主な訪問地:キャンディ~ピンナワラ~アンバランゴダ~ゴール
ピンナワラでは象の孤児院を見学。近くの川では象たちが気持ちよさそうに水浴びする姿もみることができ、名物の「ぞうさんペーパー」も手に入れた。ピンナワラから南下し悪魔祓いの仮面で有名なアンバランゴダの仮面博物館に立ち寄りった後、インド洋を望む黄金海岸をドライブし美しい夕日を眺めた。スリランカ最後の夜は、ゴールにあるスリランカの建築家ジェフリー・バワがデザインしたJetwing Lighthouse(ジェットウイング・ライトハウス)に宿泊。目の前に海広がるホテルでリゾート気分を満喫した。
ホテルで朝食をいただき9時出発。
眺めも良く、料理も美味しくていいホテルでした。
まずはバスの中で今日の行程です。
=====ガイド=====
これから1時間半ほどかけてピンナワラへ移動。ピンナワラには象の孤児院があり、いろいろなところで保護された象が飼育されている。ここを見学したあと、すぐ近くのレストランでランチ。
その後、仮面博物館を見学し、黄金海岸をドライブしながらゴールのホテルまで向かう。予定では18時半ごろ到着。
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キャンディの街の中心地を通っていきますが、赤い二階建てのバスが走っていました。もう30年くらい走っている古いものだそう。
赤いバスは国営、その他は民間の会社の運営とのこと。
町中にはケンタッキーもあり、他にマクドナルドもあるそうです。
町を抜けていくと鉄道の駅があり、駅舎の前には列車の車両が並べられていました。
おもちゃのようでかわいい!
キャンディから離れるとジャングルが広がってきました。
途中、焼き物で有名な村を通り過ぎると、ほどなくピンナワラに到着です。
バスを降り、象の孤児院へ入ります。
=====ガイド=====
ピンナワラの象の孤児院は世界で最初に造られた孤児院。象は野生の象で人間に慣れていないのもいるから、象使いがいないときは近くに行かないように。
病気や怪我でここに保護されて人間に慣れた象はそれが治ってもジャングルに戻れない。野生に戻った後人間のいる村に近づいてしまう危険がある。
今半分くらいの象が近くの川に水浴びに行っている。最初にここを見学してからそちらに行く。
6~7才くらいのこどもの象もいて、野生に帰さないから、ここで生まれた象もけっこういる。
やしの葉っぱは象の餌。
象の寿命は人間と同じくらい。
小さい頃から27個くらいの言葉を教える。
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孤児院の敷地はとても広くて、けっこう歩きごたえがあります。
象の家がある場所に行くと、何頭もの象たちがいました。
その一角で子どもの象たちが水場でじゃれて遊んでいたのですが、このじゃれっぷりが人間のこどもと変わらない。
その愛らしい姿に、多くの人が集まっていました。
しばらくこのあたりで時間を過ごした後、象が水浴びしている川へ向かいます。
園を出るまでに何頭かの象とすれ違いましたが、みんなよく飼育係の人の言うことを聞いていました。
道を渡ってくる象を見送り、私たちも象の通り道に入ります。
この道は水浴びをする象たちが何十頭も隊列を作って通る道で、両側にはたくさんのお土産物屋さんやレストランが並んでいます。
少し行くと道が途切れ、その向こうの川の中でたくさんの象たちが水浴びをしていました。
今回の旅行の中で一番見たい光景だったのでかなり興奮。
自ら水をかぶったり、象使いの人に体を洗ってもらったりして、みんなとても気持ちよさそう。
中には川の対岸まで行っている象もいました。孤児院に帰る時間になると、そういう象たちを集めるのに苦労するそうです。
ひとしきり写真を撮った後、ここでぜひ買いたかったお土産を探しに行きました。
それは「ぞうさんペーパー」というもので、象の糞から作られた紙のこと。和紙のような風合いで、この売り上げの一部は象たちのために寄付されるそうです。
象の通り道のお店にたくさん売っているのでじっくり見比べて買いたかったのですが、ランチの時間がせまっていたので近場のお土産屋さんで購入。ひとつ800ルピーほどでちょっとお高いですが、スリランカらしいお土産なので10個ほどまとめ買いしてしまいました。
他にもこんな商品があります。
ランチは川を見下ろす絶好の場所に建つHotel Elephant Park(ホテル エレファント パーク)のレストランで。
案内された席は川に面していて、手すりから下を覗くと象が水浴びする姿が見えました。
そろそろ12時ですが、この時間になると象たちが孤児院に帰るそうでぞくぞくと集まってきました。
象使いの人たちの指示でお行儀よく並び、出発の合図を待っています。
数頭を残しみんな集まったところで、さきほど通ってきた道に一斉に入って行きました。
これを道の脇で間近に見たらすごい迫力だろうな~。
象を見送った後は、心置きなくランチをいただきます。
運ばれてきたのは、大きなバナナの葉で包まれたご飯Lump Rice Bowl(ランプライスボール)という料理。
葉っぱを広げると、ご飯の上にチキンや揚げ卵などの具がたくさんのっていました。いうなれば、ワンプレートランチといったところでしょう。
スパイシーないい香りでとても美味しかったです。
ランチを食べてお店を出てからも、川に残っていた象さんたちを撮影。
いくら見てても飽きません。
みんな集まったところで出発。
孤児院の脇でバスに乗り、次の目的地、悪魔祓いの仮面で有名なアンバランゴダまで長距離移動です。
南国らしい風景の中をしばらく走り、ナッツ屋さんでトイレ休憩。
そこから20分ほど行くとバンダラナイケのお墓がありました。その奥には大きくて立派な家があります。
シリマヴォ・バンダラナイケは1960年に世界で最初の女性の総理大臣になった人で、その娘がたまにここにくるそうです。
さらに1時間走り高速道路に入ります。
とても綺麗で眺めのいい道を進み途中のサービスエリアでトイレ休憩。外にあるトイレは無料で利用できます。
ここにはとても近代的な建物がたっていて、中にはファーストフードやコンビニのようなお店、銀行のATMなどがありました。
そこを出発し高速を下りてしばらく行くとアンバランゴダに到着。ピンナワラからは約4時間です。
仮面博物館の外壁にはあちこちに仮面が飾られ一目でそれとわかります。
敷地内には博物館の他に、工房とお土産屋さんも併設されていて、工房からは作業の音が響いていました。
まずは博物館の見学です。
=====ガイド=====
お面を作る木はバルサという木でとても軽い。
病気の症状により使い分ける仮面は18種類あり、その他に娯楽などに使われる仮面がある。
お面を被って年に数回踊ると病気にならないとされていた。病気になった人には、病気を治すために使われた。
また村の人々の幸せや娯楽のために仮面を被ってドラマのようなこともしていた。ドラマでやっていたストーリーというのは、例えば、女好きの役人の普段の所業をわざと真似て、その役人に恥をかかせるとか、新聞と同じような役割をしていた。
他にも王様の物語やお笑い、お酒を飲んで倒れた人の話などもあった。
ここには、お面製作の有名な先生がいたが30年ほど前に亡くなってしまった。今ではその子孫たちが伝統的なお面を作っている。
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博物館の後は、工房とその隣にあるお土産さんへ。
今日の作業はさきほど終わってしまって製作風景は見られませんでした。
お店に入ると色とりどりの商品が所狭しと並んでいて、会社で配れるような小さなものから、伝統的な立派な仮面までよりどりみどりです。
仮面や伝統工芸のお土産が欲しいならこの街で探してみるといいかも。
時刻は17時半。
だんだん薄暗くなる中街を抜けていきます。
少しいくと夕暮れのインド洋を望む黄金海岸に出ました。
この海岸線の道を南下し、今回のツアー最後の宿泊地ゴールへ向かいます。
道沿いにはヤシの木が立ち並び、南国のムードは満点。
途中、あまりに夕日がきれいだったのでバスを止めて目の前の海岸で写真タイム。
涼しくなった海岸では地元の子どもたちが遊んでいました。
この辺りはサーフィンやマリンスポーツが盛んで、海外からも旅行者がたくさんくるリゾート地なのだとか。
ヒッカドゥワという町は特に人気で、町を通ったとき外国人観光客の姿がたくさんありました。
アンバランゴダからおよそ一時間ほどでゴールのホテルに到着。
今夜のホテルは、スリランカの有名な建築家ジェフリー・バワがデザインしたJetwing Lighthouse(ジェットウイング・ライトハウス)です。
入口を入りライトに照らされた階段を上ると、目の前に海が広がってました。気持ちの良い風が通り抜けていきます。
ちょうど日の入り間近の太陽が、先ほどとはまた違う色で空を染めていました。
まずはその空と海を一望できるテラスでウエルカムドリンクをいただきます。
その後、鍵を受け取りワクワクしながら部屋へ向かいますが、とても広くてたどりつくまでかなり歩きました。
大きなドアを開けて中に入ると、思わず浮き足立つような素敵な部屋。
バスルームも広々としていてアメニティも充実しています。
そして、部屋の中でWifiもOK。
すでに暗くなってしまったので外の景色はよくわかりませんでしたが、とにかくスリランカ旅行の最後にこんなホテルに泊まれていい思い出になりました。
夕食まであまり時間がなかったので急いでシャワーを浴び、ホテルのレストランへ向かいます。
いや~~なんかすべてがキラキラして見える。
ここでもバイキングでしたが、ひとつひとつに手が込んでいて種類も多くとても美味しい。
明日も夕食はありますが、ホテルでの最後の食事ということでひとしきり盛り上がりました。
夕食の後は、さきほどウエルカムドリンクを飲んだテラスでキャンディアンダンスが開催。
波の音を聞きながら鑑賞する伝統舞踊はまた一味違うものでした。