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薬研温泉旅行記#2

ヒバの森が広がる薬研渓谷の散策と三沢空港温泉

薬研温泉街の散策

大満足のランチを食べた後は、もう少し先にある奥薬研橋まで行ってみました。橋の上からは渓谷の景色が見渡せ、渓流沿いには先ほど入った「夫婦かっぱの湯」も見えます。

薬研渓谷
薬研渓谷
薬研渓谷

橋を渡ると山の中を歩ける散策路の入口がありますが、雪のあるこの季節は閉鎖中。この道を通っても薬研温泉の方まで行くことができます。

薬研渓谷

元来た道を戻り、宿泊している薬研温泉の温泉街を散策してみました。

薬研渓谷

薬研温泉の由来
温泉が薬研と呼ばれるようになったのは、江戸時代初期のことである。
元和元年(1615年)大阪夏の陣で豊臣方に味方した城大内蔵太郎(じょうおおくらたろう)という武将が、徳川方に敗れ、追手をのがれて海路流れついたところが、大畑川河口付近(孫次郎間=旧大石)であった。
さらに残党狩の目をのがれて陸路大畑川をさかのぼり、安住の地として温泉の豊富なこの土地を見つけ、湯の湧き出る箇所が、漢方薬種を砕粉するために使用する薬研という器具に似ていることから名づけられた言われている。
その後、城大内蔵の家臣であった生茂佐衛門(はじjめもざえもん)の一子仁佐衛門(にざえもん)が寛文七年(1667年)二十八代南部重直公から湯守別当を命ぜられ、以来、明治まで十二代にわたって務めている。
また薬研には、豊臣秀頼公持仏の薬師如来像を温泉の守護神として安置している薬師堂があり、毎年七月、薬師堂大祭と丑湯まつりの合同祭典が盛大に行われている。
薬研温泉郷は、昭和四十三年七月下北半島国定公園に指定された。泉質は、単純泉で無色透明、無臭。疲労回復、慢性筋肉リウマチ、慢性関節リウマチ、神経痛、神経炎、骨及び関節等の運動機能障害、外傷性障害の後療法、心臓血行器病、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性気管支カタル、小児病、内分泌系疾患等に効果がある。(案内板より)


まずはホテルの近くに建つ薬師堂でお参り。

薬研渓谷
薬研渓谷
薬研渓谷

ホテルを背にして温泉街の入口の方へ歩いていきます。今は雪に埋まっていますが道の片側には公園があり、その反対側には休憩所や駐車場も完備。

薬研渓谷
薬研渓谷
薬研渓谷
薬研渓谷薬研渓谷

さらに進むと「国設薬研野営場」へ続くわき道があり、そこへ入らず真っ直ぐ進むと温泉郷の入口に到着。紅葉橋を渡って左に行くと大畑町へ、右に行くと恐山(冬季閉鎖)です。休憩所からここまではほんの5~6分なので、十分歩ける距離。

薬研渓谷
薬研渓谷
薬研渓谷
薬研渓谷
薬研渓谷
薬研渓谷

キャンプができる「国設薬研野営場」

温泉郷の入口から戻り、途中にあった「国設薬研野営場」へ寄ってみました。この橋の上からも、大畑川の流れが見渡せます。

薬研渓谷
薬研渓谷
薬研渓谷薬研渓谷

橋を渡るとすぐ野営場が広がっていました。敷地は7.2ヘクタールという広大さで、水洗トイレやコインランドリー、炊事場、ファイヤーサークルなども完備。周辺では、大畑川での渓流釣りや森の中の散策も楽しめるそう。管理棟も大きくて立派です。

薬研渓谷
薬研渓谷
薬研渓谷
薬研渓谷
薬研渓谷
薬研渓谷

ここから山の方へ行くと、樹齢800年にもおよぶ県内最大のクリの木(愛称:おぐり)があるということで行ってみました。


県内最大のクリの木(愛称:おぐり)
このクリの木は、青森県樹木医会調査の結果、樹齢約800年、高さ27m、幹回り7.8mあり、県内最大と判明しました。
クリの木はブナ科・クリ属に属しており一般的には大きくなるにつれ中が腐って空洞化したり、上の部分が枯れてしまうことが多く、これだけの樹齢で健全な状態で残っているものは珍しく、全国でも屈指の大きさとみられています。
国有林では「神秘の森に生きる巨木と触れることで、現代人の癒しにつながれば」と考え、国有林に自生する樹齢100年を越える山のシンボル的なこのクリの木を「森の巨人たち百選」に指定しています。(案内板より)


案内板のあることろから20分ほど山道を登っていくようなのですが、このときは道が雪に閉ざされていたのであきらめました。ちょっと見てみたかったな~。

さらに道なりに奥へ進んでいくと、「大畑ヒバ施業実験林」というのがあり、さきほど訪れた奥薬研橋まで続いているようです。

薬研渓谷

大畑ヒバ施業実験林
温泉に入る前、入った後、青森ヒバの故郷といわれるこの大畑のヒバ林の中を歩いてみませんか。昔、森林鉄道が走った線路跡をヒバの香りを浴びながら散策することをおすすめします。
この大畑川を挟んだ向かい側にあるのがヒバ実験林です。ヒバに囲まれた森林鉄道の線路沿いにヒバの伐採を行う施業林があります。自然の成長力をより生かすよう、森に優しい方法により作業を行っています。そこは、今やっと芽を出したヒバの稚樹から林齢200年以上の大木まで、まるで家族のように助け合いながら成長している森があります。(案内板より)


この薬研野営場は4月下旬からオープンするそうで、大間にも近いことから、フェリーで北海道へ行く途中に立ち寄るキャンパーも多いのだとか。
アウトドア好きの方、ぜひ訪れてみてください。


恐山ビールを飲んでヒバの温泉でのんびり

散歩の後はホテルへ戻り、『道の駅よこはま「菜の花プラザ」』で買ってきた「恐山ピルスナービール」でちょっと一息。昨夜飲んだ「恐山ラガービール」とはまた味がぜんぜん違って美味しい。

ホテル ニュー薬研

恐山ピルスナービール
大間町奥戸にある崇徳寺にて醸造している地ビールです。境内にわき出す天然水をつかい寺の住職が地ビールを仕込んでいます。瓶内で二次発酵させるボトルコンディションタイプ。 ピルスナービールはモルトの旨みとザーツホップの絶妙なバランスが味わえるビールで、フィニッシュにはデリケートなホップのフレバーが感じられます。(お店より)


テーブルには昨日とは別のお茶菓子が置いてあり、ビールとともにいいおやつになりました。

ホテル ニュー薬研

一息ついたあとは、夕食の前に温泉へ。今回はヒバの内湯でのんびりしました。一日歩き回った疲れがス~っと抜けていきます。

ホテル ニュー薬研
ホテル ニュー薬研

大間のマグロと下北の食材てんこ盛りの夕食

温泉のあとは昨夜と同じ食事処で夕食です。2日目の今日は、大間のマグロが出るということで旅行の前から楽しみにしていました。
テーブルにはすでに一際目立つ舟盛りが置かれています。

ホテル ニュー薬研
ホテル ニュー薬研
ホテル ニュー薬研
ホテル ニュー薬研

今夜のお品書き

  • 小鉢:舞茸とインゲン粒胡麻和え
  • お凌ぎ:大間マグロ握り 赤身・中トロ
  • 舟盛:大間マグロ・白身魚 ボタンエビ・ズワイガニ
  • 焼物:海峡サーモンオイル焼き 帆立グラタン・菊花大根 ナマコ粕和え
  • 鍋物:べこもちすいとん鍋
  • 蒸物:県産長芋・きのこ信田焼き 海老そらまめ・茶きじ蒸し
  • 強肴:アンコウ竜田揚げ
  • ご飯:帆立ご飯
  • 香物:お漬物
  • 吸物:イチゴ煮
  • 留椀:ソーメン
  • デザート:季節のフルーツ
ホテル ニュー薬研
ホテル ニュー薬研
ホテル ニュー薬研
ホテル ニュー薬研
ホテル ニュー薬研
ホテル ニュー薬研
ホテル ニュー薬研
ホテル ニュー薬研

いや~マグロおいしい~♪
お品書きを見てもわかるように、マグロの他にも帆立やサーモン、ウニ、地元の野菜などなど、正直、ツアーの値段が安くここまでのが出てくるとは思っていなかったので、この企業努力にかなり感動してしまいました。

それなのに・・この「薬研温泉 ホテル ニュー薬研」は今年の11月に閉館。薬研温泉には他に大型の宿泊施設がないので、ここがなくなったら宿泊客の受け入れ人数が大幅に減りなかなか泊まれなくなってしまいます。
開湯400年の薬研温泉を廃れさせないためにも、どこかの企業が買い取って営業続けてくれないかな~


青森のお土産(ラブリーパイと青森リンゴプラチナタルト)購入

夕食のあと、ホテルのお店でお土産を物色。やはり青森ということで、リンゴ関係の商品が多いです。いろいろ迷った結果、全国菓子大博覧会金賞受賞の「ラブリーパイ」と「青森リンゴプラチナタルト」を購入。帰ってから食べましたがどちらもリンゴの風味がよくおいしかったです。

お土産
お土産

他にも下北半島名物のイカやマグロを使った製品もあり、個人的に気になったのは「大間まぐろカレー」。結局買わなかったのですが、どこかで食べる機会があれば試してみたい。

3日目:薬研温泉~三沢空港~羽田

「びっくりホタテバーガー」を食べて三沢空港へ

今日の天気はあいにくの雨。靄に煙る景色を見ながら朝風呂に入って朝食です。

ホテル ニュー薬研
ホテル ニュー薬研

10時すぎ、予定より早めにホテルを出発。途中、来るときにも寄った『道の駅よこはま「菜の花プラザ」』でランチです。今回は、横浜町のご当地バーガーというおすすめの「びっくりホタテバーガー(菜の花ソース)」と「リンゴとさつまいものパイ」、友人は「ほたて丼」にしました。

しばらくして「びっくりホタテバーガー」がテーブルにやってくると、帆立の香りがほんのり香り持ってみるとズッシリ重い。まだあまりお腹が空いていなかったので軽く食べようと思っていたのですが、帆立の身がたくさん入っていてこれはなかなか食べごたえがありました。

びっくりホタテバーガー
リンゴとさつまいものパイ
ほたて丼

その後、三沢空港近くの道の駅「くれ馬ぱ~く」に寄り道。周りが広い公園になっていて晴れていれば散歩もできそうな感じです。お土産の種類も豊富なので、帰りに立ち寄るといいかもしれません。

くれ馬ぱ~く
くれ馬ぱ~くくれ馬ぱ~く

そこから20分ほどで三沢空港に到着。建物に入るとすぐに荷物検査とチェックインするスタッフが待機していてあっという間に手続き終了。小さな空港だとこういうところが便利です。

三沢空港三沢空港
三沢空港
三沢空港
三沢空港三沢空港

あとは出発を待つだけですが、空港内にはレストランやお土産屋さんくらいしかなく、あと4時間もある待ち時間をここで過ごすのはちょっとつらい。ということで、行きに見かけたすぐ近くの「三沢空港温泉」に行ってみることにしました。


トロ~リお湯が最高!空港から徒歩5分の三沢空港温泉

三沢空港温泉は、空港のすぐ目の前にあり歩いて5分ほど。靴を脱いで館内に入ると広いロビーがあり、大きなテレビも設置されているのでここで時間を潰せそう。

三沢空港温泉
三沢空港温泉
三沢空港温泉

入浴券を自販機で買いいざ浴場へ。この施設では、シャンプーなどは常備されていないので、自分で持っていくか買うことになります。地元の人たちはプラスチックのカゴにいろいろ入れて持ち歩いていました。

脱衣所のロッカーや洗い場の数も多く、内湯の他に露天風呂やスチームサウナも完備。お湯はとろみがあり美容液の様で、上がってからも肌がしっとりすべすべしていました。スーパー銭湯でこの泉質は贅沢だな~

空港での待ち時間が長い場合、空港の狭い椅子で待っているより上質の温泉に入って過ごすのもいいと思います。


「レストラン三沢空港」でホタテと豚肉の夕食

三沢空港温泉から空港に戻って、建物の2階にある「レストラン三沢空港」で食事。下北名物の帆立がたっぷりの「ホタテづくし御膳」と、友人は三沢ポークを使った豚のしょうが焼きにしました。

三沢空港
三沢空港
三沢空港
三沢空港
三沢空港

プリプリした大きな帆立は甘くてモッチリ。しょうが焼きのお肉も柔らくてうまうま。青森で食べる食事はこれで最後になりますが、どこも本当に美味しかったです。


JALのサービス

搭乗の時間になったので飛行機に乗り込みます。今回乗ったのは、黒いシートが並んだおしゃれな機体で機内の設備も充実。パーソナルモニターがないかわりに、自分のスマホを利用して機内のみで提供されるプログラムを視聴できます。搭乗時間が短かったのであまり見られなかったのが残念。

JALJAL
JAL
JAL

20時半、羽田空港に到着。※羽田空港の見所についてはこちらの記事をご覧ください。

2泊3日でしたが、今回も充実した旅行ができました。現在は閉館してしまった「薬研温泉ホテルニュー薬研」ですが、とてもよい滞在ができました。

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