー5つ星ホテルのディナー
5つ星ホテルのディナー5つ星ホテルの部屋

ペルー旅行7日目 プーノ~フリアカ~リマ~イカ(ワカチナオアシス)

チチカカ湖の夜明け

朝食夜明け前、まだ真っ暗な中、レストランで朝食をとります。
いつもなら、もう少し遅い出発だそうですが、今回はフリアカでストがあったため、念のために早めに出ることになりました。本来ならここからもチチカカ湖を眺められるはずですが、今回は暗い時間にしかこれなかったので残念です。

出発時間までウロウロしていると、だんだんと夜が明けてきて、チチカカ湖の東の空がオレンジ色に染まってきました。

美しい!

ダッシュでホテルの庭に出て写真撮影。
ここが高所だというのを忘れていました。息が苦しい・・・
それでも走った甲斐はありました。

チチカカ湖チチカカ湖

朝日に輝くプーノ

時間が迫っていたので、すばやく数枚撮ってバスへ乗り込みます。
せっかくの5つ星ホテルなのに、夜の間しか滞在できなくてもったいなかったですが、高山病にもならず、天気にも恵まれて本当によかったです。

5時30分。
朝日が差し込む中、フリアカの空港へ向かいます。
途中、チチカカ湖とプーノの町が見下ろせる場所で写真ストップ。オレンジ色の町がさらにオレンジに染まっていました。

チチカカ湖チチカカ湖

豚インフルの影響

幸い、空港まではストの影響は受けずに到着。離陸までの時間が結構ありましたが、空港には数軒の小さなお土産物屋しかないため、ロビーの椅子に座って待ちます。
そしてここで、マスクをしている人をちらほらと見かけました。数日前からこちらでも新聞やテレビを賑わしている「豚インフル」の影響です。

発信源はメキシコで、大発生しているらしい

ということしかわかりませんでしたが、ペルーとは地理的に近いので、こちらでも反応し始めたようです。私達も、若干不安でしたが、まだペルー国内は大丈夫ということで、このときはまだそんなに危機感というのはありませんでした。

フリアカフリアカの空港
フリアカの空港コカのキャンディ

飛行機遅延

搭乗時間になりましたが、搭乗が始まる気配がありません。どうしたのかと思っていると、添乗員さんから、

1時間ほど遅れるそうです

とのお達しが。じき館内にアナウンスが流れると、他の乗客からもため息が漏れました。仕方ないので本でも読みながら時間を潰します。

いいかげん飽きてきた頃、ようやく搭乗のアナウンスがありました。
ラン航空は短距離の国内線でも結構乗り心地が良く、JALの国際線よりいい感じです。(ただし、信頼できるかというと……後にトラブルが)

10時にテイクオフ。機内で軽いスナックが出た後、1時間30分でリマに到着です。

フリアカの空港機内食

空気のありがたみ

リマ 私はあまり感じませんでしたが、みんな空気が濃いと喜んでいました。
空港のターンテーブルで荷物を待っていると、マチュピチュの駅で話した他のツアーの人にまた会いました。話によると、プーノでツアーの半数が結構重い高山病になり、最後の手段(低地に下りる)の一歩手前「酸素吸引」までいったそうです。
一度酸素を吸うと、もう高地に順応することができないため、本当にヤバイと思う状況になるまではやらない方がいいらしいのですが、
どうやら、

本当にヤバイ

状態になってしまったのでしょう。やはり、8日間という短時間での移動で無理が祟ったのだと思います。
しかも、チチカカ湖クルーズでは、高山病を押してせっかく行ったのに、船が故障してしばらく漂流したあげく、代わりの船が来た頃には日も沈んで真っ暗だったとか・・・
他人事ながらかなり可愛そうな状況です。

チキンの丸焼き

荷物も出てきて空港を出ると、またあの蒸し暑さが待っていました。再びガイドのカルメンさんと合流し、まずはバスに乗って、クスコ市内のレストランでランチです。
メニューは、ペルー名物のチキンの丸焼き。数種類のソースをつけて食べるのですが、これがまた美味しい。脇に添えられている大盛りのポテトも甘くてほくほくです。

リマのレストランリマのレストラン
リマのレストランリマのレストラン
リマのレストランリマのレストラン

大統領候補

大統領候補昼食を終え、しばらくリマ市内を通りましたが、リマには花がたくさん咲いていて、野良犬もまったく見ませんでした。

 パンアメリカンハイウェイに入り、一路イカへ向かいます。郊外へ出ると、立ち並ぶ家はだんだんと質素なものになっていき、
あちらこちらに、

KEIKO

と書かれた壁や看板が現れました。
後にガイドさんから説明がありましたが、KEIKOとは、次期大統領の筆頭候補になっているフジモリ元大統領の娘さんで、フジモリさんが大統領時代、所得の低い人たちの救済に力を入れていたので、その娘のKEIKOさんをみんなで応援しているのだそうです。

移民が上陸したカニエーテ

ペルーの海岸線途中、カニエーテの町でトイレストップ。
この町は、1899年4月3日、さくら丸乗った790人の日本人が農業契約移民として上陸した町です。
南米で日系人というと、ブラジルあたりを思い浮かべますが、実は、ペルーが一番最初に日本人が移民した国だそうです。

契約移民として期待を抱いてはるばるやってきた日本人は、最初、5年間働けば日本に帰れると聞いていましたが、実際はかなりきびしい条件化で働かされ、5年では帰れませんでした。
当時、先住民→黒人→中国人の順で奴隷にさせられていましたが、その奴隷制度が廃止され、人手がなくなったために「農業契約移民」として連れてこられたからです。
日系二世のカルメンさんは、そんな厳しい歴史の体験者なので、そういう話にはとても力がありました。

ペルー沿岸の風景

イカに近づくにつれ、景色がだんだんと砂漠に変化してきました。
右手には海も広がってきて、今までとはまた別のペルー風景です。
このあたりは8月になると霧が発生して運転ものろのろになるとか。私達が通ったときも霧に包まれましたが、8月になるともっとすごいことになるのでしょう。
また、葡萄の産地でも有名だったり、天然ガスもあるそうです。

ペルーの海岸線ペルーの海岸線
ペルーの海岸線ペルーの海岸線
ペルーの海岸線
ペルーの海岸線

砂漠に囲まれたワカチナオアシス

19時前ホテルに到着。
ホテルのレストランで夕食です。外のテラスだったので夜の涼しい風が吹き込んでとても気持ちがいいです。
まずはキンキンに冷えたピスコサワーでカンバイ。
低地に降りてきたせいか、みんなの元気も回復したようです。

夕食夕食
夕食夕食

明日はいよいよナスカの地上絵です。

イカのホテルイカのホテル

次は、壮大な謎の絵巻ナスカの地上絵へ

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