ブータン旅行のお役立ち情報を掲載。実際に現地に行って体験した事実をもとに、旅のポイントや注意点、治安、食事や宿泊施設の状況、持っていくと便利なものなど、独自の感覚と観点で記載しています。基本情報は外務省や旅行会社などのサイトを見ていただければわかると思うので、ここではそれ以外の現地で使える情報をご覧ください。
主な訪問地:バンコク~パロ~ティンプー~戴冠式見学~ドチェラ峠(ブータンヒマラヤ)~チョモラリ展望~タクツァン僧院
旅行時期:2008年11月/利用航空会社:シンガポール航空、ドゥルックエアー/[外務省]ブータン基本情報
ブータン第五代国王の戴冠式を見学しに行った。メインは戴冠式だが、その合間にブータンの名所も訪れることができ、予定が定まらないツアーだったが参加者それぞれがやりたいことをやった。
以下のリンクをクリックすると、その行程が書かれた旅行記をご覧になれます。
ブータン独自の文化はとても新鮮に見える。国民は着物に似た民族衣装(男性はゴ、女性はキラ)を身につけ、建物もブータン式の建築が並びパロなどはテーマパークのよう。まるで絵本の中に入ってしまったかのように、そこだけ別の世界が広がっている感覚だ。
ブータンはチベット仏教を国境とする唯一の国で、ここのタクツァン僧院はすばらしい。標高約3000mの崖っぷちにへばりつくように建っているのだが、そこまで苦労して登って行くと、荘厳な景色を見ることができる。黒い絶壁に白いゴンパが輝き、そこから谷を越えてたくさんのタルチョがはためいている。
ヒマラヤのおひざもとの国なので、ドチェラ峠からのブータンヒマラヤは美しい。ただ、ネパールなどに比べるとかなり遠くにしか見えないので、迫力はイマイチ。
お土産でぜひ押さえておきたいのが、切手。普通の切手だけでなく、CDの形をしたものなど面白いものがたくさんあるので、時間をみつけて郵便局に寄ってみよう。
道を車で走っていると、道端の広場で国技の弓道をしていたり、女性がのんびり踊っていたりする。頼めば快く見学もさせてくれるので、ぜひ声をかけてみよう。
ホテルは簡素だがいたって普通。シャワーはバスタブがない場合もある。
行程の1、2泊くらいは民家に泊まってみるのもいいかもしれない。ブータンには伝統的な石焼風呂ドツォがあるので、入るチャンスがあったら試してみよう。かなり体があたたまる。
ブータンの料理は世界一辛いと言われるほど辛い。唐辛子はスパイスではなく野菜として扱い、いろいろな料理に入っている。私が行った11月は、軒下に真っ赤な唐辛子がたくさん干されていた。
新参者の観光客が太刀打ちできるほど甘くないので、観光客用に手加減されたものか、試食程度に留めておいたほうがいい。外人用の食べ物はちゃんと用意されていて、そちらは普通に美味しいので心配ない。
水道水は飲めないのでミネラルウォーターを買おう。
首都のティンプーはさすがに人が多いが、普通に行動していればいたって安全。夜の散策も可能。ただ、どこの国にも危険はあるので、油断は禁物だ。
少し郊外に行くと、人にもあまり会わなくなる。
写真撮影の際、人を撮る場合は必ずその人に一言確認しよう。
ドチェラ峠から見るブータンヒマラヤはかなり遠いので、望遠レンズがあると便利。
ブータンは基本的に個人旅行はできず、必ずガイドをつけなければならない。一日の値段は決まっていて、それにはガイド、移動、食事、宿泊代などが含まれる。訪問先が少なくても、ホテルが簡素でも値段は変わらないらしい(未確認)ので、その辺を考えて旅程を組もう。
私が訪れたとき、中に入る前に手荷物はすべて置いていかなければならなかった。その際、それを入れるロッカーなどはないので、そこらへんの木の下に置きっぱなしになるので、貴重品が入るくらいのポケットがある服を着ていこう。ちなみに、羽織っていたウインドブレーカーは脱がされた。
一時的に高い場所へは行ったが、宿泊するパロやティンプーは低いので心配なし。
スニーカーくらいので構わないが、ゴンパに入るときは靴を脱ぐので、脱ぎやすいものがラク。
観光客が行くところはほとんどが水洗。紙は流すと詰まるので、近くのゴミ箱に捨てる。
水に気をつけることと、辛いものは食べ過ぎないようにしよう。
女性ならではのものもあるので、参考にしてください。
旅行ではなるべく荷物は少ないほうがいいので、いるかいらないか迷ったら、それが現地でも買えるものかどうかで判断するのもひとつの方法。しかし、どうしても必要なものでない限り、結局なくても大丈夫だったということは多い。(反対に、なんでこんなものが・・と思いもよらないものが大活躍したりもする)
思い切って荷物を減らし、身軽に旅立とう。
【必須★★★】
【できれば持っていこう★★】
【必要に応じて★】
今回は、新国王の戴冠式見学という特別なツアーだったため、詳細なスケジュールはわからないままの出発でした。実際は、写真が撮れなかったり、思った以上の混雑だったりいろいろとありましたが、最高の天気に恵まれる中国王との対面もはたし、オプションでしたが、見事なブータンヒマラヤやタクツァン僧院も見ることが出来ました。
ブータンを旅行していて感じたことは、伝統的な文化が息づく反面、開発がどんどん進められているということです。建設中のホテルがあちこちにあり、人々はみな携帯電を持っていました。ブータン常連の人が言うには、ここ5年で随分変わったということです。
それでも初めてきた私にとっては、首都のティンプーでさえ、ブータンののどかさを感じられたくらい、かなり魅力のある国でした。人々は穏やかで人懐こく、治安もすこぶる良好なので、ゆっくりと休むために訪れるにはとてもいい国だと思います。中央ブータンの方に行くと、もっとブータンらしい風景を見ることが出来るそうです。
ブータンを旅行するのは個人では難しく、原則、ガイドとともにツアーで周ります。観光客は、一人一日220ドル(2008年11月現在)支払わなければならないという決まりがあり、その中には、基本的な旅行費用(宿泊、食事、ガイド、交通費)が含まれています。そのため、ブータンに入国して旅行が始まったら、自分の行きたいところをどんどん言った方がいいそうです。(限度はあると思いますが)