主な訪問地:カッパドキア~アンカラ
朝日の中浮かぶ気球を眺めながらの早朝散歩のあと、キノコ岩が林立するこれぞカッパドキアという風景が広がるパシャバーを観光。洞窟レストランでランチをし、トルコの首都アンカラまで移動した。
朝起きて、外を見ると天気は晴れ。
ここにきて、ようやく晴れてくれました。
これは気球が飛んでいるかも
と思いカメラを持って見晴らしのいい場所まで行ってみると、想像以上の数の気球がフワリフワリと浮かんでいました。
昇り始めた朝日に空が赤く染まる中、その光景はとても幻想的。
写真を撮りながら気球を見つつホテル周辺を歩いてみました。
ウチヒサルの丘から見下ろすカッパドキアの大地は、太陽の光が当たっていると陰影ができて、よりその奇岩の様がはっきりします。
細い石畳の路地をあてどもなく進んでいくと、路地の先に思いもよらない景色が広がっていたりととても楽しい。
丘の斜面に連なる石造りの建物が太陽の光でオレンジに輝くさまは、なんだかとても眩しくて現実感がなく、映画館かなにかでその景色を見ている感じ。
そんな風景に圧倒されながらさらに進んでいくと、大きな洞窟住居の跡がありました。
中に入れたので行ってみると、最初の広間に野菜などの植物が干されていて、今でも村の人が使っているようです。
さらに奥に行ってみると梯子が立てかけてあり、上に行くことができました。
梯子を上って小さな穴から顔を出すと、若干のスペースがあり、その谷側に開いた穴から気球が飛んでる様子が見えました。
カッパドキアの絶景を洞窟の中から独り占めです。
しばらくそこで景色を眺めたあと、そろそろ朝ごはんの時間になるのでホテルに戻りました。
朝食は昨日と同じような感じでしたが、天気がいいのでそこから見える景色は最高。
さらに、気球に乗りに行った観光客が多かったようで、人も少なく空いていてのんびりできました。
9時ホテル出発。
青空の下の景色はやっぱり綺麗です。
まずは今日の予定の説明。
=====ガイド=====
これから写真ポイントをまわって、トルコ石のお店「Hanem(ハーネム)」に行く。
トルコ石は12月の誕生石。
誕生石はもともとユダヤ人が占星術や聖書とからんでつくったものと言われているのでそんなに古いものではない。
四大文明のころからトルコ石は使われていた。
エジプトの方では「神の石」と言われ、ツタンカーメンのマスクにも使われている。また、ネイティブアメリカンの間では、「空の宝石」と呼んでいた。
キャラバンサライ(隊商宿)を見たが、シルクロードを旅している人たちは、旅のお守りとして持っていた。その石を持っていると、幸せを呼び悪いエネルギーを吸収してくれると言われている。
人からもらうと幸せになれるという。
トルコ石のお店の後、洞窟ホテルのレストランでランチを食べ、アンカラへ向かう。
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次はハヤティーさんから。
=====ガイド=====
これから予定には入っていなかったが、カールクという写真ポイントに向かう。
今まで何度もNHKとそこに行って写真を撮った。
今回は、綺麗な景色が見られるホテルに連絡を入れたので、そこのレストランのテラスから見ることができる。
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といって着いたところは、本当に素晴らしい風景を一望できる「Ahbap Konagi (アフバップ コナーウ)」というホテルでした。
下に降りることもでき、たくさんの観光客が洞窟の中に入っているのが見えます。
私たちは写真だけだったので下りれませんでしたが、時間があったらぜひ散策してみたい場所です。
写真を撮った後はトルコ石のお店「Hanem Art Center(ハーネム・アート・センター)」に向かいます。
お店の人は日本語ペラペラ。日本人スタッフもいます。
まずは、トルコ石の説明から始まりました。
=====ガイド=====
今までで、本物のトルコ石を見たことありますか?
トルコ石は世界中のいろいろなところで採られていて、その場所によって少しずつ違う。
薄い緑のは中国、表面を磨いてもザラザラするのはアメリカのアリゾナ、トルコやイラン、エジプトで採れるのはトルコブルーやアンティークのもの。アンティークのは現在カッパドキアでは採ることができず、トルコ石の中で一番珍しい。
トルコ石の偽物もたくさん作られている。
本物との違いは、石を割ってみるとわかる。偽物は中は白く、本物は中も同じ色。
でも割ることはなかなかできないから、裏を見てみる。本物はザラザラ。
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そろそろ旅も終盤になってきたので、みんな結構真剣に見ていました。
カッパドキアは物価が安いので、もし本物のトルコ石を買いたいなら、イスタンブールなどの都市部よりここで買った方がいいと思います。
トルコ石で目の保養をした後は、キノコ岩で有名なパシャバー地区へ向かいます。
今までの洞窟タイプのもそれはそれでいいですが、やはりこれが見たかった。
この地域はカシミヤでも有名で、ブランケットなどの製品を入口のお土産屋さんで買うことができます。
みんなまずはそのお土産屋さんに行きましたが、私は興味がなかったのでさっさとキノコ岩を見に行きました。
想像以上に大きなキノコの塔がニョキニョキ地面から生えていて、これはまさにカッパドキアと言えばという絶景。
奥の方へ行くと岩陰に隠れるように教会などもあり、中へ入ることができます。
キノコが林立する間には遊歩道が設けられているので、そこを歩いていけば見どころを周れると思います。
あまり時間がなかったので、かなり早足で見て回りましたが、全部をじっくり見るにはぜんぜん足りない。
仕方なく遠くは諦め、最後に全景を見渡せそうな丘の上に登ってみました。
これはすごい
かなり広い範囲にキノコ岩が点在しているのが見えます。
時間が限られる場合でも、ここからの景色は見ておいた方がいいでしょう。
この後、少しバスで行ったところにある「ラクダ岩」を見学。
私たちは写真ストップのみで遠くから見るだけでしたが、すぐ近くまで行くこともできます。
今日のランチは、洞窟ホテル「Temenni Evi(テメンニ エヴィ)」のレストラン。
レストランは丘の上にあり、バスを麓で下りてから歩いて上って行きます。
中へ入ると、エルトゥールル号の模型や船員たちの写真が飾ってありました。
→エルトゥールル号遭難事件
今日のメニューはテメンニスープ、レンズ豆の煮込み、なすのケバブ、デザート。
なすがトロトロで付け合せのヨーグルトと一緒に食べると美味しい。
お腹がいっぱいになった後は、レストランの裏にある展望台へ行ってみました。
そこからは、麓の街並みが一望できます。
この後は、アンカラへ向かうので、カッパドキアの景色もそろそろ見納め。
たった二日の滞在でしたが、ここは本当に来てよかったといえる場所でした。
午後は、カッパドキアを離れてアンカラまで移動です。
また移動時間を利用して、塩野七生さんの「ハレムのフランス女」の話をご紹介してくれました。
=====ガイド=====
【内容】
ヴェネツィアの運河を軽やかに滑るゴンドラはなぜ黒く塗られているのか?トルコのスルタンに献上されたフランス女の辿った数奇な運命とは?古代の聖地巡礼ツアーの有り様は?『オデュッセイア』を地中海世界風に読み解けば…etc.。生身の人間が作り出した地中海世界の歴史。そこにまつわるエピソードを、細部にこだわり、著者一流のエスプリを交えて読み解いた好エッセイ。
【目次】
ゴンドラの話/デスデモナのハンカチーフ/ヴェネツィアのホテル/ある遺言書/城塞の話/ハレムのフランス女/オデュッセイア異聞/スパルタの戦士/大使とコーヒー/法の外の文明〔ほか〕
(「BOOK」データベースより)
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献上品として贈られたフランス女エメの数奇な運命。
エメは、フランス本国から両親の住む植民地のアルテニカへ向かうために船に乗っていましたが、その船がアルジェリアの海賊に襲われてしまいます。エメはアルジェリアの大使に献上され、その後トルコのスルタンに贈られました。そして、そこのハレムで奴隷という立場ながら男子を産んでスルタンの母になり、一生をハレムの中で生きていくという話です。
そんな物語を聞きながら車窓を眺めていると、トルコの広大な大地が広がり、赤い川という名前の川も見え始めました。空には大きな雲がゆっくりと流れています。
エメもこの空を見たのかな~
アンカラ市内に入ってきました。
完成まで9年間かかったというアタチュルク廟で写真ストップ。
敷地の外から見たので、上の方しか見られませんでしたがかなり大きい。
雨が降り出したので早々に引き揚げ、今日のホテル「Barcelo Ankara Altinel(バルセロ アンカラ アルティネル)」へ。
ホテルは街中にあり、部屋がとても広い。
夕食はホテルのレストランでバイキングです。
色とりどりの料理が並び、デザートもいっぱい。
長い移動でお腹が空いていたということもあり、とても美味しかったです。
夕食の後、数人で近くのスーパーマーケットに行ってみました。
地元のスーパーは面白いので、あればできるだけ立ち寄るのですが、アンカラのお店は品数が豊富で日本のと変わりません。
スーパーの袋だとホテルに持ち込めない場合があるらしいので、行くときは自分の袋を持って行った方がいいです。