主な訪問地:イスタンブール~成田
トルコ最終日。ペラパレスホテルをチェックアウトし、世界最大規模を誇るグランドバザールで買い物。その後、フェリーでアジアサイドのカドキョイへ渡り、本格トルココーヒーと地元でも評判のレストラン「CIYA」で東トルコと東地中海の料理を堪能した。帰路もトルコ航空のコンフォートクラスで成田まで帰国。
いよいよトルコ最終日。
今日の夕方には帰国の途につきます。
朝食はホテルのレストランでブッフェスタイル。
早朝からパリッと決めたウェイターさんが席に案内してくれました。
テーブルには小瓶に入った何種類ものジャムが置かれています。
さっそく料理を取りに行くと、パンやチーズ、スモークサーモン、サラダにフルーツなど、どれもこれも美味しそう。
てんこ盛りにしたい気分を抑え、お上品にお皿に盛って席に戻ります。
サーモンはモチモチ、クロワッサンもサクサクで何個もいけそう。
最後はコーヒーをいただき、イスタンブールの朝をのんびり過ごしました。
8時45分、ペラパレスホテルをチェックアウト。
後ろ髪引かれつつホテルを後にします。
たった一泊でしたが、スタッフの人たちも感じが良く、とても居心地のよいホテルでした。
まずはハヤティーさんから今日の予定。
=====ガイド=====
この後20分くらい移動して金角湾を渡って旧市街のグランドバザールへ行く。
グランドバザールは世界で一番大きなバザールで、入り口は22、店は4300以上。そのため、その中で迷子になるのはとても簡単。
バザールでは1時間ちょっと時間をとるつもり。
バザールのあとは、金角湾の港から船に20分くらい乗ってアジアサイドに行く。
カドキョイという町から10分くらい歩いて、12時前に「CIYA(ヂヤ)」というとても有名なレストランでランチをする。東トルコと東地中海の料理。
食事の後はバスで空港まで行く。空港までは1時間ほどで、14時20分くらいに着く予定。
この道には、オリエントエキスプレスの駅が見える。オリエント急行はロンドンからイスタンブールまで来ていた。
アガサクリスティはペラパレスホテルに泊まり「オリエント急行殺人事件」を執筆した。
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ほどなくグランドバザールに到着。
入り口を入ると屋根つきの路地が続き、奥の方はかすんでよく見えない。
本当に迷路のような巨大市場で、初心者が迷子になるのもわかります。
こちらも有名な観光地のためすごく混むので、早めにくるのがお勧めだそう。
集合場所を決め、いざ出陣。
もし迷ったら、お店やゲートに番号が振ってあるので、それを頼りに戻っておいでとのこと。
このあとは、もうお土産を買う機会もあまりなさそうなので、買い物モードで物色。
とはいえ、外国の市場はとても面白いので、見学も兼ねて路地から路地へと渡り歩いてみます。すると、やっぱりいい感じのエリアがいくつかあり、特にランプのお店が集まった場所はとても綺麗でトルコらしい。
あっとう間に時間が過ぎ、結局ここでは、目玉のお守りやお皿などを購入しました。
トルコでの最後の食事をするために、フェリーに乗ってカドキョイに向かいます。
フェリーのデッキからは、沿岸に建つトプカプ宮殿、ブルーモスク、アヤソフィアがいっぺんに見られ、トルコを代表する風景のひとつ。
この日は天気も良く、気持ちの良い船旅でした。
対岸で下りて、徒歩でレストランに向かいます。
しかしまだ少し時間が早かったので、昼食の前に自由時間。
町中を歩きながらハヤティーさんおすすめの本格トルココーヒーが飲めるカフェに行ってみました。
お店の前には、炭火でコーヒーを作る屋台があり、そこでお店の若いお兄さんが淹れてくれます。
物珍しさに入れるところを見学していると、屋台の向こう側で一緒に写真を撮ってくれました。
コーヒーを入れたポットを炭火で囲んで沸かし、それを小さなカップに注ぎます。
トルココーヒーは最初に砂糖を入れて作るので、できあがったものには新たに砂糖は追加しません。そのため、もっと甘くしてほしい人は、作る前にお店の人にそのように伝える必要があるそうです。
テーブルで待っていると、コーヒーとともに、水とお菓子が一緒にやってきました。
お菓子はわかりますが、水はいったいどういう意味だろう?
淹れたてのコーヒーは溶けきらない粉が充満しているので、それが沈むまで少し待ちいただきます。(飲み終わった後にその粉が残り、その模様でコーヒー占いをしたりする)
熱々のコーヒーは濃厚で甘く目が覚める感じ。
最後の日にいい体験ができました。
時間になったのでレストラン「CIYA(ヂヤ)」に向かいます。
ここのお店は地元でも美味しいと評判のレストランで、串焼きが名物なのだそう。
今回のメニューは、前菜の盛り合わせ、トルコ風の平らなパン、数種のケバブ、デザートの盛り合わせです。
出てくる料理はどれもけっこうなボリュームなのですが、メインの串焼きは、よくテレビで観る大食い大会の一皿のよう。
しかし、やっぱり評判だけあって、どれも香ばしくてとても美味しい。もっとハイスペックな胃袋を内蔵していたら、きっと全部平らげていたに違いない。
お皿にはまだたくさんの料理が残っていたのですが、空港に向かう時間になってしまったためお店を後にします。
せっかく美味しい料理だったのに、あまりゆっくりできなくて残念。
それにしても、なんで外国って、こんなに食事の量が多いところがたくさんあるんだろう。
いよいよトルコともお別れ。
バスに乗ってイスタンブールの空港に向かいます。
空港に着くと、建物に入るためのセキュリティチェックを受けて中へ。
トルコ航空のカウンターでチェックインを済ませ出国審査へ向かいます。
ここで、ずっとガイドを務めてくれたハヤティーさんとお別れです。
各観光地の混む時間帯や景色のいい場所など熟知していて、その都度ベストな選択をしてくれました。
トルコを旅行していて実感したのは、どこに行っても観光客が多く、もしその混雑にどっぷり嵌っていたら、見学の時間が少なくなったり、ホテルに着くのが遅くなったり、色々と支障が出ていただろうなということ。
その点でハヤティーさんは、観光地の由来や歴史的な知識はもちろんのこと、現地事情にも精通して、状況をみながら見学の時間を変更したり、ホテルの出発を早めたり、訪問場所の順番を変えたりして、本来の楽しむべき時間を最大限に活用させてくれたと思います。
この9日間、お世話になりました。
さて、出国審査を済ませ、搭乗時間まで空港内でお土産を物色したりしながらゲートに向かいます。
今回の旅行は往復コンフォートクラスなので、エコノミーよりは先に案内されるのですが、値段がお手ごろなだけあってかなりの人。それだけ人気なのでしょう。
しばらく並んでから機内へ。
広い座席はやっぱりうれしい。前にも書いた気がしますが、この追加料金(往復10万円くらい)でこの空間とサービスはかなりお得。
18時20分、定刻より1時間ちょっと遅れて離陸。
映画を観ていると、ほどなく夕食の時間になりました。メニューには日本語も書かれています。
メインは、トルコ風ハンバーグ「キョフテ」と鶏肉の串焼きフレッシュハーブ添えから選べたので鶏肉にしてみました。(鶏肉の写真の下にキョフテの写真も掲載してます)
パンはパン焼き職人の恰好をした人が焼き立てのを持ってきてくれます。
サラダからデザートまでボリューム満点。おなかいっぱいです。
ゆっくり眠った後、次は朝食。
スクランブルエッグ、ターキーハムとチーズのトースト、トマトとピーマンのグリルでこちらも美味しかったです。
朝の10時半、成田空港に到着。
ターンテーブルからスーツケースをピックアップすると、角がベコッとへこんでいました。
添乗員さんが航空会社のカウンターで掛け合ってくれましたが、トルコ航空は輸送中の破損は保障の範囲外とのこと。
そこで、旅行前に掛けておいた旅行保険の方で賄うべくその書類をもらいました。
しかし、帰る途中で車輪もおかしくなってきて、もともとの値段が8000円ほどの上、もうすでにかなり使い倒していたため、修理には出さずに新しいのを買いました。
今回はとにかくラクで快適に旅行がしたかったので、飛行機は往復コンフォートクラスでツアー内容もちょっと贅沢なものを選択しました。そのため、ホテル、食事、移動に使ったバス、訪問地、参加人数においてどれも満足できるものでした。
定番の観光コースでも10日間かけて巡ったので、長距離を移動するツアーにしてはそこそこゆっくりできたし、自由時間もあったのでツアーには組み込まれていない場所にも行くことができよかったです。
トルコは今まで行った国の中でも設備が整い観光しやすい国なので、どこに行っても観光客であふれていました。場所と時間によっては、長い行列に並んだり、人ごみの中で見学しなければなりませんが、今回のガイドさんが現地事情に精通したベテランで、そういうリスクは最小限におさえてくれたと思います。
治安も良く、歴史的な建造物や街並みから壮大な自然の絶景まで見所が満載なので、ぜひある程度の日数をかけて訪れてみてください。