ミャンマー旅行のお役立ち情報を掲載。実際に現地に行って体験した事実をもとに、旅のポイントや注意点、治安、食事や宿泊施設の状況、持っていくと便利なものなど、独自の感覚と観点で記載しています。基本情報は外務省や旅行会社などのサイトを見ていただければわかると思うので、ここではそれ以外の現地で使える情報をご覧ください。
主な訪問地:ヤンゴン~ゴールデンロック(チャイティーヨ)~バガン~カックー~インレー湖
旅行時期:2017年2月/利用航空会社:ANA/[外務省]ミャンマー基本情報
2000年に観光客に開放されたカックー遺跡や水上村が広がるインレー湖、今にも落ちそうなゴールデンロック、3000もの仏教遺跡が点在するバガン、発展が著しいヤンゴンなど、ミャンマーの見どころを網羅。往復直行便と国内線を3回利用して移動時間を大幅に節約した。
国土が日本の1.8倍と意外に広いミャンマーには、仏教の聖地をはじめ、山や湖、海など自然も豊富。
見所として有名なのが、山頂の崖の上に今にも落ちそうにのっかっているゴールデンロックや夕日の中の仏塔群が美しいバガンなどがあるが、最近では、2000年に観光客に開放されたカックー遺跡なども脚光を浴びている。
カックー遺跡は、カラフルな細い仏塔が林のように立ち並び、風が吹くとその仏塔の先端についている風鈴がとてもいい音を出す。行くまでは知らなかったので、驚きと共にとても感動した。(動画はこちら)
そのカックー遺跡から数時間で行けるインレー湖もぜひ訪れてほしい場所。湖には水上村が広がり、住宅だけでなく伝統工芸の工房や寺院などもある。観光には小型のボートで巡るが、湖面の涼しい風がとても気持ちいい。インダー族の独特な漁の姿はインレー湖名物となっている。宿泊にはリゾート感満載の水上コテージがおすすめ。
ヤンゴンのシュエダゴン・パゴダもミャンマーを訪れたら必見の場所。早朝から夜間まで開いているが、特に人気な時間帯が夕暮れ時。夜にはライトアップもされ、多くの観光客でにぎわっている。
安宿から高級ホテルまでピンキリだが、高級ホテルに入る部類の宿はサービスもよく設備もいい。インレー湖では水上コテージに宿泊したが、ご当地感とリゾート気分を満喫できるのでおすすめ。
ミャンマーではチップの習慣はないが、そこそこのクラスのホテルではあげるのが普通となっているよう。その場合、現地通貨のチャットでも米ドルでもOK。相場は他の国と一緒で1ドル程度。
ミャンマーと日本の電圧は違うが、コンセントの形状は日本のでも問題なく挿せた。ヤンゴンで宿泊した「セドナホテル」では、使えるコンセントがカウンターの下に隠れていてホテルの人に教えてもらうまで見つけられなかった。
スタッフの対応もとても感じが良く、この旅行中、嫌な思いは一度もしなかった。
揚げ物が大好きな国民性なので、油を使った料理が多い。中華調理とインド料理のテイストが入った東南アジアの料理という感じで、日本人にもなじみやすい味。都心や観光地では、ミャンマー料理以外のお店もいろいろあるので飽きないと思う。
日本人がよく訪れるホテルでは、和食が用意されているところもある(インレー湖の水上コテージでは巻き寿司などがあった)。
また、南国らしく果物が豊富で、そのままでもいいが、フルーツジュースがとても美味しい。バナナやパパイヤなど種類もたくさんあり、個人的にはイチゴジュースがとても気に入った。
お酒はミャンマービールやワインなどがあり、ビールは300円から400円、ワインは600円くらいのところが多かった。ミャンマー人もおすすめするミャンマービールは、東南アジアの中でも美味しいビールだと有名。
水道水は飲めないのでミネラルウォーターを買おう。一本30円から50円ほどで買える。
今回は街中を歩き回る時間がなく観光地のみの印象になるが、まったく危険な感じはしなかった。ただし、カックー遺跡周辺など、かつて内戦があった地域は、現地のガイドをつけないと入れないなどの規制がある。
バスの移動中も含め、ストリートチルドレンやホームレスの姿はほとんどなく、寺院や公園でのんびりする光景があちこちで見られた。
境内へ入るには、入り口で裸足になる必要がある。場所によって下駄箱があったりそのまま置いていったりと様々で、お金が必要な場合もある。
日が照りつける場所はかなり地面が熱くなるので、マットや大理石が敷かれているエリアを選んで歩くといい。屋内だけでなく屋外も裸足で歩くため、観光が終わった頃には足の裏が汚れているので、気になる人はウェットティッシュなど用意しておくと役に立つ。また、パゴダ巡りは脱ぎ履きが簡単なサンダルが便利。
ミニスカートや短パンなど露出の多い服装だと入れない、もしくは腰巻を巻くなどの対応が必要なため注意。
写真撮影の際、人を撮る場合は必ずその人に一言確認しよう。
パゴダを含め、今回観光したした場所は、写真撮影禁止のところはなかった。ただし、移動中などに見かける軍関係や橋などは撮影するとトラブルのもとになるので注意(橋に限ってはそれほど厳しくないとのこと)。
仏像と一緒に写真に写るのはタブー。
現地通貨はチャットだが、米ドルを使えるところも多い。ただし、米ドルだと割高になる場合があるので、チャットに換金しておくと便利。
ホテルや街中のレストランは洋式だが、郊外の遺跡や休憩所はイスラム式(和式)のところが多い。外のトイレは紙がないので持参しよう。
乾季の時期は、昼間は気温が上がるものの湿気が少なく意外に過ごしやすい。バスの中やホテルは冷房が効いてるので、そこと外の温度差で風邪をひかないようにしよう。
遺跡や寺院の観光中には水がすぐに買えるとは限らないので、必ず持参すること。
高原にあるインレー湖は、朝晩はかなり冷えるのでフリースなど厚めの防寒着があるといい。
現地であったら便利なものを必須度順、番外編でご紹介。
旅行ではなるべく荷物は少ないほうがいいので、いるかいらないか迷ったら、それが現地でも買えるものかどうかで判断するのもひとつの方法。しかし、どうしても必要なものでない限り、結局なくても大丈夫だったということは多い。(反対に、なんでこんなものが・・と思いもよらないものが大活躍したりもする)
思い切って荷物を減らし、身軽に旅立とう。
【必須★★★】
【できれば持っていこう★★】
【必要に応じて★】
ミャンマーの観光の情報は日本でもけっこう目にするので、色々知っている分、出発前はそれほど大きな期待は抱いていなかった。しかし、実際現地に行ってその場に立つと、やはり間接的な情報で得ていたイメージとは雲泥の差があり、全体を通してかなり満足度の高い旅行となった。
私が訪れたのは乾季の終わりだったが、連日快晴に恵まれ、真っ青な空の下で輝く金色のゴールデンロックやパゴダ、2000年に観光客に開放された小さな仏塔が林のように立ち並ぶカックー遺跡、オレンジ色の夕暮れに染まるインレー湖やバガンの仏塔郡など、絵葉書のような風景をたくさん見ることができた。また、ミャンマー人の大人しくて控えめな国民性にもとても好感が持てた。
今回は7日間でインレー湖やカックー遺跡まで訪れたが、夜明け前に起きて出発とかけっこうハードなスケジュールだったため、もうすこし余裕をもった日程で周りたかった。
ミャンマーには山も多いので、今度は山岳地帯を中心に訪れてみたい。