キルギスとカザフスタン旅行のお役立ち情報を掲載。実際に現地に行って体験した事実をもとに、旅のポイントや注意点、治安、食事や宿泊施設の状況、持っていくと便利なものなど、独自の感覚と観点で記載しています。基本情報は外務省や旅行会社などのサイトを見ていただければわかると思うので、ここではそれ以外の現地で使える情報をご覧ください。
主な訪問地:アルマティ~(国境越え)~ビシュケク~アラ・アルチャ自然公園~トクマク~チョン・ケミン渓谷~イシク・クル湖畔~カラ・コル~バルスコーン渓谷~ソン・クル湖畔~ビシュケク
旅行時期:2015年7月/利用航空会社:アシアナ航空/[外務省]キルギス基本情報・カザフスタン基本情報
天山山脈が連なるキルギスとカザフスタンの自然と遺跡、シルクロードの歴史を巡る。カザフスタンのアルマティからスタートし、キルギスへは陸路で国境越え。世界遺産のブラナの塔と石人や玄奘三蔵法師も訪れたというアク・ベシムなどの遺跡、草原で鷹を操る鷹匠、大自然の中のフラワーハイキング、標高3000mを越えるソン・クル湖畔にある遊牧民のユルタでの宿泊体験、天山の真珠(中央アジアの真珠)とも言われるイシク・クル湖のクルーズなど、天山の麓に広がる大自然と文明が交差するシルクロードの風景を堪能した。
以下のリンクをクリックすると、その行程が書かれた旅行記をご覧になれます。
一番気に入った場所は、チョン・ケミン渓谷の村。村のあちこちに色とりどりの花が咲き誇り、動物がのんびり草を食む緑の畑や草原と、その向こうに連なる雪をかぶった天山山脈が、まるで絵本か何かのようにどこか現実離れした美しい風景だった。
朝日が差し込み始る早朝は特に幻想的で、ひんやりとした空気の中を散歩するのはとても気持ちいい。宿泊したゲストハウスも居心地がよく、久々に心から来てよかった~と思える場所だった。
天山山脈を望む草原にポツンと高い塔が立っていて、その近くにはなんともユーモラスな顔をした石人が点在している。塔の内部には階段があり頂上まで上ることができるが、そこからの眺めはとてもいい。
宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンも良く訪れたという渓谷でガガーリンの銅像やモニュメントも建てられいる。険しい山肌には雪豹の涙という意味のバルスコーン滝が流れ落ち、そこまでのトレッキングも可能らしい。
夏にはユルタが設営され、馬などの放牧も行われている。
標高3016mの大草原が広がる別天地。今回、その湖畔で夏の間暮らす放牧民のユルタに宿泊したが、ひさびさに山小屋に泊まる感覚を味わった。トイレは穴を掘っただけのものだし、お風呂もないし、電気はモーター発電で夜は消灯するし、利便性から言えばかなり不便だが、その代わり、降るような満天の星空と近代的な建造物が何もない世界を体験できる。
キルギスの中でも一大観光地となっている。水の色がとても美しく泳げる場所もたくさんあるので、リゾート気分を味わうならおすすめの場所。高台にある岩絵野外博物館からは湖と天山山脈が一望できる。
市場らしいごちゃごちゃ感が楽しい。キルギスに限らず市場はその国の特色が色濃く出るので一度は立ち寄る価値はある。カザフスタンのアルマティにある中央バザールは中は撮影禁止なので、写真を撮るならこちらで撮ろう。
街中のホテルは設備も整ったよくある普通のもの。暑いと冷房があまり効かないので寝苦しい場合もある。
郊外のゲストハウスは民家の延長のような設備だが、水周りなどとても綺麗で快適だった。まわりの環境もとても静かでむしここちらの方が心地よい。
1泊したユルタ(遊牧民のテント)は、山小屋に泊まるような感じだったが、一応簡易ベッドで寝ることが出来る。小さな小屋のシャワーもあるが寒いので入っている人はいない。トイレはボットンで夜は真っ暗になるのでライトは必須。
田舎も含めほとんどのホテルでWi-Fiが使えた。
いわゆる中央アジアの料理。羊肉を使った料理をはじめ、チャーハンのようなプロフやミートソーススパゲティのうどん版のラグメン、丸く焼いたパンなど。
パンは丸いもの以外にもいろいろと種類があり全般的にとても美味しい。
蜂蜜や手作りのジャムも何種類もありこちらも絶品だった。
料理は脂っこいものが多いが味は良いので、食べ過ぎなければ毎食でも大丈夫。この時期は果物も豊富で甘くて美味しい。
水道水は飲めないのでミネラルウォーターを買おう。
街中は人ごみが多いのでスリなどがあるらしいが、全体的な雰囲気は危険な感じはまったくしない。
田舎に行くともう平和そのもので、宿の鍵も外側からかけない(鍵がない)ところもあった。
主要道路などでは警察が検問をしていて、大型バスはたびたび止められチェックされることも。また、そういった場所以外にも警察に止められることもあり、多くはなぜ止められるのか理由は定かではないらしい。お金がほしいだけのときもあるとか。
日本円は両替できないので米ドルをもっていく。両替所によっては、紙幣が汚いものや1ドル札などの小額紙幣は受け付けてくれない。ただし、ソムからテンゲの両替は硬化もOKだった。
国境付近での写真撮影は禁止。
バスを降りるときは、スーツケースも含め全ての荷物を持っていく。車の中も念入りに調べられるため所有者のわからないものは残さないようにしておく。
ソン・クル湖畔でユルタ泊をしたが標高が3000m以上あり朝晩は冷えるので冬用の防寒具が必要。小さなベッドと掛け布団は提供されたが、寒くて眠れなかったという人続出。薄い寝袋があるといいかも。
簡易的なシャワー小屋があったが誰も使っていないし、入らないものとして行った方がいい。私も、着替えとメイク落としシートで拭いただけで済ませた。
パジャマや洗面器を持ってきた人もいたが結局使わずじまい。山小屋に泊まる感覚でいこう。
トイレはユルタから離れた場所にあり、夜は消灯するのでライトは必須。
写真撮影の際、人を撮る場合は必ずその人に一言確認しよう。
国境付近や一部施設内では撮影禁止、もしくは有料。トラブルを防ぐためにも警察や軍関係の場所では撮影を控える。
ホテルは洋式だが、郊外のレストランや遺跡、休憩所などはイスラム式(和式)のところが多い。外のトイレは基本的に紙がないので持参しよう。有料のところは受付に置いてある場合もあるのでそこで必要な分だけもらうことができる。
夏はかなり暑くなる(40度以上になる場合も)ので日中の観光は体に応える。水分をこまめに補給し、日よけ対策は万全にしたほうがいい。
私は大丈夫だったが、料理が脂っこいのでその脂でお腹を壊す人が多いらしい。腹八分目でお腹の調子を見ながら食べよう。
また、標高3000mを越えるソン・クル湖畔まで行くなら、朝晩は5度くらいまで冷えることもあるので、防寒をしっかりする。寝る時はマスクがあるとあたたかくて喉の乾燥も防げて快適。
現地であったら便利なものを必須度順でご紹介。
女性ならではのものもあるので、参考にしてください。
旅行ではなるべく荷物は少ないほうがいいので、いるかいらないか迷ったら、それが現地でも買えるものかどうかで判断するのもひとつの方法。しかし、どうしても必要なものでない限り、結局なくても大丈夫だったということは多い。(反対に、なんでこんなものが・・と思いもよらないものが大活躍したりもする)
思い切って荷物を減らし、身軽に旅立とう。
【必須★★★】
【できれば持っていこう★★】
【必要に応じて★】
一番の印象は「なんて美しい国なんだろう」ということ。
私が訪れたのは7月中旬だったが、あちこちに色とりどりの花が咲き誇り、草原の緑と天山山脈の白と青空と、本当に綺麗な景色を作っていた。
特に田舎や渓谷の方では、そんな鮮やかな風景の中で動物たちがのんびりと草を食み、まるで絵本や絵画の中を歩いているようだった。
宿泊したゲストハウスも静かで居心地良く、手作りジャムやパンが並ぶ朝食はとても美味しい。
標高3016mのイシク・クル湖畔では遊牧民のユルタ(移動式のテント)に宿泊。かなり冷え込む中、簡易ベッドでの就寝は決して寝心地がいいとは言えなかったが、満天の星空の下、どこまでも広がる大平原の中で過ごしたひと時は思い出に残る体験となった。
ガイドブックも少なくあまり知られていない国だが、ここ数年の海外旅行で一番行ってよかったと思える場所。今のところ、日本からはカザフスタン経由が最も行きやすいルートなので、二国併せて観光するといい。2015年7月現在、日本人に対するカザフスタンのビザは期限付きで免除されている(キルギスはもともと不要)。
夏のフラワーウォッチングやハイキングの他、秋はポプラなどの黄葉、冬はスキーが楽しめるそうなので、次にどこの国に行こうか迷っていたらぜひ検討してみてはいかがだろう。
キルギス・カザフスタン旅行記
キルギス・カザフスタン写真集
キルギスの動画
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