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四万温泉旅行記-#2

水晶山散策と「千と千尋の神隠し」の積善館の元禄の湯

主な訪問地:四万温泉(水晶山・積善館)~東京

四万たむらの源泉朝粥の朝食の後、朝の空気が気持ちいい水晶山を散歩。その後「千と千尋の神隠し」のモデルともいわれる重要文化財の積善館の元禄の湯に入浴。四万温泉最後の食事は地元の上州麦豚のとんかつ堪能した。

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2日目:四万温泉~東京

四万たむらの朝風呂と源泉朝粥の朝食

朝起きて、朝ごはんの前に大浴場と露天風呂に行きました。どちらも誰もいなくて静か。
朝日の中で川のせせらぎを聞きながらのお風呂は格別です。

四万温泉四万たむら
四万たむら

朝食は朝7時半からだったので、お風呂の帰りにそのまま向かいます。
天気も良かったので中庭を通っていくことにしました。

中庭には、足湯やジャグジー、温泉玉子を作る場所、飲泉所、そして川原にある「竜宮」の露天風呂へも行けて、ここだけでいろいろ楽しめそうです。飲泉所で温泉を飲んでみましたが、ちょっとしょっぱいものの、硫黄臭さなどはなく飲みやすい。

また、片隅に小さな社があり、説明書きに「たむらの森の名水」について書かれていました。この水を祀っているらしい。

たむらの森の名水
群馬・新潟県境にある稲包山(1598m)は、古くから四万温泉をはじめ、周辺地域の多くの人々に、信仰の対象とされてきた山です。
自然の宝庫と言われ、あらゆる動植物※※この山の懐にたむらの森があります。
山岳信仰の昔から、山頂に祀ってある稲包神社※※多くの人が年に一度は登って※※
昔は装備がなく、足元も不安定※※
途中の岩間から湧き出る水は、活力を取り戻すことができる、不思議な水として大切に守られてきました。
その清涼で良質な水が、たむらの森の名水として賞賛されてきたのです。
以来、「四万の病に効く霊泉」という伝説の四万の温泉に入り、この名水を飲めば、病は治り、活力を取り戻すことができると信じられてきました。
今でも山頂の稲包神社に無病息災を願い、多くの人が、この名水を飲んで登るようになりました。(案内板より)
※は文字が読めなかった部分

四万たむら四万たむら
四万たむら
四万たむら四万たむら

さて、中庭をつっきり、昨日とは違うレストランで源泉粥の和食バイキングです。

くぼみがたくさんついた大きなお皿に少しずつ料理をのせていき、最後に源泉粥をよそってもらいます。
お粥にはサケのフレークや昆布などトッピング。
ひとつのお盆の上に色々なものが乗っかり、これは見た目にも美しいし楽しい。

四万たむら四万たむら
四万たむら
四万たむら

お粥はかなり粘り気があり私好み。しっかり味付けされたおかずとよく合います。
四万温泉の説明にもありましたが、胃腸によく効くそうなのでストレスで疲れている人にはぴったりかも。
このお粥、東京でも食べられないかな~。

水晶山散策・・熊とヒルに注意

チェックアウトは11時でしたが、散策をしたかったので10時ごろチェックアウト。
荷物をまた受付で預かってもらい出発です。

まずは、レトロな落合通りを抜けて、水晶山の方へ行ってみることにしました。
途中、集落がありましたがしーんと静まり返り人の姿がありません。

四万温泉四万温泉
四万温泉四万温泉
四万温泉四万温泉
四万温泉四万温泉

その集落を抜け、水晶山の麓に来ると、その脇の森の中に池がありました。
木々の間から差し込む朝日に、少し氷の張った水面がキラキラ輝いています。周りには古びた灯篭などもあり、なんだかとても神秘的。

水晶山
水晶山水晶山

水晶山の山道を登っていくと鳥居が現れ、その向こうの石段の上に小さな神社がありました。
下から見ると木々の間に隠れるように建っていて、まるで「日本昔話」の雰囲気です。

水晶山水晶山
水晶山水晶山

さらに登っていくとだんだんと森が深くなり、日の光もあまり届かなくなってきました。

水晶山水晶山
水晶山水晶山

そして、本格的な山道になる登山口に、「熊出没注意」と「ヤマビル注意」の看板とともに案内図があったので見てみると、ここから山頂を通って、昨日行ったダムの手前まで行けるらしい。

水晶山入り口
昔水晶が採れた水晶山の登山口。頂上近くまで登ると、ところどころ今でも岩肌から水晶が顔を出し昔の面影を残しています。(案内板より)

水晶山
水晶山

岩肌から顔を出す自然のままの水晶って見てみたい。
しかし今回は、長靴の上、時間もなかったので、残念ながらここで引き返すことにしました。
再び同じ道を通って温泉街へ向かいます。

四万温泉四万温泉
四万温泉四万温泉

それにしても、ヒルというと熱帯のジャングルの奥地とか、そういったイメージが強かったのですが、日本の山にもいるんですよね~。
私は以前、ネパールの山の中でヒル攻撃にあったので、その恐ろしさは身に染みてわかります・・。

「千と千尋の神隠し」の世界が漂う積善館

次に向かったところは「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになったといわれる「四万温泉 積善館本館」。
台湾の九分も有名ですが、こちらにはシンボルの赤い橋(慶雲橋)があり、そのたもとに立つとまさにその世界の雰囲気を味わえます。

積善館
積善館
積善館積善館
積善館積善館
積善館積善館
積善館

積善館
創業は元禄7年(1694年)。
創業当時の面影を残す「積善館本館」(日本最古の湯宿建築・群馬県重要文化財)、昭和11年(1936年)建築の「積善館山荘」(国登録文化財)、そして昭和60年建築の「佳松亭積善」と、それぞれ異なった趣を味わえるお宿です。
また、昭和5年(1930年)に造られた「元禄の湯」(国登録文化財)は、大正浪漫を今に残します。
どうぞ、積善館で「歴史と浪漫と心づくし」をお楽しみくださいませ。(案内板より)

積善館本館
この建物は当初、石置の板葺屋根の二階建で、一階を帳場と家庭用、二階を湯治客用としていました。三階は明治に増築したものです。
一階は農家に近い平面で、土間の台所、床上の帳場、座敷、納戸、中の間、式台、下の間、上段の間で構成されていました。
式台は公式の出入口に設ける低い板敷部分を指します。上段の間は床を他の部分より高くし、床の間と平書院を備えています。上段の間へは式台、下の間を通って入りました。式台や上段の間を設けていることは、当家が名主の家柄であったことを示しています。上段の間の上部を除く二階には、六畳の客室(ツボと称した)を表側に六室設けていました。
建造年代は古文書より寛政12年(1800年)以前と考えられています。この建物は比較的改造も少なく、当初の規模や建築様式をよくとどめており、江戸時代の湯小屋建築の遺構として、県内唯一の貴重なものです。(案内板より)

10時から日帰り入浴をやっているので、東京に帰る前に有名な「元禄の湯」に入ってみることにしました。
受付の横にある券売機で1000円のチケットを購入し浴場へ。(中は撮影禁止)

積善館

入り口の脇に下駄箱があるので、そこで靴を脱いで中へ入ってみると、なんとすぐに浴場になっています。
ちゃんとした脱衣所というものはなく、かろうじて籠が置いてある棚はありますが、湯船のある場所と同じなので濡れている。
別棟に荷物をしまえるロッカー(100円)があると言っていましたが、そこから裸で来るわけにもいかないので、結局ここで服を濡らしながら脱ぐしかない状態です。

浴場には、小さな湯船がたくさん並んでいるのですが、私にはちょとどれも熱い。
ぬるいのもあるのかもしれないと、いくつかに足をつっこんでみたのですが結局わからず、長く浸かっていることができませんでした。

あまり落ち着けなかったので、日帰り入浴でもうひとつ入れる岩風呂へ。
一度館内に戻り、受付横の階段を上って細い廊下を歩いていきます。廊下には赤い絨毯(というか布)が敷いてあり、年季の入った木造の建物とピッタリなじんでいて、イメージ通りの「積善館」という感じです。

積善館
積善館
積善館積善館
積善館

岩風呂は混浴なのですが、カップルの先客がいたのでちょっと入りづらくあえなく断念。
館内に入れたこと以外は若干消化不良となってしまいました。

帰りに、入り口の脇にある資料館をのぞいてみました。
さすが歴史ある湯屋だけあって、貴重な写真や品々が展示されています。
一番奥に上段の間というのがあり、そこには歴代の当主らしき人々の写真が飾ってありました。

積善館
積善館
積善館積善館
積善館積善館
積善館積善館
積善館
積善館
積善館

帰り際、やる気みなぎる若い番頭さんと話をすると、ほぼ毎日宿泊客を対象に積善館巡りツアーを開催しているのだそう。
日帰り入浴だと入れる場所も限られるので、宿泊客以外にもやってほしいなと思いました。
ちなみに積善館には、宿泊客のみ入れる広いお風呂もあります。

上州麦豚のとんかつランチ「あすなろ」

お風呂の後はお昼ご飯です。
最初は、温泉の湯気で蒸した鰻を食べられる「くれない」に行ったのですが、お店が混んでいたので断念。

そこで、もうひとつ目をつけておいた、「とんかつ あすなろ」へ行くことにしました。
こちらのお肉は、地元の上州麦豚を使用しているそうです。

場所は、バス停の前ですが、入り口が少し奥まっているのでわかりづらい。
中へ入ると、こじんまりとした店内にサラリーマンらしき団体さんがいて賑わっていました。

あすなろあすなろ

メニューを見ると、みそやチーズ、シソ、にんにくなど、いろいろなバージョンがありましたが、私は、パンフレットに載っていた一押しらしい味噌かつに、友人はにんにくに決定。

しばらくして大きなお盆に載ったとんかつ定食が運ばれてきました。
お味噌やニンニクは肉と肉の間に挟まっています。

あすなろ
あすなろ

お肉は柔らかくジューシーで、脂身も甘く、これは美味しい。
そして、挟まっている味噌ですが、普通に思い描くあのしょっぱい味噌ではなく、なんというか、味噌というよりは塩気のないひき肉のような・・そんな感じを受けました。なので、普通のお味噌をイメージすると、ちょっと想像と違うと思います。

これは、お肉が本当に美味しいので、何も挟まっていない普通のでもよかったかも。(ニンニクも同様)
ガッツリ美味しく食べたい人にはおすすめです。

高速バス「四万温泉号」で東京へ

帰りの高速バスは13時45分発。
時間もそろそろなくなってきたので、荷物を預けている「四万たむら」へ戻り、ロビーで少し休ませてもらいました。
最初から最後まで本当に居心地のいいお宿で、お陰で四万温泉を満喫することができました。
また泊まりにこれたらいいなと思います。

バス停に行って乗り込むと、また一番前の席が空いていたのでそこにしました。
座席はやはりガラガラで、行きと同じ顔ぶれもチラホラ。
定刻に出発し温泉街を抜けていきます。

四万温泉号四万温泉
車窓車窓

途中すれ違った四万温泉行きの路線バスは、立っている人がたくさんいて混み混みな状態。
この日は3連休初日の土曜日だったので、やはり混雑するのでしょう。

バスは順調に進み、途中のサービスエリアでトイレ休憩。
再び走り出すと、太陽がだんだんと傾きはじめ空がピンク色に染まってきました。

サービスエリア車窓

東京に近づくと車が混みだし出口付近で渋滞。
夕日に光る高層ビルと連なる車のテールランプが綺麗です。
かなりのろのろ運転でしたが、それでも17時半ごろには八重洲通りのバス停に着きました。

東京東京

四万温泉のお土産

後日、お土産に買ってきた「たまり漬け」と地酒の「四万川」をいただきました。
たまり漬けは、たまねぎの漬けたのが名物だそうで、シャキシャキと歯ごたえがいい。もう少しよく漬かっているのがよかったので、残りはラップをして冷蔵庫に保管しておきました。他にこんにゃくもありましたが、こちらはよくある味付け。
地酒は、とても飲みやすくて美味しいです。水が綺麗な場所なのでお酒も美味しくなるのでしょうね。

地酒四万川
たまり漬け
たまり漬けたまり漬け

今回は1泊2日の旅でしたが、お湯もいいし、食べ物も美味しいし、もう少しのんびりとしたかったな~。
たぶん、きっとまた行くと思います。

四万温泉の情報

四万温泉の情報として、高速バスの中に案内があったのですが、【送料無料】あなたにも教えたい四万温泉 [ 小暮淳 ]という本が発売されているそうです。

他の有名温泉地と違って情報があまりない四万温泉なので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
四季折々の自然と37軒のお宿に43の源泉、そして四万川の清流。群馬県北の山あいであじわう静謐な時間。

【目次】(「BOOK」データベースより)
温泉口地区(柏屋旅館/四萬舘/竹葉館 ほか)/山口地区(もりまた旅館/四万やまぐち館/山田屋旅館 ほか)/新湯地区(あやめや旅館/旅館若山/なかざわ旅館 ほか)/ゆずりは地区(叶屋旅館/佳元/花の坊 ほか)/日向見地区(三国園/伊東園ホテル四万/山ばと ほか)

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
小暮淳(コグレジュン)
1958年、群馬県前橋市生まれ。群馬県内のタウン誌、生活情報誌等の編集長を経て、現在はフリーライター。年間約80カ所の温泉地を訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も積極的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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