万座温泉旅行記#2
日進館のお風呂と雪降る万座温泉の周辺散策
日進館のお風呂と温泉の効能
長寿の湯
- 姥湯
皮膚病、リュウマチ神経痛や外傷の後遺症等、さまざまな疾患に効果的です。 - 姥苦湯・ささ湯
硫黄泉で便秘をよくし新陳代謝をさかんにし、胆汁の分泌をよくして消化吸収を高め、肝臓疾患、糖尿病、慢性気管支炎等に効果。浴泉は皮膚病、リュウマチ、動脈硬化症、外傷の後遺症にもよく効きます。苦湯に比べ多少薄いため、皮膚の弱い方にも向いています。 - 苦湯
万座最古の温泉の王様。胃痛、胃炎、神経性胃炎、神経痛、ゼンソク、リュウマチには最高の効きめです。苦湯で難病をなおした方は数多く、全国に昔から苦湯のファンが多くいます。故福田総理も苦湯のファンでした。(苦湯の会) - 滝湯
適度の高さにより温泉が落ち肩を滝の下へ持っていきますと自然の温泉マッサージ・リュウマチ性疾患(肩や腰の痛み)関節痛、神経痛、肥満症などに効果、疲労回復にはビタミン剤よりも効果があります。 - 真湯
普通のお湯にも近いものですが、酸がいくぶん含まれています。万座の温泉の中では石けんがきくめずらしい泉質。新陳代謝にも大変よいです。
極楽湯
万座温泉の露天風呂の中では最も景色のよい風呂。国立公園の大自然のまっただなか。朝早く起きて日の出を見ながら風呂に入れば気分は爽快。神経性ストレスに最も効果があります。
万天の湯
極楽湯とは又違った景観の中で温泉を楽しんで頂けます。糖尿病、高血圧症、慢性皮膚病、膠原病、癌、心臓病、リュウマチ等に効果があると言われています。
貸切風呂 円満の湯
当館唯一の貸切家族風呂です。慢性胃腸病、神経痛、リュウマチ、糖尿病に効果があると言われています。
まずは入り口の脇にある「長寿の湯」へ。天井も高く広い内湯にはもうもうと湯気が立ちこめ、4つの湯船が配置されています。さらに外に屋根付きの露天風呂が2槽(姥苦湯とささ湯)あり、温度が高い方がささ湯、低い方が姥苦湯になっています。
私は外のお風呂へ。寒かったので最初は熱めのささ湯に行きましたが、特に熱いとは感じないくらいの温度。外はもう暗くて景色は見えませんが、ほのかに香り立つ乳白色のお湯が気持ちいい~~
やっぱり硫黄泉は温泉に入っているという実感がわく泉質だと思う。
夕食と津軽三味線のショー
お風呂から上がった後は夕食です。ロビーの前にあるレストランでバイキング。
17時開始なのですが、18時ごろは入り口に行列ができていたので、少し部屋で待って18時半頃に行くとすぐに座れました。先に席をキープして料理を取りに行きます。
決して高級感はないですが、種類も多く地のものもあり、ツアーの値段のワリに満足感がある内容。そして、湯治場だけあって、野菜のコーナーにはそれぞれの効能なども書いてあり、健康にも気遣いがあります。胡麻豆腐や野菜のせいろ蒸などが美味しかった~
あまり食べ過ぎないように気をつけましたが、結局お腹一杯で退場。もし湯治で長期滞在する場合、きちんと食事制限して控え目に食べないと、確実に太って帰ることになるだろうな・・
夜20時から、フロント前のロビーでイベントが開催されました。毎日やっているそうで、今日の演目は津軽三味線。このショーのあと、日進館の宿泊券が当たる抽選会もあるので、会場は満員御礼です。津軽三味線の演奏はよっぽど体力がいるようで、1時間のショーの後半はかなり息が切れ苦しそうでした。
抽選会では4人が当選するのですが、やっぱりハズレ。こんなに人がいるんじゃ仕方ないか。
寝る前に、宿泊者しか入れない「万天の湯」に入浴。建物の6階にあり、昼間は眺めがよさそうです。湯船がそんなに大きくないので大人数だと落ち着かないですが、空いている時間を狙っていくと静かでのんびりできます。
そして内湯だからか、奥塩原の元泉館で感動した岩風呂のお湯と同じ薬草のような香りが室内に漂いとても心地いい。
ゆっくり浸かって、お風呂の入口にある冷たい水を飲んで部屋に戻りました。帰ってからもしばらくポカポカでぐっすり熟睡です。
2日目:万座温泉
温泉三昧
天気予報通り、朝から雨。雪ならまだしも雨の日に出かける気も起きず、今日は温泉三昧だと決め込んでまずは「万天の湯」に朝風呂へ。寝起きのお風呂はやっぱり気持ちいいな~
朝風呂は軽めにして朝食に向かいます。朝もバイキングですが、夜と変わらないくらいの種類があり大満足。(気が抜けすぎて写真撮り忘れ)なんで旅行にくると朝からこんなに食べられるんだろう・・
食後はしばらく部屋で休んで、お昼前にまたお風呂に行きました。次は「長寿の湯」の内湯へ。万座最古の温泉といわれる苦湯の大きな湯船がひとつあり、その周りに3つの小さな湯船が取り囲んでいます。
まずは苦湯と姥湯。苦湯は色の濃い乳白色をしていますが、姥湯の方は透明に近いお湯。しかし、薬草のような香りが一番強く感じた温泉でした。
滝湯と真湯は見た目は普通のお湯のようで、真湯はかなりぬるめ。滝湯の上から流れてくるお湯もぬるく、肌にも負担がない感じなので、強い温泉に入ると痒くなったり、赤くなったりしてしまう人にはよさそうです。
お風呂上りには、万座の名水という「逢古の水」で水分補給。ブナの天然林が広がる御飯岳の明神沢から引いているそうです。
気づくと雨が雪に変わっていました。外もうっすらと白くなっています。これなら遊びに行けそうなので、さっそくこの間買ったモンベルのジャケット(今回初使用)を羽織って散歩に出かけました。
雪景色の万座温泉を散策
まずは昨日も行った高台の東屋へ行くことにしました。湯畑を眺め、薬師堂を通り、熊四郎山の参道の途中の橋を渡っていきます。
橋を渡って振り向くと、参道の階段の途中にある熊四郎洞窟と鳥居が見えました。雪の中の洞窟はとても幻想的。
東屋に着いてからも雪はどんどん降り続き、あたりは真っ白。
眺望もないので、今度は湯畑の方ではなく、車道を歩きスキーのリフト乗り場の方に行ってみました。坂を下っていくと、来るときにバスで通った道に出たので、そこを左に折れ万座温泉街の方へ向かいます。
途中、万座高原ホテルと万座プリンスホテルを通り過ぎ、その先にある牛池に立ち寄りました。大雪のせいか人の姿はなく静まり返っています。凍りついた水面は、氷の厚さの差か光の加減で綺麗なグラデーションになっていてとても美しい。一部はスポットライトがあったっているような感じになっていました。
ここにも東屋があり、木道が池の周りを一周しています。滑り落ちないように気をつけながらぐるりと周ってみました。
途中、牛池の奥の湿原に続く道があったのですが、今は工事中で通行止めになっていました。残念。湿原はまた今度にして、池の周りだけ歩いて宿に戻りました。
二日目の夕食とロビーショー
帰ってからお風呂に入り、夕食です。昨日とは別の料理もあり、連泊でも飽きないように工夫されています。やっぱり野菜が美味しいな~
夕食の後は、今夜もロビーでイベントと抽選会です。今回は若女将の単独ライブショー。猫耳をつけた女将がおじいちゃんおばあちゃんを先導して盛り上げていました。
集まった人たちが音楽にのって一生懸命タオルを振り回す後姿はなかなか面白かったです。
抽選会の結果は、今回もハズレ。自腹でまた来ます・・・
「The-T」パズル制覇
部屋に戻り、実は昼間から挑戦していた「The-T」というパズルの続きをやったのですが、見事全種類完成。暇つぶしをするためにもともと部屋に置いてあったのですが、それぞれ違う形の木のピースを組み合わせて指定された形を作るという単純なもの。
一見簡単そうに見えるのですが、これがなかなか手ごわく何時間もかかってしまいました。
頭の体操になるので親へのプレゼントにもいいかも。
頭を使った後は、寝る前にもう一回お風呂に行って就寝。今日は全部で4回入って充分満喫できました。
3日目:万座温泉~新宿
雪見風呂と朝ごはん
朝起きると、雪はさらに降り続き外は真っ白でした。
さっそく雪見風呂をしにお風呂へ向います。時刻は7時半ごろだったのですが、ほとんど貸切で窓に広がる雪景色を堪能できました。
すっかり温まったところで朝ごはん。今日はカメラを忘れず持参しました。
10時にチェックアウトし、12時の出発まで控え室で休憩。その間もお風呂に入ることができるのでありがたい。最後は「万天の湯」に行ってのんびり温まりました。
浅間酒造観光センター
12時出発。行きに寄ったホテルに立ち寄り、同じお客さんをピックアップしていくのですが、プリンスホテルに泊まったお客さんが出発時間を間違えそこで30分待つはめに。
途中、浅間酒造観光センターで休憩と買い物。このセンターは、プロが選ぶ観光施設で数年連続第1位をで取っているという人気の施設です。
中では、商品の他に、お酒を作る行程や昔の道具などが展示されていたりもします。お酒では、モンドセレクション金賞受賞の清酒大吟醸「秘幻」が有名らしい。試食もたくさんあるので、買わなくてもいろいろ楽しめます。
もう一度休憩を挟んで、新宿に着いたのは予定より大幅に遅れて17時半。雨がほとんどやんでいたのが救いですが、団体旅行のときは集合時間を守りましょう。
今回は、あまり外を歩けなかったのが残念ですが、その分、名湯をいつもより多く満喫できてよかったです。