主な訪問地:インレー湖~ヤンゴン~成田
インレー湖のサンライズを見て国内線でヤンゴンへ。巨大なイケメン仏像が迎えてくれるチャウタッジー・パゴダ、さまざまなお土産が揃うボージョー・アウンサウン・マーケット、ここを見ないとミャンマーは語れないというヤンゴンの中心地スーレー、100年以上の歴史があるアウンサン将軍が使っていた建物でのディナーなど、ミャンマー最終日を満喫。
まだ暗い中、ホテルのレストランで朝食。
朝食後一旦部屋に戻り、出発の準備をしてチェックアウト。
このホテルは、今回のミャンマー旅行の中で一番気に入ったホテルでした。
出発の時間までデッキで待っていると、二度見せずにはいられない風体の人がやってきました。
実は食事の時に姿を拝見し、気になって気になってしかたなかった人なのですが、あのマツコデラックスにそっくりなのです。
ここで話しかけなければ一生後悔すると思い、思い切ってハロ~と声をかけてみました。
どこから来たのかと聞くとタイから来たとのことで、これまで見ていた感じだとツアーの添乗員として仕事で来てるっぽい。
モジモジしていると、こういうことには慣れているらしく、向こうから「一緒に写真を撮りたい?」と言ってきてくれました。
もうそこからは、遠巻きにしていた他のメンバーも入り乱れて撮影大会。タイのマツコさんは嫌な顔一つせず、終始快く撮影に応じてくれました。どうもありがとうございます!
今度タイに行ったらぜひ案内してもらいたい♪
6時半、マツコさんとお別れし出発。
早朝のインレー湖は冷え冷えで、長袖シャツにフリースを着こんでちょうどいいくらいです。
ボートに乗ってしばらくすると、山の向こうから朝日が昇ってきました。
朝もやが立ち上る湖面にオレンジの光が射し込みとっても幻想的。
約20分で船着き場に到着。
みんなが揃うまで川を見ながら待っていると、どこかの国の撮影クルーが向こうの水路から現れました。今まさに撮影中という感じです。
あんな不安定なボートの上で大きなカメラをかついで撮るなんてさすがプロ。どういう作品なのか知りたかった。
船着き場からバスに乗って空港へ向かいます。
移動時間を使って、ワナさんから今日の予定の説明。
=====ガイド======
空港まで40~50分かかる。飛行機は自由席。水の持ち込みは時々できる。ルールは毎日変わるので行ってみるまでわからない。
ヤンゴンについたら、チャウタッジー・パゴダに行く。ここには、ミャンマー一綺麗な顔のお釈迦様がいる。
その後飲茶のランチ。ランチのあとヤンゴンの中心部の観光。100年以上前にイギリスの植民地時代だったときに建てられた歴史ある建物が60件ほどある。これらの建物はコロニア調と呼ばれ、東南アジアの中ではヤンゴンに一番残っている。
その建物が多く集まっている場所がスーレー。ここには600年前に建てられたスーレー・パゴダがあり、ここを中心にして集まっている。スーレーは宗教的も政治的にも面白く、ヤンゴンの生活もよく見られるので「ヤンゴンのハート」と呼ばれている。ここにくれば、ヤンゴンのことをよく知ることができる。
スーレーの見学のあと、ボージョー・アウンサウン・マーケットに行く。これはスーチーさんのお父さんの名前がついた市場。観光客向けのお土産がたくさんそろっている。
ここで買い物したら、10分くらい歩いてヤンゴンの街並みが見渡せるサクラタワーという高層ビルの最上階にあるバーで休憩。
休憩後、夕飯。時間があれば、夕食に行く前に地元の人がいくスーパーに寄る。ここでは現地の通貨と米ドルしか使えない。
今日の夕飯はミャンマー料理。レストランはスーチーさんのお父さんのオフィスだったところで歴史的に価値のある建物。
夕食の後空港へ向かう。空港には20時くらいに着く予定。
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ミャンマー最終日ですが、最後の最後まで盛りだくさんの内容です。
朝日が差し込む中をしばらく走っていくと、何やら着飾った人たちの行列に遭遇しました。
=====ガイド======
これは、出家する子供たちを送る行列。馬に乗っている子供たちがこれからお坊さんになる。仏様が出家したら馬に乗るのでそれを真似ている。地面を歩くと地面にいるマーラーという悪い神様の悪影響があるため歩かせない。
出家するのは7歳くらいからで、それは自分が食事をする鉢を持ち上げられるくらいの年だから。
子供たちの周りにいる女性たちは村で一番の綺麗どころで、その女性たちに言い寄るために若者たちもくっついてきている。
みんなが撒いているのはポップコーン。それに混じってお金も撒かれるが、それは誰が拾ってもいい。
この祭事は、ミャンマーの人たちにとってはとても誇らしく、一生に一度はやりたいと思っている親が多い。だから、このために一生懸命お金をためている。
出家すると、毎日3時半か4時ごろ起きて、食事も1日に2回しかないという厳しい生活が待っている。また、結婚はもちろん、女性の隣に座ることもじっと見ることも許されない。
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この子たちは、両親の想いを小さな背中に背負って出家していくのですね。。
ヘーホーの空港に着きチェックイン。天気も良く、飛行機も順調に飛んでいる感じです。
事前にもらった行程表では、9時55分発の飛行機に乗る予定だったのですが、8時40分発のに変更。空港での待ち時間が減るのは大いに歓迎です。
アナウンスがあり、青空の下のんびりと歩いて機体まで向かいます。
中に乗り込んで好きな席に着席。
ヤンゴンまでのフライトは1時間10分と短いですが、簡単な軽食が提供されました。
9時50分、あっという間にヤンゴンに到着。
こちらは暑いので、今まで来ていた上着などをスーツケースにしまって出発です。
空港から40分ほどかけてチャウタッジー・パゴダへ。
道中では、スーチーさんの自宅も見えました。
パゴダの中は裸足にならなければならないため、バスの中で靴を脱いで行きます。
中へ入ると、目を見張るほど大きな仏像が横たわっていました。
=====ガイド======
チャウタッジー・パゴダの名前の意味は、6階建てのパゴダという意味でそれくらい大きい。
目に水晶が埋め込まれた62メートルあるメインの寝釈迦仏と、背中のところにある八曜日の祭壇を見る。
1906年から1年かけて最初につくったときは寝釈迦様に見えないくらい醜かった。なぜなら作者がインド系の人で仏教に詳しくなかったから。なぜビルマ人がつくらなかったというと、寄付した人が精米所で儲けたお金をイギリス政府のバックアップのために渡していたため。当時ビルマ人はイギリスが嫌いだったので、その功徳を無視していたらインド人に制作の話がいった。彼が亡くなるのを待って、1966年に作り直された。
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仏像の足元の方へ移動してみます。
ここには、仏像の全体が見られる展望台がありました。狭いので順番に上って写真撮影。
=====ガイド======
涅槃仏ではないので足の裏に絵がある。仏様は生まれつき足の裏に絵があり、涅槃になると自然と消える。
これらの絵は森羅万象を表し、全て仏様の下にあるという意味。それらのひとつひとつの意味がこの看板に説明されている。
小乗仏教的な考え方で、須弥山を中心として我々が住んでいる地球とその他の島4つが取り囲んでいる。島と島の間に大きな海、月、太陽がある。月はうさぎ、太陽はクジャクで、太陽を見たら勇ましく怖い気がなくなるという意味を持っている。
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さらに背中側に周っていきます。
=====ガイド======
仏像の指先の形は32種類以上あるが、もっともポピュラーなものが下を向いて大地を触っているもの。これは、菩提樹の下に座っている時に悪さをするマーラーの神がやってきて、その力を退けるために大地を触って大地の神を呼びマーラーを撃退したときのポーズ。勝利の形とされている。
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そして最後に八曜日の祭壇へ。
ちなみに私は火曜日生まれで「ライオン」とのことでした。
=====ガイド======
八曜日の柱。
ミャンマーでは、自分の生まれた曜日を大事にしていてその曜日の神様にお祈りする。曜日は8曜日あるが、これは惑星と方向の数と一緒でそれらに影響を受けるため。
人の名前も曜日で決めていて、名前を聞けばその人の生まれた曜日がわかる。曜日によって性格診断や相性診断などもある。
それぞれの曜日にはイメージの動物があり、月曜日は虎、火曜日はライオン、水曜日の午前は牙のある象、午後は牙のない象、木曜日はネズミ、金曜日はモグラ、土曜日はドラゴン、日曜日はトリ。
占い師がとても深く生活に密着していて、企業や結婚などいろいろな場面で占ってもらう。
ミャンマーでは名字がないので、女の人は結婚しても名前が変わらない。その影響か、ミャンマーでは奥さんがとても強い。
八曜日の像は本当は仏塔のまわりにあるが全部回っていると時間がかかるため、一ヵ所でお参りできるミニチュアがある。ミャンマー全国で八曜日をまとめて拝めるのはここにしかない。
一番のお供えは水で、自分の年より一回多い数をかける決まりがあるが、しかし大変なので、仏、親、僧侶、お経、先生(?)の偉いものに対して仏像と自分の曜日の像に5回かければOK。
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自分の生まれた曜日とその曜日の性格などを知りたい場合は、ネットで「八曜日」とか「八曜日 占い」とかで検索するとたくさん出てきます。
興味のある方はぜひお試しあれ!
ヤンゴンの街中を通ってランチに向かいます。
=====ガイド======
日曜日はパゴダにお参りに来る人が多いのでその周りは渋滞する。
左側にロータリーがあり、その真ん中の塔にウイザラという名前のお坊さんの銅像がある。イギリス時代にイギリス政府に反逆して刑務所に入れられ、その中でハンガーストライキを行い亡くなってしまった。もともとロータリーにはイギリス女王の銅像があったが、独立してからそのお坊さんのものにした。
ロータリーは信号のかわりに今でも多く使われている。もともと左側通行用に造られたが、今では右側通行として使っている。
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今日のランチは飲茶。
飲茶なのでひとつひとつは小ぶりですが、けっこうたくさんの種類が出てきてお腹いっぱい。
どれも食べなれた味で、やっぱりどの国に行っても、中華料理というのは安定率が高い料理ですね。
ランチの後は、お土産を求めてボージョー・アウンサウン・マーケットへ。
=====ガイド======
このマーケットは屋根があって涼しいから暑い昼間に行くのにぴったり。
この市場の建物は、1924年に建てられた植民地時代のもの。コロニアスタイルで、入口と窓がアーチの形をしている。
以前はイギリス人のスコット将軍の名前をつけてスコット・マーケットと呼ばれていたが、独立後にスーチーさんのお父さんの名前にした。
市場には世界中の観光客がくるので、観光客用の品物が揃いいろいろな通貨が使える。
宝石なども売られているが、中には偽物や品質の悪いものもあるので注意。
この後、おすすめの漆器、クッキー、白檀の木彫り、Tシャツ、宝石のお店を案内するが、最初から自由行動してもいい。
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建物の中に入るとお店がびっしりと並んで、たくさんの観光客で賑わっていました。
エアコンがまあまあきいているので、外の30度ごえのところと比べると居心地がいい。
まずは、ワナさんについていくつかのお店を周ってみました。
そのあと、自由にマーケット内を散策。思った以上に広くて、ある程度絞って周らないと時間がたりないくらいです。
いろいろなジャンルのエリアがありますが、一番おもしろかったのは屋台や食料品エリア。ちょうどお昼時だったので、食事をする人がたくさんいました。
あちこち見ましたが、結局このマーケットでは会社用のお土産に、D24 地球の歩き方 ミャンマー 2017〜2018 [ 地球の歩き方編集室 ]で紹介されていた、ホワイトエレファントクッキーを購入。
米ドルで買うと割高になるので、現地通貨のチャットで払うのがおすすめです。
この内容で、ひと箱9000チャットでした。
他にお茶とかも欲しかったのですが、かなり高い値段をふっかけられたので、後で行く予定のスーパーで見ることに。結果、それが正解でした。
ボージョー・アウンサウン・マーケットを物色後、歩いて数分のところにある「サクラタワー」へ向かいます。
途中にはケンタッキーやマンションなどもあり、さすが都会という感じ。
「サクラタワー」は日本の資本が入った高層ビルで、中にはいくつもの日本の企業が入っています。
エレベーターで、最上階の20階にあるレストラン「ティリピサヤ・スカイ・ビストロ」へ。
ここで、ヤンゴンの街並みを一望しながら、旅行会社からワンドリンクのサービスです。
エアコンのきいたおしゃれな店内はとても居心地がよく、暑いヤンゴンで一休みするには最高の場所。おすすめです!
サクラタワーで一息ついたあと、ヤンゴンの中心地スーレーへ。
=====ガイド======
歴史的価値のある建物がたくさん集まっているスーレーという場所へ行く。
その途中に、2007年にお坊さんを始めとした人たちが政権に対して反政府デモをしたときに、日本人ジャーナリストの長井健司さんが殺された場所がある。キャノンのお店の手前。
宗教的にも興味深い場所で、仏教のスーレー・パゴダ、イスラム教のモスク、キリスト教の教会、ヒンズー教のお寺がある。こういう場所は世界でもここだけ。また、裕福な階層から貧困層までいろいろなレベルが混在しているのもこのエリア。
マハバン・ドゥーラ公園には、1948年にイギリスから独立したのを記念に建てられた独立記念塔があり、市役所や最高裁判所などもこの周りにある。ヒンズー教のお寺以外、全部一緒に見られる。
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マハバン・ドゥーラ公園の前でバスをおりて少し散策。公園の脇には屋台もあり、たくさんの人で賑わっています。
公園からバスの止まっている場所まで町中を歩いていきます。
都会は都会でいいところはたくさんありますが、街歩きをするならやっぱり田舎が好きだな~
再びバスに乗り、地元のスーパーで買い物。
サッカースタジアムや中央駅の近くにある小さなお店です。
小さいと言っても品数はなかなかなもので、インスタント製品もご覧のとおり。
そして、「伝統的な日本食」というキャッチフレーズで、お弁当も販売されていました!内容も日本でよく見るやつにそっくり。
それだけヤンゴンには日本人が多くいるということなのでしょう。
ここでは、ミャンマーのお茶を購入。
さきほど訪れたボージョー・アウンサウン・マーケットでは10ドルと言われたものが、このお店では約2ドルで買えました。(ちなみに空港では6ドル)
さらに試供品までくれて、やっぱり日用品の買い物は地元のスーパーに限ります。
このお店では米ドルも使えましたが、現地通貨が一番お得に買えるので少し残しておくといいと思います。
スーパーでお土産を買った後は、「ハウス・オブ・メモリーズ」というレストランでミャンマー最後の食事です。
このお店は、アウンサン将軍が使っていた建物をレストランとして利用していて、店内には当時使っていた執務室や家具、家族の写真なども展示されています。
お店の前まではバスは入れないので、大通りで降りて歩いて向かいます。途中に、「江戸鮨」という日本食レストランもありました。
そのすぐさきに「ハウス・オブ・メモリーズ」の立派なお屋敷が建っています。
100年以上の歴史があるコロニアル様式の建物は、色使いや形がとてもおしゃれで、これは食事をするだけではもったいない。
ここでのメニューはミャンマー料理ですが、グリーンピースの入ったバターライスが名物。アウンサン将軍の好物だったそうです。
食事の後、二階にも見学に行ってみました。
将軍の執務室には、古びたタイプライターが置かれた机があり、その周りの壁には家族の写真などがいっぱい。
二階を一通り見た後すっかり日の沈んだ外に出ると、建物全体がライトアップされ、庭で食事をする人たちの姿もありました。
歴史的にも貴重な建物で、展示物もたくさんあるので、一度は足を延ばしてみるのもいいと思います。
これで今回のミャンマー旅行のスケジュールはすべておしまい。このまま空港へ向かいます。
約20分ほどでヤンゴン国際空港に到着し、チェックイン。ここでガイドをしてくれたワナさんともお別れです。1週間お世話になりました!
時刻は20時。
搭乗時刻まで空港内のカフェで休憩。この空港はとても広くて綺麗なので、待ち時間もそんなに苦ではありません。
でっかいチャイでお腹がガバガバになったところで搭乗。
帰りも全日空の直行便なので気が楽です。
ミャンマーはけっこう国土が広く、見どころが点在しているので予想以上に移動に時間がかかりました。
1週間で充分だなと思っていましたが、じっくり色々な場所を見たいならもう少し長い日程で訪れた方がいいと思います。
東南アジアの国というと、どこも似たようなイメージを持っていましたが、ミャンマーは期待以上の見所が多く、特色のあるパゴダやボートで巡るインレー湖などとても楽しめました。
今度はもっと山岳の方を中心に行ってみたいな~。
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