中国(四川省)旅行のお役立ち情報を掲載。実際に現地に行って体験した事実をもとに、旅のポイントや注意点、治安、食事や宿泊施設の状況、持っていくと便利なものなど、独自の感覚と観点で記載しています。基本情報は外務省や旅行会社などのサイトを見ていただければわかると思うので、ここではそれ以外の現地で使える情報をご覧ください。
主な訪問地:成都~雅案(雅案碧峰峡パンダセンター)~海螺溝氷河森林公園(ミニヤコンカ山・海羅溝氷河)~磨西鎮~康定木格錯風景区~康定~九寨溝~黄龍~川主寺~成都(都江堰・川劇)~上海
旅行時期:2009年9月/利用航空会社:中国東方航空/[外務省]中国基本情報
四川省の成都から世界遺産の九寨溝や黄龍など絶景を巡る旅。中国の中で暮らすチベットの人たちにも触れることができた。
以下のリンクをクリックすると、その行程が書かれた旅行記をご覧になれます。
何はともあれ九寨溝と黄龍だろう。私の中では、一生に一度は見たい絶景に間違いなく入る場所だ。
特に九寨溝は周りの山の紅葉ともあいまって、ため息が出るほどの美しさ。恐ろしいほどの透明度を誇る水中には倒れた木が腐ることなく横たわっている。まるで「風の谷のナウシカ」に出てくる腐海の底の湖のよう(王蟲が出てくるとこ)。
私が訪れたときは湖の青が本当に綺麗だったようで、同行したガイドさんもこんなに綺麗な色は初めて見たと言っていた。他の季節には行ったことがないが、やはり紅葉に時期が美しいと思う。
黄龍は雪に見舞われ、あのなんとも言えない極彩色はイマイチだったが、それでも段々になった地形は一見の価値あり。また晴れたときの姿を見に行きたい。
雅案では、子パンダにも出会える。園内の子パンダの幼稚園では、まるで木の実のように木の上で眠る姿を見ることができた。
海螺溝氷河森林公園では、運が良ければ雪をかぶったミニヤコンカ山を拝むことができるが、なかなかその姿を見せてくれない。私たちも雲の切れ間からチラッと見えただけだった。
都市部のホテルはいたって普通。田舎の方に行くとやはりだんだんと設備は落ちてきて、公共の場所はとても寒かった。
停電もあるので、寝るときは必ず枕元にライトを用意しておいたほうがいい。
当然といえば当然だが、中華料理だ。味も知っての通り。たまにチベット料理や火鍋のお店に行ったが、どちらも体験程度でいい。
水道水は飲めないのでミネラルウォーターを買おう。
この地域は知っての通り中国問題でデリケートな場所なので、チベット本土ほどではなくてもいつ何が起こるかわからない。中国の旅行では、普段でもちょっとしたことで足止めをくうことは良くある。下手に逆らうと悪化するので、言うことを聞きつつ次の手を考えよう。
公共の場での政治的な話はタブー。
とはいえ、不穏な何かがなければいたって安全。今はどうかわからないが、私が行ったときは表立った反日感情は感じなかった。
写真撮影の際、人を撮る場合は必ずその人に一言確認しよう。
カメラが趣味ではなくても、絶景が続くのでメモリは大目に持っていったほうがいい。足りなくて困っている人がいた。
九寨溝や黄龍は標高が高いため、症状が出る場合がある。特に成都から九寨溝まで飛行機で行く場合、急に高度が上がるので注意。実際、空港に降りた途端倒れる人もいるそうだ。
私は使わなかったが酸素ボンベが配られたり、黄龍では酸素が吸える小屋まであったりと色々気を使ってくれるので、ヘンだなと思ったらすぐに申し出よう。
高山病は、高地に来てからの最初の行動を気を付けるかどうかで、その後の発症率や症状が大きく変わるそうだ。私も高地には色々行ったが、これは正しいと思う。以下に高山病対策を記載する。
私の場合、1と3を常に心がけていると少し頭が痛くなるだけで済むことが多い。
また、短い日程だと高度順応ができずに体調を崩す場合があるので、できればのんびり周りたいところだ。
山の中を歩くが、しっかりとした遊歩道が整備されているのでスニーカーくらいので構わない。
ホテルなどは水洗だが、移動中には穴だけ開いているところもある。紙は流すと詰まるので、近くのゴミ箱に捨てる。紙がない場合が多いのでトイレットペーパーをロールごと鞄に入れておくといいい。外のトイレは全体的に綺麗とは言えない。
高山病と水に注意するべきだが、自分でできうる限りの対策をしても体調を崩すこともあるので、そうなったら無理せず寝ていよう。高山病は悪化すると死ぬこともあるので旅を中止して高度を下げる勇気も必要だ。
現地であったら便利なものを必須度順でご紹介。
女性ならではのものもあるので、参考にしてください。
旅行ではなるべく荷物は少ないほうがいいので、いるかいらないか迷ったら、それが現地でも買えるものかどうかで判断するのもひとつの方法。しかし、どうしても必要なものでない限り、結局なくても大丈夫だったということは多い。(反対に、なんでこんなものが・・と思いもよらないものが大活躍したりもする)
思い切って荷物を減らし、身軽に旅立とう。
【必須★★★】
【できれば持っていこう★★】
【必要に応じて★】
今回は本当に何事もなく、スケジュール通りに行程がすすみました。
いつもの旅行に比べると、若干、消化不良の部分もありましたが、九寨溝の美しさはやはり一見の価値があると改めて思いました。
中国は身近な国ということもあり、料理や風景、建物も中東などに比べたら、日本とそんなに違いはないので、異国に来たという感じはあまりありませんでしたが、その分海外旅行にあまり行ったことのない人でも、そんなに抵抗なく行けるのではないでしょうか。
世界遺産となった九寨溝や黄龍は、観光するための設備はとてもしっかり整っているので、トイレなどの心配はなく楽しめると思います。
ただ、やはりそうは言っても、山奥の秘境であることは間違いないので、どこかの高級リゾート並みのレベルを期待するのは筋違い。
今回周ったところを見れば、ホテルは暖房もないし停電もしますが、あんな山奥でちゃんとしたベッドで眠れることだけで十分だと割り切って行くのが旅行を楽しめる秘訣だと思います。
旅行を計画している方は、世界的に知れ渡る前に行くことをお勧めします。