実際に見て感動した国や地域の絶景特集。砂漠に埋もれるワカチナオアシスや「風の谷のナウシカ」の谷のモデルとの噂もあるフンザ渓谷、チベット奥地のヨンブラカンからの風景など、世界遺産には登録されていません(2013年4月現在)が、現地に行ってみる価値があるおすすめの絶景ポイントを写真と共にご紹介します。
クスコからウルバンバへ向かう道中で見えた風景。丘一面がパッチワークのようになり、その向こうにアンデス山脈が連なっている。
クスコからプーノへ向かう途中の標高4335mの峠。地元の人が出す露店がいくつか並び、天気が良ければ目の前に雪山が見える。また、世界で2番目に高い場所にあるララヤ駅がある。
チチカカ湖のあるプーノの手前にある遺跡と湖で、その湖の色は吸い込まれるような深い青。標高が高い中、駐車場から坂を上っていかなければならないが、その価値はある。
標高約3800mにある広大な湖。ボリビアとも面しており、トトラでできた浮島に人々が暮らしている。そのトトラの船バルサに乗船して島を巡ることができる。
ナスカの地上絵観光の拠点で宿泊した砂漠の中のオアシス。砂丘に埋もれるように小さな泉が湧き出し、オアシスたる風景を作り出している。砂丘を登るとどこまでも続く砂漠が見渡すことができ、夕暮れにはそこに沈む夕日も見ることができる。
リトルガラパゴスとも呼ばれる野生動物がたくさん生息する島。ワカチナオアシスからリマに戻る途中のパラカスから船で行く。荒々しい岩場に無数の海鳥やペンギン、アシカなどがひしめきあい、迫力の風景を見ることができる。
海のように広大なトンレサップ湖に浮かぶ水上村をボートに乗って訪れることができる。また、水位の高いときは、湖にほとんど沈んだ木々のてっぺんだけが水面に現れる面白い風景も見られる。
ラサからツェタンに向かう途中、標高4749mのカンパ・ラ峠から標高4440mのヤムドゥク湖を見下ろすことができる。草木も生えない荒涼とした谷あいに真っ青な湖が広がり、峠では五色のタルチョが風になびいている。
バスの天井が飛び跳ねて開いてしまうほどの荒れた道だが、そこから見える風景は物語の中のような美しさ。ゆったりと流れる川とその周りに広がる白い砂漠、そしてその向こうに聳える雪山。はじめてこのような風景を見たので、かなり感動した。
ツェタンにあるチベット仏教建築の最高傑作サムエ寺を見下ろせる丘。上まで登ると、サムエ寺が形成される曼荼羅の形が見えるというので有名。ツェタンの標高が3400mあるので息が切れるががんばる価値はある。
僧院のある丘の麓から九十九折の坂を上り、さらに僧院の裏から急な山道を登るとチベット奥地の絶景を見渡すことができる。さらに、隣の山からこちらまで無数のタルチョが渡され、そのものすごい量に圧巻。
アンナプルナ地域のトレッキングで寄ったノーダラという小さな村。そこから見るヒマラヤのマチャプチャレ(6993m)は最高に美しい。山小屋のテラスから目の前に、天を突き刺すように聳えている。
標高3700mの空を映す木格錯湖や光の加減で色が変わる七色湖、のこぎりの刃のような蓮花山を見ることができる。湖の色は日が嗅げると綺麗に見えないので早めに行こう。
言わずと知れた世界最大の砂漠だが、モロッコの中ではメルズーガ大砂丘が有名。朝日、夕日、星空を鑑賞したり、ラクダに乗って砂漠の中でテント泊もできる。
ものすごい星空を見ることができる。まわりには何もないが、その星だけでも見に行く価値はある。
広大な荒野の中にアヤズカラとトプラクカラの古代都市遺跡がある。灼熱の大地には遊牧民の住居ユルタが点在し、ラクダが飼われている。
首都のタシケントにあるテレビ塔の展望台からの眺めは爽快。けっこう怖いが、吹きさらしの外にも出られる。
「風の谷のナウシカ」の谷のモデルとも言われる美しい渓谷。春には杏の花が咲き誇り、秋にはポプラの木が黄色く色づく。まわりには、ウルタルやラカポシなどの山が囲み、少し足を伸ばすとホーパル氷河などもある。渓谷の全景を見渡すには、アルチット城やバルチット城の屋上、ドゥイカルの丘がいい。宿泊したホテル「フンザエンバシー」からの眺めもよかった。
カリマバードの商店街をウルタルの方にしばらくのぼって行くと、前方にウルタル峰が現れる。さらにわき道に入ると、ラカポシなどの雪山が正面に見えるポイントがある。杏が咲いているときは、その花と白い山のコントラストがとても美しい。
シガール村の裏山へ登ると、広大な渓谷の風景が遠くまで見渡せる。谷には緑の畑が広がり、その中に淡いピンク色の杏の花が咲いている。その向こうには、険しく切り立った山々が連なり迫力だ。
インダス川とギルギット川が合流し、さらに、三大山脈(ヒマラヤ山脈・カラコルム山脈・ヒンドゥクシ山脈)の合流地点。
カルポチョ城とインダス川が一望できる。道路沿いは建物が並んでいて見えないので、トイレ休憩で立ち寄ったホテルの庭から見せてもらった。
標高3200mの崖に建つタクツァン僧院への登山道を登っていくと、タルチョがたくさんはためくアーチがあり、そこを抜けるとぱっと視界が開け、目の前に白いお堂が現れる。僧院までは、まだここから谷を下ってさらに登らなければならないが、この場所からが一番美しく全体を見ることができる。
標高3200mの峠で、晴れていればブータンヒマラヤを見ることができる。峠には小さなお堂が並んだ丘があり、そこからの「お堂とヒマラヤ」の景色は美しい。また、その近くに別のゴンパがあり、長い階段を上っていくとその敷地内からも綺麗に見ることができる。山が遠いので迫力にはかけるが、一直線に連なるヒマラヤと新鮮な空気は爽快。私は270mmの望遠レンズを持っていったが、それくらいあると大きく写真に収められる。
パロ川(パロ・チュー)にかかるブータン伝統の橋。映画「リトル・ブッダ」のロケ地にもなったバロ・ゾンの麓にあるのだが、この橋を渡りきった川沿いから、川と橋とパロ・ゾンを一緒に撮影できるポイントがある。
ホータンからアラルまで続く第二沙漠公路を通り縦断できる。細かい砂が道路の上を流れ、すぐに隠れてしまいそう。奥に進むにつれだんだんと砂丘のうねりも高くなり砂漠らしくなる。ここには「生きても1000年、枯れても1000年、倒れて1000年」と言われるコヨウも根付いていて、秋には黄色く染まるそうだ。
クチャのキジル千仏洞へ向かう途中にある独特の地形をもつ景勝地。かつて、玄奘三蔵法師がインドに向かう時に通ったとされる場所で本来のシルクロードもある。
塩水渓谷の近くにあるこちらも地形や奇岩が並ぶ景勝地。ピラミッドの形の岩のところで車を降りて奥までいくと、パックリと大地が割れた溝があり、グランドキャニオンの小さい版のような景観を見ることができる。このあたりは、荒涼とした月のような景色が続いている。
西遊記で有名。世界でも有数の低地で、その名の通り火のような赤い山肌が続きとても暑い。一見枯れた大地のように見えるが、ふと谷底を見ると川が流れ草が育ち羊が放牧されていたりする。実は、天山山脈から流れる水が豊富なのだそう。ベゼクリク千仏洞の近くにある山は「赤富士」と呼ばれ形がとても美しい。
風が強いウルムチからトルファンの間にある風力発電の風車(?)がたくさん建つエリア。その数はかなり多く圧巻。
別名ムーンランド(月世界)などとも呼ばれる景勝地。このエリア独特の奇岩帯が広がり、周りは険しく切り立った山々が取り囲んでいる。その景色を見下ろすような高台にラマユル僧院が建ち、そのふもとに白壁の家々が並んでいる。ラダック一押しの風景だ。
マトゥ・ゴンパに向かう途中に、ゴンパの全景を下から見られる場所がある。手前に小川が流れる草地があり、その向こうの丘の上に真っ白なゴンパが建つ風景は美しい。ゴンパの後ろは何もないので、晴れていれば真っ青な空が背景になる。
さらに、山道を登りゴンパまで行くと、上からの景色がまたすごい。通ってきた道がある方は川が流れ木々の間に家が点在し、反対側は対照的に荒涼とした大地が広がっている。
リキル・ゴンパへ続く道の途中にチョルテンが立ち並ぶ箇所があり、そのチョルテンと遠くに見えるゴンパとのツーショットはお勧め。また、ゴンパの弥勒菩薩が建っている場所からの眺めは最高。まわりに花が植えられているので、咲いている季節だと、花と麓の村、その向こうの雪山のコントラストが美しい景色が見られる。
標高3900mのところにあるタクトク・ゴンパへ行く途中に突然開けた湿原が現れる。ポコポコとしたなんとも不思議な湿原で、今まで見たことがない。私が行ったときは残念ながら曇っていたのでイマイチだったが、晴れていたら周りの家や山ともあいまって鮮やかな景色になると思う。
レーの町を一望できる丘。山頂にはたくさんのタルチョがはためき、チベットらしい景色を見ることができる。また山の先端にはお堂があり、そこのテラスからも絶景を拝める。午後は強い逆光になるので、午前中に来たほうがいい。 その下にはレー王宮もあり、山道を下って歩いて行くこともできる。