主な訪問地:ゴール~コロンボ~成田
世界遺産ゴールの旧市街の観光でオランダ教会やオールドゲート、時計塔などを見学。要塞が連なる街並みは異国情緒と歴史を感じさせる。ゴールから首都のスリージャヤワルダナプラコーッテを経てスリランカ最大の都市コロンボへ移動。ガンガラーマ寺院や独立記念館などを訪問しその夜帰国の途についた。
早起きして朝食前にホテルの前の海岸を散歩してみることにしました。
うす明るい中でホテル全体を見ると予想通りとても大きな建物で、ホテルからの景色も最高です。
広い庭を横切りそのまま夜明けの海岸へ。
まだ時間も早く、このあたりは波が高くて泳ぐのは危険ということもあり、あたりには誰もいません。
サンダルを脱いで、まだ涼しい風をあびながらしばらく散歩を楽しみました。
そろそろ朝食の時間になったので、きのうと同じレストランへ向かいます。
朝食も冷たいものから温かいものまで充実したメニュー。
窓の外に広がる海を眺めながらの朝食は、とてもゆったりとした気分で最高に美味しかったです。
朝食後、まだ出発には時間があるのでもう一度海岸に遊びに行きました。
すっかり日は昇りぐんぐん気温も上昇してきます。
強い日差しにジリジリと肌が焼かれ、その暑さにほどなくギブアップ。
帽子も持っていなかったのでホテルに戻ることにしました。
汗をかいたのでシャワーを浴び、部屋で少し休憩。
荷物の整理も終わったのでホテル内を探検してみました。
ジムやプールもあり長期滞在でのんびり過ごすお客さんも多そうです。本来はそうやって楽しむ場所なんでしょうね~。
10時半、ホテル出発。
まずは世界遺産ゴールの旧市街の観光です。
=====ガイド=====
スマトラ島の地震があったとき、スリランカの人は津波を知らなかったので、波が引いて珍しい魚が残った海岸にたくさんの人が行ってしまった。そしてその後来た津波の被害にあった。
ゴールの駅やバスステーションのあるこの辺りは、城塞の脇から流れ込んできた10m以上の津波に襲われた。
建物などはみんな破壊されたが5年で修復することができた。
港があり魚を売っているが、冷蔵しないのでだいたい1時間くらいで店じまいする。
これから城塞の中に入る。
この城塞は1505年ごろ最初にポルトガル人た建てたが、そのあと、ポルトガル人と戦ったオランダ人がその上に建てた。
今ではオランダ城塞と呼ばれている。
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最初はオランダ教会の見学。
白亜の建物が青空に映えてとても綺麗です。
1755年に建てられた教会で今でも利用されているそうです。
教会を出て石畳の道を歩いていきます。もう街並みが完全にヨーロッパ。
2~3分ほど行くと黄色い城壁に開いた、オールドゲートに到着。ゲートの上にはオランダ統治時代の東インド会社のマークがあります。
ゲートをくぐって内側に行くとそこにもマークがありました。1668年につくられたものだそうです。
バスに乗って半島の岬にある灯台へ向かいます。
=====ガイド=====
スマトラの地震の直前にこのホテルにチェックインした日本人の観光客がいて前払いで宿泊代を払ったが、そのあと津波に襲われて亡くなってしまった。
遺体は病院に収容されていて、私(スサンタさん)が新聞記者などの対応をした。
灯台を見学してから海岸線を歩いていく。
近くには100年以上たつイスラムのメーラ・モスクもある。
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バスを下りると猛烈な暑さと日差しが襲ってきました。しかも湿気がすごいので、体中が湿っている感じです。
最終日にしてこの酷暑はかなりこたえ、このままシャワーも浴びれず夜には飛行機に乗るのかと思うとちょっとキツイ。
一月は一年の中でも比較的旅行しやすい季節のはずですが、それでもこんなに暑いとは予想外でした。
みるみる体力が奪われますが、ツアーはどんどん進みます。
1938年にたてられた真っ白な灯台が強い太陽の光に反射して輝いています。麓には大砲が置いてあった場所もありました。
ここから海岸線に続く砦の上にあがって、ちょっと高台になったところまで歩いていきます。
砦を歩いていると、目の前の海で海水浴をしている人がいたり、魚の罠がしかけてあったり、なかなか目に楽しい。
ゴールの高台に上るとインド洋の水平線がドーンと広がりました。これは絶景です。
ここの散策をするのにおすすめの時間帯は夕暮れ時。
昨日のような美しい夕日が見られ、町がその色に染まるそうです。
気温も今よりは下がっていることだし、願わくは私もその時間に来たかった・・。
バスに乗り、クリケットをやっている少年たちを車窓から眺めながら時計塔へ。
時計塔へのゲートをくぐって、まずは向かって左側のサンバスティオンの方へ砦の上を歩いていきます。
砦からは、国際試合も行われるクリケットのスタジアムや魚市場、スリランカで3番目に大きな港も見えました。
今度は戻って反対側のムーンバスティオンとスターバスティオンまで。
津波が来たときこの城塞の中は大丈夫でしたが、その脇から10mもの波が町の中へ流れ込んでいったそうです。
これでゴールの観光はおしまい。
ものすごい暑さと湿気と日差しだったので、何か一仕事終えたような達成感がありました。
暑さでぐったりしたところでランチタイム。
近くのレストランでバイキングです。
まずは何より冷たい飲み物ということで、めったに飲まないコーラを注文。
このときばかりはキンキンに冷えた炭酸が美味しかった~~。
料理は完全に観光客向けで無難な感じです。
次から次にいろいろな国の団体さんがやってきてあっという間に満席になってしまい、まだ時間があったにも関わらずゆっくり座っていることができませんでした。
料理や雰囲気も含め、やっぱりもう少し地元色のあるところの方がいいな。
時間まで下の階にあるお土産屋さんで暇を潰しバスに戻りました。
ランチの後はコロンボまでひたすら移動。
ゴールの街を抜け高速道路に入ります。
途中、スコールにあったりしながらコロンボ近郊で高速を下り、ほどなく、1985年にコロンボから遷都した現在の首都スリージャヤワルダナプラコーッテに到着。名称が長いのでコーッテなどと呼ばれているそうです。
ここには大きな池の真ん中に国会議事堂がありますが、この建設には日本の会社もかかわり、デザインは建築家ジェフリー・バワがおこないました。
また、スリランカは1948年の2月4日に独立しましたが、今年の独立記念のお祭はこの池のほとりの広場でやるそうです。
公園でトイレ休憩をしてからしばらく走るとコロンボ市内に入りました。
予定より到着時刻が少し早かったので特別に市内をドライブ。コロンボのスタジアムや市役所などを車窓から見学できました。
コロンボには日本人が500~600人くらいいるとのことで、日本食を売っているお店もあります。
コロンボはスリランカで一番の大都市なので、さすがに人も車も多く街並みも都会です。
コロンボで最大の寺院というガンガラーマ寺院の見学です。
この寺院では、キャンディの仏歯寺でご紹介したジャヤワルダナ氏が仏教を学んでいたそう。
ここも入口で靴と帽子を抜ぎシヴァ神などが並んだ通路を通って中に入ります。
本堂の中は黄金色に輝き、素晴らしい彫刻や壁画で部屋中が飾られていました。これは圧巻です。
お堂から出て向かいの建物へ。
小さな仏像や仏具が所狭しと並んでいます。
そこから隣の建物の上階に上がっていくと菩提樹がありました。根がしっかりとした立派な大木で、カンボジアのタプロムの木のよう。
その脇は広い講堂になっていてもうすぐ行われるお祭りの準備をしているとのこと。
一階に降りるとそこにも美しい仏像や象牙のオブジェが並んでいて、その奥の部屋には骨董品なども含めた貴重な品々が展示されていました。
博物館的な要素もありとても見ごたえのある寺院です。
バスに戻り、インデペンデンス通りを通って真正面に見える独立記念館へ。
ホールはとても立派な造りで、その前にはスリランカの初代大統領のD.S.セーナナーヤカ像が立っています。
その後、バンダーラナーヤカ記念国際会議場や中国大使館、コロンボ大学などバスから見学。近年スリランカでは受験戦争が激しく、国立のコロンボ大学に入るのはとても難しいそうです。
夕食までにはまだ時間があったので、お土産屋さんに立ち寄り。
ここでシナモンの楊枝を購入。この楊枝で歯間を掃除するとシナモンの成分が働いて虫歯予防になるのだとか。
ひと箱270ルピーなのでお土産にもいいと思います。
18時。スリランカでの最後の食事をするために中華料理のレストランへ。
ここでライオンビールを注文し、ルピーをきれいに使い切りました。
料理は普通でしたが、やはり中華料理はどこの国でも安定した美味しさです。
時間もたっぷりあったので、みんなでゆっくり最後の晩餐を楽しむことができました。
食事のあとは空港へ。スリランカの旅もいよいよ終わりです。
カウンターでチェックインをしこれまでお世話になったスサンタさんともここでお別れ。7日間ありがとうございました。
出国審査後、搭乗時間までお土産屋さんを覗いたりしながら暇つぶし。
けっこういろいろなお店があるので、ちょっと値段は高いですが、お土産が足りなかったら調達できると思います。
予定の飛行機の時刻は23時59分でしたがちょっと遅れるとのことで、日付が変わってから搭乗開始。今日は一日暑い中観光してきたので少々ぐったりです。
夕食と朝食の2回の機内食があり、約8時間ちょっとで成田に到着。
今まで海外旅行というと山岳地域や砂漠などが多かったので、スリランカのような南国リゾート的な場所はなかなか新鮮でした。
暑さと湿気はちょっと辛かったですが、往復直行便で行けるし国内の移動は短いし、食事も美味しいので旅行しやすい国だと思います。
今度行くことがあったら、本格的なアーユルヴェーダを一週間くらい受けてみたい。