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蔵王温泉旅行記#2

水芭蕉が咲き誇る鴫の谷地沼や東北最大の大露天風呂

3日目:蔵王温泉(大露天風呂~鴫の谷地沼~盃湖)

東北地方最大の露天風呂の蔵王温泉大露天風呂

昨日は山の上をよく歩いたので、今日は温泉街周辺を観光することにしました。
朝ごはんをしっかり食べ、まずは朝6時からやっているという東北地方最大の露天風呂という蔵王温泉大露天風呂へ。

ホテルホテル

ホテルからは歩いてだいたい20分ほどの道のりで行きはほとんど上り坂。坂を上りきったところに入り口がありました。

蔵王蔵王
蔵王
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時刻は8時40分。朝方なら空いているだろうと思って行ったのですがまさに予想的中。女性の方は広いお風呂がほとんど貸切で利用できました。少しぬるめで涼しい森の風が吹いているので長い時間入っていられます。
施設内は撮影禁止なので写真はありませんが、蔵王温泉に来たら一度は寄ってみたい場所のひとつでしょう。


蔵王温泉名物の稲花餅(いがもち)

1時間ほどすごし温泉街の中心地に戻って、稲花餅処さんべで休憩。蔵王温泉名物の稲花餅(いがもち)と抹茶のセットがあったので注文してみました。
稲花餅が笹の葉に3つ並んでいて、その葉っぱごと口元に運び食べるのだとか。甘いお餅と抹茶の組み合わせは最高に美味しかったです。

蔵王蔵王

蔵王温泉名物 稲花餅の里
霊峰蔵王は昔から信仰の山で、全国から三伏修験者、白装束姿のお山参詣、家業繁栄と豊年満作五穀豊穣祈願に大勢の登山者が訪れました。笹に包んだ重ね餅や稲の穂などを、蔵王権現にお供えしたならわしにあやかってお供え物の餅、豊年の稲の花、新鮮で防腐効果の最も強い笹などにヒントを得て稲花餅を作ったものです。(by稲花餅処さんべ)


鴫の谷地沼と水芭蕉の群生地

一休みした後は、今の時期水芭蕉が満開だという鴫の谷地沼へ行ってみました。ここも温泉街から歩いてすぐなのでとても便利。

蔵王蔵王
蔵王

沼の周りは遊歩道が一周していて雄大な景色を見ながら散歩することができます。青い湖(沼)と周りの山々、木々の間からのぞくロッジの屋根など、どことなく外国の風景のイメージ。
そういえば、奥日光の湯元温泉にある湯の湖もそういうふれ込みで、湖畔を歩いたとき同じような感想を持った記憶があります。

蔵王蔵王
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半周くらいすると、水芭蕉の群生地がありました。木立の中に真っ白なたくさんの花がさいています。シーズン真っ只中というだけあって、くたびれた感じはまったくなく、みんな元気で瑞々しい。

蔵王
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最初の群生地のすぐ先に小さな横倉瀧があり、ベンチも設置されています。
その脇を進みしばらく森の中の緩やかな道を歩いていきます。その途中にも水芭蕉やさまざまな野草などが姿を表し目を楽しませてくれました。

蔵王
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蔵王
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出口は初日に乗った蔵王ロープウェイの駅の前。アップダウンも少なく、ちょっと散歩するにはちょうどいいコースです。

蔵王

そば処もってのほかで蕎麦ランチ

そろそろお昼時なので、他のツアー参加者の会話に出ていた「そば処もってのほか」というお蕎麦屋さんに行ってみました。

蔵王
蔵王

面白い店名ですが、お店にあったパンフレットを見るとこのように書いてありました。


"もってのほか"とは・・・
山形県が誇る食用菊の名前で、独特の香りと風味、味の良さで”食用菊の横綱”と言われています。もってのほかの名前の由来は、「天皇の御紋である菊の花を食べるとはもってのほかだ」「もってのほか美味しい」といった説が有力。
当店ではそんな名前にあやかって、「もってのほか美味しいそば屋だ」と言われるよう、つけた次第です。(もってのほかより)


なるほど。食べ歩きが趣味の私としてはとてもそそられる内容です。

メンバーの中からこのお店の名前が出たときネットで調べてみたところ「なめこ蕎麦」が話題になっていたのですが、結局悩んで「もり天そば」にしました。やっぱりお蕎麦と天婦羅はセットで試してみたい。

しばらく待っていると、お蕎麦とたっぷり盛られた天婦羅がやってきました。この天婦羅は二人で分けてもちょうどいい量です。

蔵王
蔵王

お蕎麦は細めで腰があり、つゆに辛み大根を入れていただきます。この大根が本当に辛いのですが、そのせいか蕎麦がどんどんすすみます。そして、お蕎麦はもちろんですが、この天婦羅がまたサクサクでとても美味しい。かなり満足できたランチでした。


再び水芭蕉の群生

ランチのあとは、鴫の谷地沼の帰り道に眼下に見えた水芭蕉の群生地に行きました。
途中、大きな桜の木が綺麗な花を満開にしていたので思わず写真ストップ。まったく見事です。

蔵王

その先から散策路に入ります。少し進むと、さきほどより規模が大きな群生地が出現。木漏れ日に照らされる真っ白な花はとても可憐で、新緑の鮮やかな緑とのコントラストが本当に綺麗でした。

蔵王蔵王
蔵王
蔵王
蔵王
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そこで結構な時間を使い写真を撮ってから、蔵王温泉の反対端にある盃湖に向かいます。


盃湖

観光案内所の前の坂を上っていくとすぐに到着。ここに案内板があり、蔵王温泉の散歩コースが書かれていたのですが、これはけっこう役立ちそう。すでに歩いたところが多かったのですが、最初に知っていたら参考になったと思います。

蔵王蔵王
蔵王

盃湖は昨日、一昨日と山に登ったときに青く綺麗に見えた湖ですが、近くに行くと湖畔に人工的な建物が多く、あまり感動的な風景はありませんでした。
とりあえずぐるっと一回りして、ちょっと疲れてきたので早めにホテルに戻りました。

蔵王蔵王
蔵王
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夕食まではまだ時間があったので、お風呂に入った後、来るときに立ち寄ったお土産屋さんで買ったワインと豆腐かまぼこで軽く一杯。お風呂上りのワインはおいしかった~。

蔵王

夕食の時間になり食堂へ。今日のメニューのメインは豚肉の味噌煮込みでした。

蔵王

298年の歴史をもつ深山荘 高見屋で立ち寄り湯

夕食後、蔵王温泉の中でも298年の歴史をもつ老舗の蔵王温泉 深山荘 高見屋 <タカミヤホテルグループ>のお風呂に入りに行きました。
今回宿泊したホテルと同じグループなので宿泊者は無料で利用することができます。事前にフロントで行きたいことを告げると、先方に連絡しておいてくれました。

高見屋は、高湯通りの突き当たりにある鳥居の脇にあります。人通りのほとんどない温泉街を抜け階段を上ると、千と千尋の神隠しの湯屋のような風情ある旅館がありました。

蔵王蔵王
蔵王
深山荘 高見屋

中へ入るとフロントに「帳場」と書かれてあったり、歴史を感じさせる調度品が並んでいたりで、四万温泉に訪れたとき宿泊した四万温泉 温泉三昧の宿 四万たむらのような雰囲気。年季の入った床や階段は長年磨きこまれたたためかいい色に艶めいていました。一度はここに泊まりたいと思わせる旅館です。

深山荘 高見屋
深山荘 高見屋
深山荘 高見屋深山荘 高見屋
深山荘 高見屋

帳場に声をかけると、連絡を受けていた旅館の人が出てきてお風呂の案内をしてくれました。
お風呂はいくつかありましたが、まずは一押しの源泉掛け流しの温泉へ。食事時だったせいか、入浴者は私一人。内湯と露天があり、どちらもそんなに湯船が大きくないので一人でよかったです。

最初に露天へ。特にこれということもなく普通な感じだったので、すぐに内湯へ移動。するとこれがとても良くて、奥塩原元湯温泉塩原元湯温泉 秘湯の宿 元泉館で感動した薬草のようないい香りのするお湯でした。本当にこれは数ある泉質の中でも大好きな温泉です。

深山荘 高見屋深山荘 高見屋

ここにずっといても良かったのですが、好奇心には勝てず別のお風呂にもいってみました。帳場の向こうの階段を上がり曲がりくねった通路をずんずん進んでいくともうひとつの浴場に到着。

深山荘 高見屋
深山荘 高見屋深山荘 高見屋

こちらは新しい感じで小さな湯船が階段状になった場所にひとつづつありました。一通り入ってみましたが、やっぱりさきほどのところが一番いいのでカラスの行水程度で逆戻り。

深山荘 高見屋深山荘 高見屋

最後にいい香りに包まれながらゆっくりとお湯に浸かりました。もう体はポッカポカ。
旅館の外に出ると冷え込んできた空気が気持ちよく、体の火照りを冷ましながらホテルに戻りました。

4日目:蔵王温泉(不動滝~鳥兜山)

朝起きると外は曇り空。天気予報でも午後から雨がぱらつくとのことでしたが、完全装備で出かけることにしました。
朝食後、9時前にホテル出発。

ホテルルーセントタカミヤ

スカイケーブルで不動滝へ

スカイケーブルに乗って山頂まで行き、そこからまずは不動滝まで向かいます。今日は土曜日のせいか、他の観光客の姿もちらほら見かけ、なにより道路が除雪されていました。

蔵王蔵王
蔵王蔵王
蔵王蔵王

一旦ドッコ沼まで行き、左側の細い山道を下っていきます。谷に入るのでまだ雪が多く残っていますが、締まっているので歩きやすい。その雪の上には足跡はないので、少なくとも昨日、今日はまだ誰も行っていない様子です。

蔵王蔵王

森が深くなるにつれ、いろいろな植物の緑色がとても綺麗。新鮮な緑というかノリノリの緑というか、これぞ新緑という感じの色です。今まで、「新緑」というのにはあまりそそられなかったのですが、今回蔵王に来てその美しさに感動しました。

蔵王
蔵王蔵王

小川を渡り、ブナ林をさらに下っていくと展望台のような場所に到着。立て看板があり、「ここから先は急傾斜の為通行には充分ご注意下さい」と書かれています。上から覗くと確かにスコーンと切れ落ちている。

蔵王蔵王
蔵王

注意しながら、途中崩れたりしている階段を下っていくと滝が現れました。思ったよりも大きくて立派な流れです。

蔵王

さらに下るとビューポイントらしいちょっとした広場があり、お地蔵さんやお賽銭箱が木の根元に置かれていました。そこでしばらくマイナスイオンを浴びながら写真撮影。

蔵王
蔵王
蔵王
蔵王
蔵王
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予想したとおり誰もいなかったので、気兼ねなく撮影できました。帰りはずっと登りですがそれほどきつくなく気持ちの良い森林浴ができました。

蔵王蔵王
蔵王
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蔵王

ドッコ沼から鳥兜山山頂へ

ドッコ沼のほとりのベンチで一休み。コンビニで買ってきたアンパンでエネルギー補給です。こういうときに食べる甘いものは格別。

蔵王
蔵王蔵王
蔵王

この後、蔵王中央ロープウェイの駅がある鳥兜山目指して歩いてみることに。ドッコ沼の向こう側のゲレンデを登って途中でぶつかる道路を道なりに進んでいくと紅葉峠に出ました。そこを左に行くと地蔵山、右にいくと鳥兜山です。

蔵王蔵王
蔵王蔵王

角には高松宮妃歌碑がありました。

蔵王蔵王

持っていた大ざっぱな地図ではこのあたりに大黒天の像もあるらしいのですが、見える範囲には見つからないのでとりあえず歩きながら探してみることに。ないないと言っている内に鳥兜山の山頂が見えてきました。
その前のゲレンデでは、残雪を利用してどこかのスキークラブかなにかの人たちがスキーをしています。

蔵王蔵王

蔵王中央ロープウェイの駅まで行ってみると、「大黒天」と書かれた看板を発見。案内の通りに少し上っていくと開けた展望台がありその隅に大黒天の石像がありました。
これで蔵王三大神(地蔵尊、大権現、大黒天)すべてお参りすることができました。

蔵王蔵王
蔵王蔵王
蔵王
蔵王

展望台からは蔵王の風景が一望でき、ロープウェイが動いていれば楽々とこの絶景を見ることができます。私が訪れたときはモクモクと雲が湧いてきて残念な天気だったのですが、ここから地蔵山方面まで見晴らしのいい道が続いているので、天気が良ければ気持ちの良い山歩きができると思います。

蔵王
蔵王

鳥兜山山頂から下山

雨が降りそうな気配がしてきたので下山開始。斜度が急なゲレンデをひたすら下っていきます。まっすぐ下りられないくらい急なところもあり地蔵山に登った2日目の下りに比べかなり足にきました。

蔵王蔵王

ついに雨が降ってきたので、まだ時間は13時半ですがそのままホテルに帰還。

蔵王蔵王
蔵王蔵王
蔵王蔵王

ホテルルーセントタカミヤの貸切露天風呂

温泉に浸かって、ワインと豆腐蒲鉾でおやつ。やっと一息つけました。

夕食の時間。今日は山形大学の学生が大勢来たので、これまでとは別の部屋でいただきます。おやつを食べていましたが、この時間には完全に消化され全部綺麗にいただきました。

ホテルルーセントタカミヤ
ホテルルーセントタカミヤ

夜は貸切露天風呂を利用。
このツアーでは、滞在中に1回だけ貸切風呂を無料で利用できる特典がついているので、大学生がやってくるこの日の夜に予約しておきました。濁り湯ではなかったのが残念ですが、星空を眺めながら、まわりに気をつかわずにのんびりできました。

ホテルルーセントタカミヤ

5日目:蔵王温泉~新宿

今朝は、いつもよりちょっと品数が少なくコーヒーなどもなかったのが残念。
10時、ホテルの人たちに見送られながら出発。

ホテルルーセントタカミヤホテルルーセントタカミヤ

新緑の山を下り、東京に向けて快調に進みます。途中、安達太良サービスエリアでランチタイム。その名の通り安達太良山が綺麗に見えるSAです。

蔵王蔵王
安達太良サービスエリア安達太良サービスエリア
安達太良サービスエリア

ここのレストランで、運転手さんがおすすめしてた固焼きそばを食べてみました。この焼きそばもそうですが、このレストランのメニューはどれもボリュームがすごい。それでいて値段もお手ごろなので、このあたりでお昼を食べる場合はおすすめのお店です。

安達太良サービスエリア
安達太良サービスエリア

その後、江戸の町並みを模した羽生サービスエリアでトイレ休憩をし一路東京へ。

羽生サービスエリア羽生サービスエリア
羽生サービスエリア羽生サービスエリア

上野で下車するお客さんを一旦下ろし神田に入ると、この日は神田祭の最中であちこちで神輿が担がれていました。

スカイツリー
東京東京
東京

迂回を重ね、やっと新宿に到着。
温泉に4連泊というは初めてでしたが、周りに見るところもたくさんあったのであっという間に終わってしまいました。また利用したいと思います。

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